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Optical Music (Οπτική Μουσική) “Tomos 1 (Τόμος 1)“
これは、完全に謎物件!しかも全部ギリシャ語で書かれているので、読むことも想像することも出来ませんでした。それと、購入したのは随分昔なのですが、その時はタンテが壊れていたので、聴くチャンスを逃しており、今回、(多分)初めて聴くことになりました。挟んであった請求書に英語表記があっだので、何とかグループ名とタイトルだけは分かりました。そんな訳で、今回は、ギリシャのOptical Music (Οπτική Μουσική)のファースト・アルバム”Tomos 1 (Τόμος 1)をご紹介したいと思います。先ず、このOptical Musicは、どうもChristos Kaltis (Χρήστος Καλτής)とKostas Pandopoulos (Κώστας Παντόπουλος)のデュオで、前者は1963年にギリシャのVolosに生まれたBプレーヤーで、1980年代後半に、Optical Musicで活発に活動をしていたらしいです。その時期にはCostis Drygianakisと共に活動しており、このDrygianakisは、1965年に、同じVolosに生まれた人物で、大学で物理学と社会人類学を学び、修士まで取得した男性で、音楽と犬を愛し、陶器を収集し、パスタを作るのを楽しみにしていたらしいです。それで、1987年以降、作曲家/レコード・プロデューサーとして活動していたようで、彼の音楽は、テープやPCなどの録音物が必要で、電子音響的な音楽であったようです(私は未聴)。話しを戻しますと、Optical MusicのChristos Kaltisは、相方のKostas Pandopoulosと共に、全くのフリー・インプロヴィゼーションから電子音響音楽や似非エスニックまでと言う様々なスタイルで、前衛実験音楽を、このOptical Musicで演っていたそうです。しかしながら、その活動は、1984年〜1987年の期間と1990年〜1994年の期間しか活動をしていただけで、1998年には音楽活動を完全に辞めています。なので、最初の時期に、本作品であるアルバム”Tomos 1”を、次の第2期では、1994年にアルバム”Tomos 2”を出しているだけで、後、2017年にセルフ・コンピ・アルバム“Τα Πρώτα Λόγια (Ηχογραφήσεις 1984-1987)”がギリシャの3つのレーベルの尽力でリリースされていると寡作でした。実際に、Optical Musicがどのような演奏や担当楽器を選んでいたのか?またCostis DrygianakisがどのようにOptical Musicに関わっていたのか?は良く分かりませんでした。なので、取り敢えず、作品”Tomos 1”を聴いてみて、各曲を紹介していきたいと思います。内容的には両面4曲ずつ収録されています(タイトルには英訳もありませんし、読み方も分かりません。勘弁して下さい)。 ★A1 “Δίνοντας Λόγους”は、物音系Percが聴こえていたかと思うと、リズムマシン(或いは生Drs?)や弦楽器を爪弾く音やテープ操作などが無秩序に挿入されたりと、何とも訳の分からない曲です。因みに曲を通してのビートはありません。 ★A2 “Στο Χαμένο Παράδεισο”でも、全体的には落ち着いていますが、物音系Perc, アコギの爪弾き、シンバル、ピアノ内部奏法、ナレーションやテープ音等が無秩序に配置されています。オルガンや声の逆回転で終わります。 ★A3 “Πολίχνη”は、緩い低音パルス音にアコギの爪弾きや女性独唱、そして物音系Perc等等、色んな音のアッセンブラージュから成るスカスカの曲です。 ★A4 “Αλέξανδρος”でも、微かな会話テープ音(やがて、生声での語りへと)に合わせて、アコギの音が気配を伴って聴取でき、しかも、それらはバラバラに配置されています。オルガンの轟音で終演となります。 ★B1 “Το Πάρτυ”では、微かに蠢く低音で始まり、物音系Percやゴソゴソとした音、弦楽器の音、電子音やドラムマシンなんかが脈絡無く配置され、時に叫び声や生Drsやピアノの音が大音量で無理くり入ってます。 ★B2 “Χειμωνιάτικο Τοπίο”では、ベースシンセらしきリズムパタンに、シンセ音やエレピに加えて、男性の朗々とした歌声も聴かれます。全体的に、割と楽曲っぽく、フリーなクラリネットと虫の声で曲を締めます。 ★B3 “Χριστούγεννα”では、弦楽器を爪弾く音と微細な電子音から始まり、唐突に大きな電子音が空間を占拠した後に、テープ音やBが流れて、一旦、物音系Perc等も加わったりと、無秩序でフリーな曲になっています。 ★B4 “Κοινωνικόν”では、いきなり法螺貝のような音とエコーの効いた語りからの、アコギの爪弾き等の後に、ドラムマシンのフリーな演奏やトイピアノの乱れ弾きが流れてきたと思ったら、終わってしまいます。 とにかく、不可思議な音楽です。フリーミュージックとか即興演奏がベースになってはいますが、結構、エフェクトやパンが弄られていたり、変なミキシングも行われているようで、幼稚なのかプロフェッショナルなのか良く分かりません。しかしながら、敢えて、このようなポスト・プロダクションが行われていることを考えると、このOptical Musicは、ちゃんとテクを持った音楽家なのでしょう。そう言う意味では、「緩い演奏をするFaust」と言えるかも知れませんし、LAFMSとの共通性もあるかもされませんね。中々面白かったので、また、Tomos 3も作って欲しいものです! B2 “Χειμωνιάτικο Τοπίο” https://youtu.be/E2DreCT1fuk?si=ill7mWLtzReVKJWb A4 “Αλέξανδρος” https://youtu.be/eszUuEGg38E?si=L3Rrg_iYLJ4Df2ua #OpticalMusic #ΟπτικήΜουσική #Tomos1 #Τόμος1 #ΆλληΠόλη #FirstAlbum #GreekUnderground #Experimental #Electro #FreeImprovisation #Electro-Acoustic #FauxEthno #Post-Production #Assemblage #ChristosKaltis #ΧρήστοςΚαλτής #KostasPandopoulos #ΚώσταςΠαντόπουλος #Composer #Producer #CostisDrygianakis
Experimental / Avant-Grade Άλλη Πόλη 4072円Dr K2
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The Birthday Party “Junkyard”
さあさあ、また来ましたよー。豪州が産んだカリスマ・シンガーNick Caveを含む5人組のバンドThe Birthday Partyです❗️今回は3枚目にして傑作と名高いアルバム”Junkyard”です。私の持ってるのは再発盤なので、リマスターされていますし、7㌅SingleとCDが付いています。なお、彼等のバイオグラフィーは前回や前々回に書きましたので、本作品やその後に付いてちょっと加筆したおきます。先ず、この時のメンバーーはNick Cave (Vo), Mick Harvey (G), Tracy Pew (B), Phill Calvert (Drs), Rowland S. Howard (G)です。1982年にCalvertが、”Dead Joe”と言う曲で皆が納得するようなビートが叩けない為にクビになります。それでHarveyがドラムにシフトします。またPewは、同年初めには飲酒運転で投獄されてしまいましたので、Chris Walsh, Barry Adamson, Howardの兄弟のHarryが一時的にPewの代打として、ライブや録音に参加しますが、7月にしてなって、Pewが復帰しています。そしてこの時、Lydia LunchとのコラボパンドHoneymoon In Redとして、彼等は録音していますが、HarveyとCaveはミックスが気に食わないと言うことで、ライナーノートから自分達の名前を消してくれと要求したそうです(しかしながら、このアルバムは1987年にリリースされます)。1983年1月からThe Birthday Partyは、Jeffrey Wegener (Drs)を加えて、Harveyが再びギターに戻ってツアーを敢行しますが、Wegenerは結局パンドに残らなかったです。翌年、Einstürzende NeubautenのBlixa Bargeldが、”Mutiny In Heaven”のトラックの録音にギターで参加していますが、CaveとHowardの緊張関係は直ぐにピークに達し、その為か、Harveyはバンドを脱退します。その後のファイナル・ツアーではDes Hefnerがドラムで参加しています。1983年6月9日にCrystal Ballroomで最後のライブを行い、解散します。その理由は、ドラッグ関連の疲労困憊に加えて、CaveとHowardの仲違いもあったからです。解散後には大きく3つのグループになっていきます。Nick Cave and the Bad SeedsとCrime and the City Solution及びThese Immortal Soulsです。これらについては個別にまたの機会に紹介します。 それで、本作品”Junkyard”について紹介していきます。まあ、ジャケはちょっと、、、なんですが、内容は凄いです。何とも形容し難い音楽が全編繰り広げられています。HawardとHarvey との感電しそうな2本のギターと字余りで唸るような叫ぶようなCaveのVo、ドラムもビートを刻むよりもイレギュラーに打ち鳴らされ、混沌を極める中、ベースだけが淡々と反復するベースラインを弾いていると言う、これぞThe Birthday Party❗️と言う音楽です。しかしながら、このような音楽がよく成立しているなぁと感心してしまぃます。多分、毎回、ライブで見られるテンションはMAXで、それを成立させる為に、お互いの皮膚まで感じる緊張感は半端無いと想像します。Caveのヴォーカルは、喉を切れてしまうんじゃないかと心配する程の冷たい熱唱です。まあこのアルバムが、The Birthday Partyの最後アルバムになってしまいましたが、内なる規律やパッションに正直であったCaveとHowardの確執が有ればこそ、この作品が世に出された訳ですし、またバンドの解散も引き起こしたんだと確信します。名盤ですので、是非お聴きになることをお勧めします。因みに、7㌅Singleには4ADからリリースされた”Release The Bat”と”Blast Off”が収録されています。割とリズムはハッキリしていますが、2曲ともテンションは爆上がりです。 https://youtu.be/Q88nEF9cbbk #TheBirthdayParty #Junkyard #MissingLink #4AD #PostPunk #AvantRock #Blues #FreeMusic #Punk #ArtRock #NickCave #MickHarvey #TracyPew #PhillCalvert #RowlandS.Howard #FinalAlbum
Avant-Rock / Art Rock Missing Link / 4AD 4500円位?Dr K2
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Daniel Fagerström ”Synthesator Vol.4: Beyond Interstitial Space”
これも、忘れていた謎物件。元々は、スウェーデンのUFO Mongoが自国の電子音楽をシリーズ”Synthesator”の第四弾として、自国でSkull Defekts, Optic Nest, Members of Tinnitusなどのポストロックバンドやアンビエントユニットで活躍しているDaniel Fagerströmのソロ作品をリリースしたと言う訳です。彼についての情報は殆ど分からないのですが、上記のバンドをYouTubeで聴いてみると、Skull Defektsはミニマルな展開でノリの良いアンサンブルを提示するカッコいいバンドで、Optic NestはDanielのソロユニットで、モデュラーシンセとVoから成るアンビエントな電子音楽を演っており、本作品にも通じるものを感じさせます。Members of Tinnitusについては不明でした。 本作品はそんなDaniel Fagerströmのソロです。一見、現代音楽のようなジャケ写に見えますが、モデュラーシンセとアナログシンセ(Roland SH-101, Juno 60)を用いた電子音楽で、一部は、同じスウェーデン在住のAlexander Skeppがドラムを叩いています。本作品を聴いて思ったのは、1970年代の仏のRichard Pinhasが率いてたプログレ・バンドHeldonの後期の作品とそのRichard Pinhasのソロ作品です。特に、Alexanderが加わったA3 “Mithochondrion”とB2 “Chromatin”はモロHeldonと言っても誰も疑わない程です(生ドラムとシンセ及びシーケンサーの同期演奏)。また、それ以外の曲も生ドラムもギターもありませんが、初期のRichard Pinhasの作風にも共通点がありそうです。面白いのは曲のタイトルの付け方で、全て細胞生物学用語が冠されています。そう考えると、アルバムタイトルも生物学用語てすね(「間質を飛び越えて」と言う意味ですね)。彼の言葉を借りると、「タイトルは、人間の細胞間にある空虚な部分(間質)を飛び越え、お互いの感覚器と細胞のエネルギー産生所の両方に達して、よく働く分子の運動が、コアを貫通し、最終的に細胞の、まさに中心(核)に到達すると言う「旅」のようなものである。」とのこと。う〜む、奥が深い。その分子の「旅」が、この作品のコンセプトなのでしようか。とすると、これはparacrineの音楽ですね。彼が何故こんな細胞生物学的知識があるのかは不明ですが、そのモデュラーシンセの粘りこっい電子音がもう一つの魅力ではあります(何となく、粘着質=有機質と感じるのですが)。Heldonファンはチェックした方が良いでしょう。 “Chromatin” https://youtu.be/KWslHJF58fg #DanielFagerström #BeyondInterstitialSpace #BörftRecords #UFOMongo #Synthestor #Sweden #Electronics #Synthesizers #ModularSynthesizers #TapeManipulation #Drums #DanielFagerstrom #AlexanderSkepp #Heldon #RichardPinhas
Electro-Acoustic Music Börft Records 不明。Dr K2
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Techno Menses “Requiem In The Sun” / Kimihide Kusafuka “Re-Musik” & “Demise Symphonika”
ええっと何から書けば良いのかな? この作品は1983-4年にK2以外にやっていたサイドバンドとか本名名義とかのカセット作品3本を編集して2枚組みLPに纏めたセルフ・コンピです。この時期はK2としてもノイズ活動していた訳ですが、それとは別にテクノ・ポップな作品も作っていました。そのキッカケの一つは、高校生のころから、初期Human LeagueやYMOのアルバム”BGM”(特に”Mass”と言う曲!)が大好きだったこと、そして第二に大学生になってシーケンサー付きのシンセRoland SH-101を購入したことですね。兎に角使い倒しました。また、其々には何らかのコンセプトを持ち込んで作製していたように思います。これらの作品は全て、当時山梨にあったカセット専門レーベルDD. Recordsからリリースしてもらっていました。と言う訳で、本作品の順に紹介していきますね。 先ずは、Techno Mensesです。これはSakashita兄弟(Kazuhiko S.とTomoya S.)とわたくしKimihide Kusafukaから成る宅録テクノ・ポップ・トリオで、使用楽器は、アナログシンセ、シーケンサー、オルガン、リズムボックスで、私がVoも担当しています。そしてコンセプトは「軍歌をテクノ・ポップで演る」です。兎に角、シーケンサーとリズムボックスは使い倒しました。Human Leagueに倣い、リズムボックスそのものの音と言うよりも、同期したシンセでキックやスネア代わりの電子音を作ってました。本作品では未発表曲”Alice In The Land Of Malice”やDD. Recordsの”Omni 4”に提供した曲”Toy Symphony”も収録されていますが、時間の関係で、一部の他の曲は編集・短縮されていますし、曲順も替わっています。A1 “Requiem No.1”はホント名曲なので、是非聴いてもらいたいです。また、B3 “Requiem No.2”やA2 “Front March”なんかはコンセプト通りです。まるでウヨの街宣車から聞こえて来そうです。またB5 “Lovers In The Sun”とそれのロックヴァージョンA5 “Requiem In The Sun”はサーフなテケテケ・テクノ・ポップなのでこちらもお勧めします。 続いて、本名名義の”Re-Musik”です。これが時系列的には一番最初(1983年)に作製しました。この作品は特にコンセプトはないのですが、まあインスト・テクノ・ポップな出来です。2曲だけ、詩の朗読(恥!)が挿入されています。本来、元カセット作品では片面全部使った”Fragile Structure”は編集・短縮されており、曲の全体像が不明で残念ですね。また本作のC1”Yellow Blood No.1”は独逸の短編映画のサントラに使われたらしいです(私は未見)。 そして最後はK.Kusafuka/K2名義で1983年に作製した片面一曲づつの”Demise Symphonika”が編集されてD面になっています。コンセプトは「死と再生」です。D1 “The Last Funeral”はダウンテンポしたリズムを中心にフランジャーを掛けたシンセ音を使い、電子室内楽と言うかチェンバー・ミュージックのように構成された曲なのですが、これも編集・短縮されており、少し残念です。D2 “The Sea of Bliss”は、電子音塗れのノイズの海から讃美歌のような美しいメロディが立ち現れるのが本来の曲なのですが、こちらも編集・短縮させられています。因みに、本当の曲名は”Re-Incarnation: Chaos Reproduces The Sea of Bliss”です。 アートワークはレーベル側が勝手に作ったので、何だか旭日旗のようで嫌な感じなのですが、まあ、Techno Mensesがそう言う曲調なので、致し方ないですね。内ジャケのは意味不明。全体としては、色々の文句もあるのですが、私にもこんな闇(=光)がある訳ですよ。良かったら聴いてみてください(下にUouTubeのURLがありますのでそれを参考にして下さい)。近い内に、それぞれ単独LPで元の順番でリイシューされると思いますので、震えて待っててね。 Techno Menses “Requiem No.1” https://youtu.be/lHv-uJdqUok Techno Menses “Front March” https://youtu.be/7_TQlI4iznE Kimihide Kusafuka “Yellow Blood No.1” https://youtu.be/uqdWESfStKk Kimihide Kusafuka /K2 “Demise Symphonika” https://youtu.be/EU0EMzGGUck #TechnoMenses #RequiemInTheSun #KikihideKusafuka #Re-Musik #DemiseSymphonika #VinylOnDemand #DD.Records #Re-Issue #Edited #TechnoPop #ElectronicPop #ChsmberMusic #RolsndH-101 #Synthesizers #Sequencer #Organ #ExpermentalPop
Techno Pop / Experimental Synth Wave” Vinyl on Demand 不明。Dr K2
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K2 “Kinky Tape Collection 1981-1983”
久々に自分の作品も取り上げますね。最初期のK2の音源をセルフ・コンパイルした2枚組LPで見開きジャケです。録音したのは1981年から1983年の間ですが、殆どの音源は1983年録音です。丁度、その頃、ノイズ・ミュージックをやろうと決心した頃で、そのキッカケになったのは、MerzbowのMerz CollectionとM.B. の”Das Testament”で、また機材として、Roland のシンセSH-101を購入したからでもあります。あとは、メール・アートへの参入もそのキッカケになりました。その為、それまでやっていたDIYレーベルSelf Plan とは別に、K2としてのノイズ・ミュージックに限定したカセット作品をリリースしていく為に、新たにKinky Tape Collectionと言うレーベルを始めた訳です。今回のリイシューには、本来ならば、6枚組みで出したかったのですが、レーベル側の意向で、2枚組になりました。かつ、編集もレーベル側が勝手にやってしまったので、決して手放しで満足と言う訳ではなかったです。この時期はライブはやっておらず、専ら宅録でカセット作品を作製していました。 それでは、少し解説をしながら、曲の紹介していきたいと思います。A1 “Necro Genitals # 1”は、K2として3作目”N.G. Musik”から。E.G.を思わせる駆動力を発揮するリズムマシンに、具体音や電子音、プリペアードBとクラリネットなどを絡ませた曲。Fool’s Mateで褒められたのが嬉しかった。A2 “Monotone of Infinity”は8作目”Dance Macabre”から。強烈なリズムボックスと電気ストーブ等をメタパーとして使い、その間に電子音を捩じ込んだリズミックな曲。A3 “Shiro-Modoro (しどろもどろ)”は、K2のファースト作品”Student Apathy”より(今回、初出)。水俣病関連のTV音と逆回転の気持ち悪いシンセ音から成るハイライトな鬱々とした曲。クレジットにはライブトラックって書いてありますが、完全宅録です。B1 “Dance Macabre # 1” (Dance Macabre”より)は、運動力のあるリズムボックスと掻きむしるGに、B、テープ音、エフェクトVoを絡めたノイズ・ダンス・チューン。B2 “Nicht Nie” (“N.G. Musik”より)も軍隊行進を思わせる強力なリズムとオルガンノイズにプリペアードGやメタパーを合わせたリズミックな曲。B3 “Dance Macabre # 2” (“Dance Macabre”より)もドコドコしたリズムにG, B, Organが一体となって突進するが如し。編集で短縮されたのが残念。2枚目は“ZombieAnatomy3部作よりの曲が収められています。C1 “ZombieAnatomy # 1” (作品“ZombieAnatomy 1”より)は、MBに影響を受けた、シンセによる気持ち悪い分厚い電子音とディレイを多用したシンセやテープ音から成る時間軸がずれていく曲。C2 “Workaholic Dance”と表記されていますが、本当は作品”ZombieAnatomy 2”の”ZombieAnatomy # 2”が収録されてしまっています。不規則で不安定な電子音とテープ音やホワイトノイズやらが有機的に絡まった私的自信作ではあります(タイトルと内容が間違っているけどね)。D1 “2・4・5・T Malformation” (作品“ZombieAnatomy 2”)は、永遠に続く甲高いリズムにぐにゃぐにゃした電子音、そして冒頭にはレイプ映画のテープ音が。聴くと祟られる音楽。D2 “ZombieAnatomy # 2”は、作品”ZombieAnatomy 2”からの引用のはずだったのですが、何故か、一緒に送った本名名義の作品”Demise Symphonika” の”The Last Funeral”が途中まで収められてしまってます(これまた曲と表記が間違ってますけどね)。 とまあ、色々と手違いはありますが、第1期K2の音楽はこんなだったと言う見本としては良いと思いますよ。興味のある方は聴いてみてちよ。 “N.G. Musik” https://k2music3.bandcamp.com/album/n-g-musik “ZombieAnatomy 2” https://k2music3.bandcamp.com/album/zombieanatomy-2 #KinkyTapeCollection1981-1983 #K2 #VinylOnDemand #N.G.Musik #DanceMacabre #StudentApayhy #ZombieAnatomy1, #ZombieAnatomy2 #ZombieAnatomy3 #RhythmicNoise #MetalPercussions #Synthesizeed #Tapes #DemiseSymphonika #KinkyTapeCollection #SelfPlan
Noise / Experimental Vinyl on Demand 不明。Dr K2
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Mauthausen Orchestra “From Homicide To Slaughter”
Mauthausen Orchestra (以下MOと記す)は、1982年にイタリア人Pierpaolo Zoppoが始めたデス・インダストリアル・ノイズ・プロジェクトで、1986年にMOとしての活動を停止しています。この作品は1982/1983年にリリースされたカセット作品から集められた曲をコンパイルしたもので、再発に重きを置いている伊Urashimaが2015年に199部でリリースしたものです。MOは、当初からあらゆるネガティブな事柄(極限でのセックス、異常性癖、ナチズム、拷問や病気)に興味を持って、活動しており、ノイズや歪んだ電子音及び非人間的な(金切り声)ヴォイスなどの暴力的なコラージュがMOの真骨頂です。こう言う指向ってイタリアン・ホラーとかと関係あるのかな?初期の音源は、彼自身のレーベルAquilifer Sodalityからリリースされていました。また、1997年に復活しましたが、MOと名乗るより、単にMauthausenとしかクレジットしなかったりしていました。しかしながら、1988年に録音された音源が、10年後にXn Recordingsからリリースされていますので、完全休止期ではなかったようです。2008年からはアンビエント調に音楽性も変化していきます。死因は不明ながら、彼は2012年6月16日に亡くなっています。また、同国のM.B.(こちらも復活後のニューエイジなスタイルとの時期)とも親交があり、コラボ作”Material Modulations”や”Spiritual Noises”と言ったものも出しています。私は、1980年代に国際コンピレーション・カセットで、初めてMOの音楽を聴いたのですが、それこそ暴力的なシンセノイズのド直球なトラックに打ちのめされましたね。 それで、本作品なんですが、曲名も何もクレジットがなく、ちょっと困ってしまいました。まあ、再発専門(?)の伊の浦島からの素っ気無い編集盤と言うことでご勘弁を。殆どの曲が、恐らくはカセットMTRで宅録され、ラジカセでマスターを作ったかのような、或いはラジカセ一発録りで作ったかのようなチープな音質なので、万人にはお薦めしませんが、マニアの人は是非とも!何だか短波ラジオらしきノイズを含めて、シンセと思われる不明瞭な電子ノイズやテープ音(多分ナチ関係?)が収められています。ただ、先述のようにペラペラの音質なので、正直言って迫力はイマイチです。一番最初に聴いたのが、先述の国際コンピだったので、どうにもこうにも、食い足りないですね。ただ数曲はちゃんとした録音とマスタリングをしてあるので、これはこれで、初期M.B.っぽくてカッコいいです。そんなレコード、聴いてみますか?(悪夢を見そうです!) https://youtu.be/U40uKs2YyYo #MauthausenOrchestra #FromHomicideToSlaughter #Urashima #Industrial #Noise #PowerElectronics #Remaster #ConcentratedCamp #SelfCompilation
Noise Urashima 不明Dr K2