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The Birthday Party “Junkyard”
さあさあ、また来ましたよー。豪州が産んだカリスマ・シンガーNick Caveを含む5人組のバンドThe Birthday Partyです❗️今回は3枚目にして傑作と名高いアルバム”Junkyard”です。私の持ってるのは再発盤なので、リマスターされていますし、7㌅SingleとCDが付いています。なお、彼等のバイオグラフィーは前回や前々回に書きましたので、本作品やその後に付いてちょっと加筆したおきます。先ず、この時のメンバーーはNick Cave (Vo), Mick Harvey (G), Tracy Pew (B), Phill Calvert (Drs), Rowland S. Howard (G)です。1982年にCalvertが、”Dead Joe”と言う曲で皆が納得するようなビートが叩けない為にクビになります。それでHarveyがドラムにシフトします。またPewは、同年初めには飲酒運転で投獄されてしまいましたので、Chris Walsh, Barry Adamson, Howardの兄弟のHarryが一時的にPewの代打として、ライブや録音に参加しますが、7月にしてなって、Pewが復帰しています。そしてこの時、Lydia LunchとのコラボパンドHoneymoon In Redとして、彼等は録音していますが、HarveyとCaveはミックスが気に食わないと言うことで、ライナーノートから自分達の名前を消してくれと要求したそうです(しかしながら、このアルバムは1987年にリリースされます)。1983年1月からThe Birthday Partyは、Jeffrey Wegener (Drs)を加えて、Harveyが再びギターに戻ってツアーを敢行しますが、Wegenerは結局パンドに残らなかったです。翌年、Einstürzende NeubautenのBlixa Bargeldが、”Mutiny In Heaven”のトラックの録音にギターで参加していますが、CaveとHowardの緊張関係は直ぐにピークに達し、その為か、Harveyはバンドを脱退します。その後のファイナル・ツアーではDes Hefnerがドラムで参加しています。1983年6月9日にCrystal Ballroomで最後のライブを行い、解散します。その理由は、ドラッグ関連の疲労困憊に加えて、CaveとHowardの仲違いもあったからです。解散後には大きく3つのグループになっていきます。Nick Cave and the Bad SeedsとCrime and the City Solution及びThese Immortal Soulsです。これらについては個別にまたの機会に紹介します。
それで、本作品”Junkyard”について紹介していきます。まあ、ジャケはちょっと、、、なんですが、内容は凄いです。何とも形容し難い音楽が全編繰り広げられています。HawardとHarvey との感電しそうな2本のギターと字余りで唸るような叫ぶようなCaveのVo、ドラムもビートを刻むよりもイレギュラーに打ち鳴らされ、混沌を極める中、ベースだけが淡々と反復するベースラインを弾いていると言う、これぞThe Birthday Party❗️と言う音楽です。しかしながら、このような音楽がよく成立しているなぁと感心してしまぃます。多分、毎回、ライブで見られるテンションはMAXで、それを成立させる為に、お互いの皮膚まで感じる緊張感は半端無いと想像します。Caveのヴォーカルは、喉を切れてしまうんじゃないかと心配する程の冷たい熱唱です。まあこのアルバムが、The Birthday Partyの最後アルバムになってしまいましたが、内なる規律やパッションに正直であったCaveとHowardの確執が有ればこそ、この作品が世に出された訳ですし、またバンドの解散も引き起こしたんだと確信します。名盤ですので、是非お聴きになることをお勧めします。因みに、7㌅Singleには4ADからリリースされた”Release The Bat”と”Blast Off”が収録されています。割とリズムはハッキリしていますが、2曲ともテンションは爆上がりです。
https://youtu.be/Q88nEF9cbbk
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