資料室 各レコード会社の月報 その2 1960〜1963年

資料室 各レコード会社の月報 その2 1960〜1963年

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レコード会社の月報、1960〜1963年です。

レコードの生産実績推移(枚数)を見ると、45回転盤がSPを抜いたのが1959年でしたが、翌60年にはLPもSPを上回りました。
そしてこの1960年を100とすると、1963年は45回転盤が290,LPが187となります。(日本レコード協会五十年史による)

この急激な成長は、もちろん国全体の高度成長に裏打ちされていたわけですが、レコード業界の特記事項として、積極的な海外レーベルとの契約によるカタログの多様化が挙げられると思います。
ユーザーとしては選択肢が増え、レコードを聴く楽しみも広がったわけです。

一方で、月報もページ数が増えて行きますが、かつては担当者が丁寧に書き込んでいたセールス・ポイントやコメントは見られなくなって行きます。これは仕方のないことでしょうね。