スワンプ・ミュージックの強者たち④ブリティッシュ・スワンプ
デラニー&ボニーのイギリス・ツアーは、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、デイヴ・メイスンをはじめとしたブリティッシュ・アーティストたちに本場のスワンプ・ミュージックの洗礼を受けさせ、以降、イギリスでは、ルーツ・ミュージックに根差したサウンドを志向するアーティスト、バンドが続出。ストーンズも彼らなりのスワンプ・ミュージックを生み出す。もっともその陰にはレオン・ラッセルやアル・クーパーの存在も・・・。
また、ストーンズの「ロックン・ロール・サーカス」にゲスト参加したタジマハールやジェシ・エド・デイビスらの与えた衝撃も大きかっただろう。
レオンを番頭役として推し進めたジョー・コッカーの「マッド・ドッグス&イングリッシュメン」のツアーは、ブリティッシュ・ロッカーとアメリカの実力派ミュージシャンとの交流の成果の現れ・・・。
デラニーたちの後押しで初のソロアルバムをリリースしたクラプトンは、その後デラニー一派のリズムセクションをそのまま戴いて「デレク&ザ・ドミノス」を結成。【レイラ】をものにする。