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Pere Ubu “Carnival Of Souls”
忘れた頃にやってくる。そうです、あのPere Ubuの何枚目(リリースが多過ぎる。単独アルバムとしては25枚目?)かのアルバム”Carnival Of Souls”を、今回は紹介したいと思います。Pere Ubuのバイオグラフィーは、以前から書いていますので、それらをご参照下さい。今回のメンバーは、David Thomas (Vo, XioSynth), Michele Temple (B), Darryl Boon (Clarinet), Steve Mehlman (Drs, Perc, Roland Drum Pad, Back-Vo), Gagarin (Digital Electronics), Keith Moliné (G), Robert Wheeler (EML Electrocomp 101, Theremin, iPad)の7人です。まあ、何か凄い担当楽器になってますね。それで、このアルバムの内容は、A面が7曲、B面が6曲、収録されており、その内、”Strychnine”と言う1分程度のギターのリフを変調した音や短波ラジオの音が、5曲分含まれていますが、その意義/意味はよく分かりませんでした。因みに、このアルバムは、レーベルFire Recordsの30周年記念にも含まれているようです。それで、内容なんですが、もうA1 “Golden Surf II”からして、ぶっ飛ばしていて、ノリノリで、カッコいいです。A3 “Drag The River”ではクラリネットの飄々たる旋律とドコドコしたドラムが曲を盛り上げます。A5 “Visions Of The Moon”ではマーチのリズムにオルガンやシンセのコードが淡々としていますが、途中で乱入するギターと電子音がカッコいいです。A7 “Dr. Faustus”はThomasのヴォーカルもそうなんですが、何か不穏なものを感じ、初期の頃の「病んだ」感じがします。それで、B面に行きます。B2 “Bus Station”もThomasのヴォーカルとMehlmanのドラムが凄いですが、これはStephen Hagueによって録音されています。続けてB3 “Road To Utah”ではギターのリフが印象的で、オルガンのコード進行がThomasのヴォーカルの呟きに似た歌を引き立てます。またクラリネットも良い塩梅です。そしてまたまた続いてB4 “Carnival”ですが、ジャケの絵を想像させるようなThomasのある種不気味なヴォーカルの上を、電子音とクラリネットが漂流しており、不協和音が美しいです。B6 “Irene”はアメリカン・バラード調の曲で、しっとりとこのアルバムの最後を締めます。今回、思ったのは、初期の頃のように、敢えての不協和音や痙攣ギターなんかは直接使わずに、全体としてはゆったりした雰囲気の中に、何か「毒」を仕込んでいるのでは?と感じました。また、クラリネットが結構良い仕事をしていますね。それと、これだけ電子楽器を使っているのに、全然、エレクトロニックにならないで、「生楽器」的にまとめているのは凄いですね。やはり、David Thomasがプロデュースもやっているのと関係があるかも。これからもPere Ubuは聴き続けます。 A1 “Golden Surf II” (4:10) A2 “Strychnine 1” (1:05) A3 “Drag The River” (4:01) A4 “Strychnine 2” (1:00) A5 “Visions Of The Moon” (3:33) A6 “Strychnine 3” (1:01) A7 “Dr. Faustus” (4:22) B1 “Strychnine 4” (1:01) B2 “Bus Station” (4:28) B3 “Road To Utah” (4:20) B4 “Carnival” (5:01) B5 “Strychnine 5” (1:00) B6 “Irene” (4:13) B2 “Bus Station” https://youtu.be/xz5_kGXlJeQ [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_n3Qx30mDfINOsGocvndaQU8C6zo_56VzQ #PereUbu #CarnivalOfSouls #FireRecords #16ThStudioAlbum #Avant-Rock #ArtRock #StrychnineInterludes #Clarinet #DavidThomas #MicheleTemple #DarrylBoon #SteveMehlman #Gagarin #KeithMoliné #RobertWheeler
Avant-Rock / Art Rock Fire Records 不明Dr K2
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Pere Ubu “Don’t Expect Art”
これはコレクターズ・アイテムですね。私はこれを見つけた時、未発表曲集では?と思い、即買いしたのですが、家に帰って聴いてみると、裏ジャケに書いてある曲名は、既出曲のライブ録音に適当に(?)違う曲名を付けただけのものでした。やられたー!と思いましたが、まあPere Ubuファンとしてはまあ持ってても良いかとしまっていました。この度、発掘しましたので、一応、紹介しておこうと思います。因みにこの番は、アンオフィシャル盤扱いされています。先ずこのライブ音源の元は1978年にOhio州アクロンのThe Interstate Mallで行われたX’ams Concertです。メンバーはTony Maimone (B), Tom Herman (G), Allen Ravenstine (Kbd), Scott Krauss (Drs), David Thomas (Vo)と初期の面子です。なので曲もファースト〜セカンド・アルバム辺りの選曲となっています。例えば、A2 “No Problem” か”Heaven”だったり、A3 “Mad Doctor”が”Modern Dance”だったり、A5 “Help Me”が”Humor Me”だったり、B1 “First World War”が”I, Will Wait”だったりB4 “Doris Day Sings”が”Sentimental Journey”だったりしてますが、音はラジカセ録音と思われ、恐らくPAもあるか?ないか?って感じで、音はペラペラです。でもまあ、アンオフィシャルだし、仕方ないかと。それとセカンド・アルバムの曲のライブ・ヴァージョンは貴重なので、それが聴けるだけでも価値はありますね。そんなアルバムなので、初心者向けではないです。私のように勘違いしないように、ご注意を❗️ A1 “Hard To Start” (“Heart Of Darkness”) A2 “No Problem” (“Street Waves”) A3 “Mad Doctor”(“The Modern Dance”) A4 “491” (“Heaven”) A5 “Help Me” (“Humor Me”) B1 “First World War” (“I Will Wait”) B2 “Random Wages” (“Real World”) B3 “My Back Pages” (“My Dark Ages”) B4 “Doris Day Sings” (“Sentimental Journey”) B5 “Little Skunks” (“Life Stinks”) https://youtu.be/WV7-eZnecgQ?si=UHMdAjX3wkBKq5zG #PereUbu #Don’tExpectArt #TheImpossibleRecordsworks #ExcitableRecordworks #Unofficial #LiveAlbum #EarlyTunes #DavidThomas #TonyMaimone #TomHerman #AllenRavenstine #ScottKrauss #1978 #Akron #X’masConcert
Avant-Rock / Art Rock The Impossible Recordworks / Excitable Recordworks 不明Dr K2
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The Birthday Party “Junkyard”
さあさあ、また来ましたよー。豪州が産んだカリスマ・シンガーNick Caveを含む5人組のバンドThe Birthday Partyです❗️今回は3枚目にして傑作と名高いアルバム”Junkyard”です。私の持ってるのは再発盤なので、リマスターされていますし、7㌅SingleとCDが付いています。なお、彼等のバイオグラフィーは前回や前々回に書きましたので、本作品やその後に付いてちょっと加筆したおきます。先ず、この時のメンバーーはNick Cave (Vo), Mick Harvey (G), Tracy Pew (B), Phill Calvert (Drs), Rowland S. Howard (G)です。1982年にCalvertが、”Dead Joe”と言う曲で皆が納得するようなビートが叩けない為にクビになります。それでHarveyがドラムにシフトします。またPewは、同年初めには飲酒運転で投獄されてしまいましたので、Chris Walsh, Barry Adamson, Howardの兄弟のHarryが一時的にPewの代打として、ライブや録音に参加しますが、7月にしてなって、Pewが復帰しています。そしてこの時、Lydia LunchとのコラボパンドHoneymoon In Redとして、彼等は録音していますが、HarveyとCaveはミックスが気に食わないと言うことで、ライナーノートから自分達の名前を消してくれと要求したそうです(しかしながら、このアルバムは1987年にリリースされます)。1983年1月からThe Birthday Partyは、Jeffrey Wegener (Drs)を加えて、Harveyが再びギターに戻ってツアーを敢行しますが、Wegenerは結局パンドに残らなかったです。翌年、Einstürzende NeubautenのBlixa Bargeldが、”Mutiny In Heaven”のトラックの録音にギターで参加していますが、CaveとHowardの緊張関係は直ぐにピークに達し、その為か、Harveyはバンドを脱退します。その後のファイナル・ツアーではDes Hefnerがドラムで参加しています。1983年6月9日にCrystal Ballroomで最後のライブを行い、解散します。その理由は、ドラッグ関連の疲労困憊に加えて、CaveとHowardの仲違いもあったからです。解散後には大きく3つのグループになっていきます。Nick Cave and the Bad SeedsとCrime and the City Solution及びThese Immortal Soulsです。これらについては個別にまたの機会に紹介します。 それで、本作品”Junkyard”について紹介していきます。まあ、ジャケはちょっと、、、なんですが、内容は凄いです。何とも形容し難い音楽が全編繰り広げられています。HawardとHarvey との感電しそうな2本のギターと字余りで唸るような叫ぶようなCaveのVo、ドラムもビートを刻むよりもイレギュラーに打ち鳴らされ、混沌を極める中、ベースだけが淡々と反復するベースラインを弾いていると言う、これぞThe Birthday Party❗️と言う音楽です。しかしながら、このような音楽がよく成立しているなぁと感心してしまぃます。多分、毎回、ライブで見られるテンションはMAXで、それを成立させる為に、お互いの皮膚まで感じる緊張感は半端無いと想像します。Caveのヴォーカルは、喉を切れてしまうんじゃないかと心配する程の冷たい熱唱です。まあこのアルバムが、The Birthday Partyの最後アルバムになってしまいましたが、内なる規律やパッションに正直であったCaveとHowardの確執が有ればこそ、この作品が世に出された訳ですし、またバンドの解散も引き起こしたんだと確信します。名盤ですので、是非お聴きになることをお勧めします。因みに、7㌅Singleには4ADからリリースされた”Release The Bat”と”Blast Off”が収録されています。割とリズムはハッキリしていますが、2曲ともテンションは爆上がりです。 https://youtu.be/Q88nEF9cbbk #TheBirthdayParty #Junkyard #MissingLink #4AD #PostPunk #AvantRock #Blues #FreeMusic #Punk #ArtRock #NickCave #MickHarvey #TracyPew #PhillCalvert #RowlandS.Howard #FinalAlbum
Avant-Rock / Art Rock Missing Link / 4AD 4500円位?Dr K2
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Pere Ubu “20 Years In A Montana Missile Silo”
連投、失礼します。またまたPere Ubuの登場です。もうトータル何枚目かはよくわかりませんが、このアルバムの前にちょっとした事件がありました。2003年にPere Ubuの前身バンドRocket from the Tombsが再結成して、2017年5月にClevelandで、コンサートをやったと言うのです。勿論、David Thomasもメンバーでしたから参加はしていますが、Peter Laughnerは参加はしていなかったので、代わりにRichard Lloyd(後にTelevisionに加入)が参加して、2017年までバンドは続いたみたいです。それで、その年の9月末に、Pere Ubuは本作品をリリースします。この時のメンバーはDavid Thomas (Vo), Keith Molinè (G), Gary Siperko (G), Kristof Hahn (Steel G: The Swansのメンバーでもある), Darryl Boon (Clarinet, その他), Robert Wheeler (analog Synth, Thermin), Gagarin (Digital Synth), Michele Temple (B), Steve Mehlman (Drs, その他)で、Roshi Nasehiが1曲Backing-Voで参加しています。この頃はDavidはPere UbuとRocket From The Tombsの二足草鞋を履いていた訳ですが、そのヴァイタリティとクリエイティヴィティには驚かされます。そして、本作品ですが、初心に帰ったような、スピード感のあるノリの良い曲が収められています。一言で言うと「カッコいい」曲が満載ですね。多分、David以外のメンバーが若返ったからだとは思いますが、それでもDavidがそれに付いていくだけでない、リードしている感すらあります。近年では、Davidは椅子に座って歌うことが多いようですが、MCとかも含めて、その存在感は相当なものと思いますね。そんな訳で、決して守りに入らず、常に攻めで言ってるPere Ubuを聴いてみて下さい。その意味で、この作品はお勧めですよ。 A1 “Monkey Bizness”’(2:18) A2 “Funk 49” (1:57) A3 “Prison Of The Senses” (2:11) A4 “Toe To Toe” (1:34) A5 “The Healer” (3:18) A6 “Swampland” (1:50) A7 “Plan From Frag 9” (3:18) B1 “Howl” (2:59) B2 “Red Eye Blues” (1:51) B3 “Walking Again” (4:36) B4 “I Can Still See” (4:10) B5 “Cold Sweat” (3:39) B2 “Red Eye Blues” (1:51) https://youtu.be/LnMdI_qLTX0?si=09eAB-2nvt-7BYHQ [full album] https://youtube.com/ playlist?list=OLAK5uy_ncZ26rE_EbJuWzaICkOjjcp2bZVeRyg5E&si=26euluvaEl372EBY #PereUbu #20YearsInAMontanaMissileSilo #CherryRedRecords #17ThStudioAlbum #AvantRock #ArtRock #DavidThomas #KeithMolinè #GarySiperko #KristofHahn #DarrylBoon #RobertWheeler #Gagarin #MicheleTemple #SteveMehlman #Guest #RoshiNasehi
Avant-Rock / Art Rock Cherry Red Records 不明Dr K2
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Pere Ubu “By Order Of Mayor Pawlicki (Live In Jarocin)”
いゃ〜もうPere Ubuだけは外せませんね。これも買った記憶は余り無いのですが、探し当てました!2枚組かつライブ盤なのですが、収録曲が、初期の名曲ばかりだったので、多分、即購入したのではないかなと思います。もうPere Ubuのバイオグラフィーは散々書いていますので、省略させて頂きます。ライブ自体は、2017年にポーランドのJarocinで行われたものですが、”Codex”と”My Dark Age”の2曲だけは、2016年の仏Marseilleでのライブテイクが使われています。この時のメンバーはMichele Temple (B, BackVo), Steve Mehlman (Drs, Piano, BackVo), Gary Siperko (G), Tom Herman (G, BackVo), Robert Wheeler (Synth, Thermin), David Thomas (Vo, Musette, Mix)です。オリジナルメンバーは最早David Thomasだけなんですが、現メンバーでも初期の曲を上手く再現していると思います。まあ、ライブ音源なので、アレンジや雰囲気ほ変えているとは分かるんですが、そう言う意味では、David Thomasさえいれば、Pere Ubuは成り立つってことなのかな? まあそれを言っちゃお終いなんですが、、、。あと面白いと思ったのは、DavidのMCで、かなり癇癪持ちみたいなと言うかうるさい頑固ジジイのような口調で捲し立ててるのがよく分かります。しかしなから、名曲”Final Solution”で締めているのが、ポイント高いですね。またセカンド・アルバム”Dub Housing”収録曲を演っているのも新鮮でしたね。特に”Caligari’s Mirror”のライブヴァージョンも良かった!てな訳で、Pere Ubu好きには堪らんアイテムですよ、この作品は!ファンは勿論、Pere Ubu初心者さんも是非とも聴くべきですよ! 因みに盤はハーフブラック・ハーフレッドの特殊盤です。 ◼️LP1 A1 “Intro” (0:45) A2 “Heart Of Darkness” (3:48) A3 “On The Surface” (2:51) A4 “Petrified” (2:30) A5 “Real World” (4:11) A6 “Rhapsody In Pink” (3:2 B1 “Modern Dance” (3:26) B2 “Navvy” (2:59) B3 “Small Was Fast” (4:22) B4 “Over My Head” (3:52) B5 “Long Walk Home” (2:41) ◼️LP2 C1 “Codex” (5:25) C2 “My Dark Ages” (6:43) C3 “Rounder” (3:40) C4 “Dub Housing” (5:28) D1 “Fabulous Sequel” (3:41) D2 “Vulgar Boatman Bird” (3:39) D3 “Caligari's Mirror” (4:13) D4 “Final Solution” (6:36) LP2 D4 “Final Solution” (6:36) https://youtu.be/5eSyLmbWI3A?si=VoQSYhrulqF_1lS3 [full albums] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lm6TG3DFVQ4K1r2dND5phyIFk6Q_n_2p8&si=Fn-in5-s1vIAkeA5 #PereUbu #ByOrderOfMayorPawlicki #LiveInJarocin #CherryRedRecords #AvantRock #ArtRock #LiveAlbum #2LPs #Poland #France #DavidThomas #MicheleTemple #SteveMehlman #GarySiperko #TomHerman #RobertWheeler
Avant-Rock / Art Rock Cherry Red Records 不明Dr K2
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Pere Ubu “The Tenement Year”
毎度、お馴染み、Pere Ubuの”The Tenement Year (安宿時代)”です。この時の編成は、Tony Maimone (B), Scott Krauss (Dr), Chris Cutler (Dr, Perc, Noises), Jim Jones (G), John Kirkpatrick (Melodeon), Allen Ravenstine (Synth EML, Sax, Vo), David Thomas (Vo, Trombone, Spike)と言う第二期のメンバーです。それにしても、タイトルの付け方からして、Pere Ubuらしいですね。この作品では軽妙で自在なシンセと、ポップなビートが主体を成しており、これぞPere Ubu❗️と言う感じです。ギターが、Mayo Thompsonでなくなっただけでこんなに違うのかなぁ?と思う位、分かり易い音楽になるとは!バンドってこう言うものなんですね。しかしながら、矢張りPere Ubuと言えば、David Thomasと言う程、彼のヴォーカルは”Pere Ubu”チックなんですが、彼の声質や歌詞は聴いたら一発で分かる位、独特かつ癖のあるものだと思います。良くも悪くも。そんなPere Ubuのひねくれまくった音楽は、Allen Ravenstineの「如何にも!」と言うシンセの演奏以外にも、Jim JonesのギターワークもPere Ubuの自在なギターワークも忘れてはなりません。そして何よりもタイトなリズムを叩き出すChris Cutlerのドラム!もう溜まりませんねぇ。David Thomasのトロンボーンも弾けていますが、兎に角、歌詞が逆説的自己否定なので、それだけで泣けます。そんな「泣き」のアルバム、聴いてみてください。 A1 “Something's Gotta Give” (5:13) A2 “George Had A Hat” (4:02) A3 “Talk To Me” (3:28) A4 “Busman's Honeymoon” (4:35) A5 “Say Goodbye” (4:58) B1 “Universal Vibration” (2:43) B2 “Miss You” (4:21) B3 “Dream The Moon” (3:25) B4 “Rhythm King” (4:26) B5 “The Hollow Earth” (4:15) B6 “We Have The Technology” (3:03) [“Miss You” John Peel Session] https://youtu.be/yGoNT7S48zo?si=ZDG2arCqPqTez_gg [full album + live tracks] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nD4QHH0rfSA_Tna9d02T21lXPuqFhawcA&si=DAyE1xYrtzhNWFGz #PereUbu #TheTenenentYears #Fontana #7ThAlbum #DavidThomas #AvantRock #ArtRock #MayoThompson #JimJones #TonyMaimone #ScottKrauss #Chris Cutler #JohnKirkpatrick #Melodeon #AllenRavenstine #EMLSynth..
Avant-Rock / Art Rock Fontana 1980円Dr K2
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Pere Ubu “Song Of The Bailing Man”
またまたのPere Ubuです!この作品は、”Art of Walking”の後にRough Tradeからリリースされた45回転アルバムで、彼等の6枚目のアルバムになります。実は、1979年にPere Ubuは一度ちょっとだけ解散状態になりますが、Tom Herman (G)に代わって、Red KrayolaのMayo Thompson (G)が加入し、すぐに復活します。その後、1980年にアルバム”Art of Waking”をリリースし、Scott Krauss (Dr)に代わって、元FeeliesのAnton Fier (Dr)が加入して、本作品が1981年にリリースされます。しかしながら、この後、直ぐにバンドは解散し、Scott KraussとTony MaimoneはHome and Gardenと言うバンドを結成、一方、David Thomasはソロ活動に集中し、Richard ThompsonやHenry Cowのメンバーとコラボしています。となっていましたが、1987年にバンドは再結成され、その時には、Jim JonesとChris Cutlerが加わって、1988年に”The Tenement Year”をリリース、かなりポップ寄りのアルバムになっています。その後のことは、前回、”Cloudland”で書いていますので、そちらを参照して下さい。 それで、本作品”Song Of The Bailing Man”ですが、正直に言うと、個人的には、Mayoが入った時期のPere Ubuは余り好きではありませんでした。難解過ぎるんですよね。一応、この時のメンバーを紹介しておきますと、Anton Fier (Dr, Piano, Marimba, Perc), Tony Maimone (B), Allen Ravenstine (EML Synth), David Thomas (Vo), Mayo Thompson (G)で、ゲストに Eddie Thornton (Trumpet)が参加しています。何か落ち着きのない複雑な曲展開で、素っ頓狂なDavidのVoにも関わらず、聴いていて不安な気持ちになります。確かに、正調ジャス調のフレーズや、カリプソ風な曲或いはmarimbaを用いた南国風の曲など、多彩な表現になっていますが、全体的に曲の展開が早過ぎて、付いていけない感じが強いのです。多分、MayoやAntonのせいではなく、寧ろ、この時期に、David Thomasが出したソロアルバムと関係があると思います(アレも難解でした!)。でも私は聴きますよ!今では、オリジナルメンバーはDavid Thomasだけですが、彼の最後までは見届けたいです!と言う訳で、今回はちょっと残念でした。入門編ではないですが、Pere Ubuの一側面を見たと言うことで、まあ聴いてみても宜しいかと。因みに、本作は12㌅45回転ですが、曲はたっぷり入っており、Discogsでもアルバム扱いになっています。 A1 “The Long Walk Home” (2:34) A2 “Use Of A Dog” (3:17) A3 “Petrified” (2:16) A4 “Stormy Weather” (3:20) A5 “West Side Story” (2:46) A6 “Thoughts That Go By Steam” (3:47) B1 “Big Ed's Used Farms” (2:24) B2 “A Day Such As This”’(7:17) B3 “The Vulgar Boatman Bird (2:49) B4 “My Hat” (1:19) B5 “Horns Are A Dilemma” (4:21) A3 “Petrified” (2:16) https://youtu.be/1IQHHBYH7S4?si=Lt17mNSVb1qHNL2_ [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lu8f7nHyfTvM1KTCYaiAVXWzLUmnYZh6Q&si=A88Qg9mTRClXm6lp #PereUbu #SongOfTheBailingMan #RoughTrade #AvantRock #ArtRock #AntonFier #TonyMaimone #AllenRavenstine #DavidThomas #MayoThompson #Guest #EddieThornton #DifficultMusic #
Avant-Rock / Art Rock Rough Trade 不明Dr K2
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Pere Ubu “Datapanik In The Year Zero”
出ましたよぉ〜‼️大好きなPere Ubuの初期の12㌅EP”Detapanik In The Year Zero”です。最初に聴いたのが、高校生の時、夏季休暇講習で知り合った大阪の先輩からダビングしてもらった音源で、もうテープが捩れる位、聴いてましたね。それで大学の関係で東京に出て行ってた訳ですが、そこでエサ箱から、このブツを探し出した時は大喜びでしたねぇ。ホント、デブでもフロントに立てると勇気付けられました(正直な感想)。このマキシ・シングルは、丁度、Pere Ubuがファーストや ・アルバムを出していた時期のもので、かなり初期のメンバーでの録音となります。まあ、それまでシングル出していた曲をコンパイルしたものになりますが。恐らく、英国でのプロモも兼ねてリリースされたのではと思います。曲はA1: “Heart of Darkness”, A2: “30 Seconds Over Tokyo”、B1: “Cloud 149”, B2: “Untitled” B3: “Heaven”で録音が、1975年から1977年になります。メンバーはTom Herman (G, B), David Thomas (Vo), Tony Maimone (B), Scott Krauss (Dr), Allen Ravenstine (Synth), Alan Greenblatt (G), Peter Laughner (G), Dave Taylor (Synth, Organ), Tim Wright (B, G)となっています(これは曲によって色んな組み合わせがあるのであって、一曲にBが3人いた訳では無い)。また、このEPのタイトルがイカしてるじゃないですか❗️(まるで2000年問題を先取りしているかのような。しかもpanicじゃなくてpanikですよ!)。ここに収められてる”30 Seconds Over Tokyo”はPere Ubuの前身バンドRocket From The Thombsの持ち歌でもありましたが、より過激で実験的なアレンジが施されています。何度聴いても名曲ですね。勿論、太平洋戦争の時の米国空軍爆撃機の乗り手の心情を歌ったものですから。またB2 “Untitled”とされている曲は、後の”Modern Dance”のことです。まあ、5曲とも名曲なので、Pere Ubu初心者の方も、上級者の方も、是非聴いてみて下さい。カッコいいっす! A1 “Heart Of Darkness” (3:47) A2 “30 Seconds Over Tokyo” (6:21) B1 “Cloud 149” (2:37) B2 “Untitled” (3:28) B3 “Heaven” (3:05) [side A] https://youtu.be/OMXcc8alc00?si=duhH6AGYH12YQ0pk [side B] https://youtu.be/wawaAdPhdsk?si=EukgrSTcqqQscLdl #PereUbu #DatapanikInTheYearZero #RadarRecords #Cleveland #HeartOfDarkness #30SecondsOverTokyo #Heaven #AvantRock #ArtRock #TomHerman #DavidThomas #TonyMaimone #ScottKrauss #AllenRavenstine #AlanGreenblatt #PeterLaughner #DaveTaylor #TimWright
Avant-Rock / Art Rock Radar Records 不明Dr K2
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Pere Ubu “New Picnic Time"
皆んな、待ってたよぉー、米国産「明るい闇」のバンドPere Ubuのサード・アルバム”New Picnic Time”の登場です❗️Pere Ubuのバイオグラフィーは前にも書いたと思うのですが、ちょっと補足したおきますね。前身はオハイオ州Clevelandのプロトパンク・バンドRocket From The Tombsが発展的解散をして1975年に結成されたのが、このPere Ubuです。結成はCrocus BehemothことDavid Thomas (Vo)と1977年に他界したギターリストのPeter Laughnerによって1975年に行われ、初期のシングル”Heart of Darkness”や”Final Solution”と言った名曲をリリース。その後1978年にアグレッシブなファースト・アルバム”Modern Dance”をリリースして、一気に名を馳せます。まあ商業的には成功したとは言えませんが、アンダーグラウンド・ミュージック界ではかなりの影響を与えたのではないでしょうか?この頃のメンバーは先述のち2人に加えて、Tom Herman (G), Tim Wright (B), Allen Ravenstine (Synth), Scott Krauss (Dr)で、バンド名は仏作家Alfred Jarryの不条理演劇作品「ユゥブ王」から取られてます。2枚のシングルを出した後、Peter Laughnerが脱退し、なんとDead Boysに加入!そして、Tim Wrightも脱退し、DNAに加入、代わりにTony Maimoneがベースで加入してます。それでPere Ubuの特徴とも言えるのが、Allenのシンセの使い方です。それまでのシンセ奏者はピアノやオルガンのようにシンセを弾いてきましたが、Allenはまるで1950年代のスペーシィーな効果音、恐らく電子音楽やミュージック・コンクレートのような音をロックバンドで初めて使っています。それは「全くのオリジナル」と評されています。そして、セカンド”Dub Housing”、サード”New Picnic Time”をリリースしていきます。1979年にバンドは一度解散しますが、Tom Hermanが抜けた代わりに、Red KrayolaのMayo Thompsonが加入して、すぐにバンドは立ち直りました。それで4枚目のアルバム”The Art of Walking”を1980年に、ドラムが、Anton Fierに代わってから5枚目のアルバム”Song of the Bailing Man”を1982年にリリースしています。しかしなから、Tony Maimone (B)とScott Klauss (Dr)が新バンドHome and Gardenを結成する為に脱退する一方で、Davidはソロ活動に集中して、Richard ThompsonやHenry Cowのメンバーとコラボしていったこともあって、バンドは解散状態に。1987年になって、Jim JonesとChris Cutlerが加わることでバンドは復活し、アルバム”The Tenement Year”を翌年リリースしています。この後もメンバーはコロコロ代わったりしながらも、バンドは続いていきますが、2000年代初頭にガレージ・リバイバルで、Rocket From The Tombsが再評価された関係で、Pere Ubuも再評価されています。その後も、メンバーの入れ替えはあるもののアルバム作製やツアーをコンスタントに行なっており、最近では4LPボックスセット”Nuke The Whales: 2006-2014”を2022年4月1日にFireからリリースするなど活動を続けています。後半はかなり端折りましたが、ザックリとこんな感じになると思います。 それで、本作品”New Picnic Time”の内容ですが、いきなりイントロ無しの曲”Have Shoes Will Walk”で始まり、Pere Ubu節とすら言える楽曲が続きます。このアルバムは前作”Dub Housing”よりは聴きやすいようにも思いますが、そこかしこにメンバーの度量とルーツを仄めかす音が入っています。しかし、Allenの効果音のようなシンセ使いは画期的ですね、この時代にこんなシンセの使い方してるミュージシャンって居なかったでしょう。しかも、他のメンバーもそれを許容してたのも革新的だと思います。そして何よりもDavid Thomasの大袈裟で演劇的なヴォーカルは凄いです。歌い方に合わせて録音方法を替えているのも拘りですね。これ程、大胆に時代を横切った作品はないでしよう。皆さん、女房をや旦那を質に入れてでも聴いてみて下さい❗️ A1 “Have Shoes Will Walk (The Fabulous Sequel) “3:16” A2 “49 Guitars And One Girl” (2:51) A3 “A Small Dark Cloud” (5:49) A4 “Small Was Fast” (3:39) A5 “All The Dogs Are Barking” (3:03) B1 “One Less Worry” (3:49) B2 “Make Hay” (4:03) B3 “Goodbye” (5:18) B4 “The Voice Of The Sand” (1:28) B5 “Jehovah's Kingdom Comes” (3:17) https://youtu.be/_n3UgCkQTd4?si=pyK2JLeE7Rj2w1us [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL0BA11F8407E3EF33 #PereUbu #NewPicnicTime #ChrysalisRecords #ThirdAlbum #RocketFromTheTombs #AvantRock #ArtRock #DavidThomas #AllenRavenstine #TomHerman #ScottKlauss #TonyMaimone
Avant-Rock / Art Rock Chrysalis Records 不明。Dr K2
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Pere Ubu “390 Degrees of Simulated Stereo: Ubu Live: Volume One“
私の大好きなバンドの一つが、このPere Ubu(「ペル・ウブ」と呼ぶ)です。それの公式ライブ盤がこの「390度広角ステレオ・システム: ライブ第一巻」です。しかも第一巻と言うことで、初期のマキシシングル”Datapanik In The Year Zero-A”とファーストアルバム”The Modern Dance”からの選曲になっており、涙ものです。Pere Ubuのバイオグラフィーは以前に書きましたので、省略させて頂きます。勿論、ライブ盤なので、多くはオープンリールで録音で、音質は割と良いです。参加メンバーには2通りのパターンがあります。1975年11月から1976年5月のセットと1976年7月から1979年9月のセットです。前者はTom Herman (B), Scott Krauss (Dr), Peter Laughner (G), Dave Taylor (Synth, Organ), David Thomas (Vo). Tim Wright (G, B)から成り、後者はTim Herman (G,, BackVo), Scott Krauss (Dr), Tony Maimone (B. BackVo), Allen Ravenstine (EML Synth, Sax), David Thomas (Vo, Horn, Perc)から成ります。もう、David Thomasが歌い、Synthが入ってくると泣けます。大泣きです。特に、”Humor Me”や”30 Seconds Over Tokyo” は泣けます。また”Sentimental Journey”のライブは貴重。ライブ会場は主にクリーブランドが主にですが、ブリュッセルやロンドンでも行なわれたライブトラックも含まれています。この頃のPere Ubuは最高かつ貴重ですね。第二巻の為に、Ubu Communexが”Dub Housing”, “New Picnic Time”のライブトラックを募集してましたが、どうなったのでしようか?皆さんもこのアルバムを聴いて、1970年代後半のPere Ubuに想いを馳せて下さい。 A1 “Non-Alignment Pact” (3:45) A2 “Street Waves” (4:08) A3 “Real World” (4:04) A4 “My Dark Ages” (5:32) A5 “The Modern Dance” (3:33) A6 “Humor Me” (2:44) B1 “Heart Of Darkness” (4:07) B2 “Laughing” (5:14) B3 “Can't Believe It” (2:16) B4 “Over My Head” (4:46) B5 “Sentimental Journey” (4:53) B6 “30 Seconds Over Tokyo” (5:42) https://youtu.be/4xMxCjQW7aU?si=jyD8zNXOzxf2C0i_ #PereUbu #390DegreesofSimulatedStereo:UbuLive:VolumeOne #Avant-Rock #DatapanikOfTheYearZero-A #TheMofernDance #LiveAlbum #RoughTrade #DavidThomas #TomHerman #ScottKrauss #PeterLaughner #DaveTaylor #TimWright #TimHerman #TonyMaimone #AllenRavenstine
Avant-Rock / Art Rock Rough Trade 不明Dr K2
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Pere Ubu “The Art of Walking”
またまた、Pere Ubu (ペル・ウブと呼ぶ)ですが、本作は、米国クリーブランドのアヴァン・ロックのPere UbuがイギリスのRough Tradeに移籍しての最初のアルバムになります。この前にTom Herman (G)が脱退したので、Red KrayolaのMayo Thompson (G)が正式に加入しました。そして、本作はPere Ubu初の日本盤でもあり、このことを知った私は、早速、近くのレコード店で購入しました。ジャケやアルバムタイトルからして期待していましたが、最初、聴いた感想は、Mayoの書いた名曲”Horses”以外の殆どの曲は分からん」とか「つまらん」でした。なので、暫くは聴き込んでみようとしたのですが、当時は余り触手が伸びず、今の今まで忘れていました。それでまた、聴き直したのですが、これが意外と良い❗️それまでのPere Ubuとは少し路線が違いますが、その根底にあるDavid Thomas (Vo)の「元気一杯」の悲哀とかタイトなリズム隊やMayoの味のあるギター、そして多少後退しましたが、革命的シンセ奏者Alanのプレイとかは、何処をとってもPere Ubuだと感じました。万人受けする音楽ではありませんが、「捻くれたポップ」とか「アメリカの闇」に興味のある方は、是非聴いてみて下さい。なお、Prer Ubu自体は1982年に一度活動を辞めましたが、1987年から現在まで、David Thomas以外のメンバーを代えて活動しているようです。 A1 “Go” (3:34) A2 “Rhapsody In Pink” (3:35) A3 “Arabia Nights (Arabia)” (3:57) A4 “Tribute To Miles” (4:20) A5 “Misery Goats” (2:37) B1 “Loop” (3:14) B2 “Rounder” (3:25) B3 “Birdies” (2:27) B4 “Lost In Art” (5:11) B5 “Horses” (2:34) B6 “Crush This Horn” (3:00) https://youtu.be/KME9ZJ-UmWU?si=QTRDbf1tPyF7DbsJ [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLE5F9A01C128D1DE4&si=A7xd8C4y_csxxYp2 #PereUbu #TheArtOfWalking #4ThAlbum #Cleveland #AvantRock #ArtRock #RoughTrade #AllenRavenstine #DavidThomas #MayoThompson #ScottKrauss #TonyMaimone
Avant-Rock / Art Rock Rough Trade ¥2500Dr K2