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The Associates “The Affectionate Punch”
天下のお騒がせバンドThe Associatesを知っていますか?元々はスコットランドで地方で活動していた彼らは、自分達のデビューシングルに、著作権なんか関係無しに、David Bowieの”Boys Keep Swinging”を無許可でリリースしたと言う事で、俄然、注目を集めました。そんな彼等のファーストアルバム”The Affectionate Punch”を紹介したいと思います。それては先ず恒例のバイオグラフィーを紹介しますね。初め、Billy Mackenzie (Vo)とAlan Rankine (G)は1976年にAscorbic Onesと言うキャバレーバンドを2人でやっていました。Rankineは後に「あれは、自分達が何かを成し遂げたことをいうための『夢のバンド』だったんだよ。」と述懐しています。それで、いざ、自分達のレコードを出す時に、当初は、パンド名をMental Tortureにするつもりでしたが、最終的にはThe Associatesにに決まりました。しかしながら、先述のDavid Bowieの違法カバーは全英トップ10はするのに、彼等の初期の曲は殆ど取り上げられませんでした。それでも、1979年6月にデビューシングルはレコード・ミラーのスコットランド・チャートでは15位に達しますし、John PeelのBBCの番組Radio 1でも流される機会にも恵まれます。Mackenzieは後から語っているかことからは
David Bowieのカバーはきっと「こりゃすげー!」って言う風に感じてもらえるとの確信犯的な作戦だったらしいです。そう言うこともあって、彼等はFiction Recordsと契約して、デビューアルバムでもある本作”The Affectionate Punch”を1980年8月1日にリリースします。この時に、先述の2人に加えて、Michael Dempsey (B)とJohn Murphy (Drs)が加わりますが、これはあくまでも仮のバンドであり、MackenzieとRankineはまだ、デュオと言う認識が強かったみたいです。それで、資金繰りが難しかったSituation Twoは、1981年10月に、今までリリースしたシングルをセルフ・コンパイルしたアルバム”Fourth Drawer Down”をリリースしています。そして、RankineとMackenzieは、リードVoにChristine Beveridgeを備えて、39 Lyon Streetと言うバンド名でシングル”Kites”を出したりもしています。それまでのレーベルSituation Twoの親会社のBeggars Banquetは、大手レコード会社WEAに吸収されたので、バンドの方もWarnerと契約します。1982年には、シンセポップなシングル”Party Fears Two”をリリースしますが、これがヒットし、全英シングルチャートで9位になります。続けて、元々インスト曲であった"Nothinginsomethingparticular"のヴォーカル・ヴァージョンの”Club Country”と”18 Carat Love Affair”もリリースし、1982年5月14日に バンド史上最も商業的に成功したアルバム”Sulk”をリリースしています。1982年のプロモーションツアーの直前にRankineが脱退し、バンドの存続の危機に陥ります。しかし、Sire RecordsのSeymour Steinが助けますが、Mackenzieのやる気の無さにStenも興味を失います。それでも曲を書いていたMackenzieですが、1985年にアルバム”Perhaps”をリリースし、全英アルバムチャート23位になります。次に、1988年に、4枚目のアルバム”The Glamour Chase”を出そうとしますが、商業的成功が期待できないと言う理由で、WEA/Warner側はこれを拒否します。因みに、後になってアルバム”Perhaps”と抱き合わせで、2枚組CDlとしてリリースはされています。ただ、MackenzieにBlondieの”Heart of Glass”のカバーならリリースすると決断し、これが英国WEA/Warnerでの最後のリリースとなります。Mackenzieは次にAVL/Virginの傘下であるCirca Recordsと契約します。一方、1988年9月に、"Heart of Glass"がリリースされます。WEAは、1990年にセルフ・コンピレーション”Popera: The Singles Collection”をリリース、続いて、”Country Boy”とBoris Blankの共作シングル”The Rhythm Divine”もリリースしています。1987-1992年に渡り、Mackenzieはスイスのアヴァンポップ・バンドYelloのDieter Meierともコラボをしています。そして、1990年にアルバム”Wild and Lonely”をAssociates名義の最後のアルバムとしてリリースした後に本名名義でのソロ活動に入ります。とまあ、これが、活動してきた彼等/彼のバイオグラフィーとなります。
それで本作品、即ちAssociatesのファースト・アルバム”The Affectionate Punch”です。この時のメンバーはBill Mackenzie (Vo), Alan Rankine (Instruments), Nigel Glockler (Drs)ですが、ゲストでThe CureのRobert Smith (Backing Vo)も参加しています。内容はキーボードやシンセの目立たないギター中心のかなりニューウェーブな内容になっています、金属質な音色のギターのリフやカッティングは明らかにニューウェーブ的でありますね。乗りも良いし、ドラムのパターンも凝ってるし。個人的にはポストパンクの音ではないと思います。ただ、Voは時に歌い上げるように振る舞いますので、当時からすると、早過ぎたニューロマンティック(通称ニューロマ)とも言えそうです。ただニューロマとするならば、ちょっと華がないですね。このような1980年前後の音楽の移り変わりは複雑で、分類できないし、分類しても無意味だとは思いますが、少しでも音楽を聴く際の指標になればと思っています(まあこれは私的基準で選んでますし、感想も個人的ですが)。なので、1980年前後のニューウェーブとやらは、何ぞや?と思っているリスナーにはお勧めしますよ!
A1 “The Affectionate Punch” (3:21)
A2 “Amused As Always” (4:09)
A3 “Logan Time” (4:02)
A4 “Paper House” (4:37)
A5 “Transport To Central” (4:48)
B1 “A Matter Of Gender” (4:21)
B2 “Even Dogs In The Wild” (3:15)
B3 “Would I…Bounce Back” (3:50)
B4 “Deeply Concerned” (3:31)
B5 “A.” (3:46)
B1 “A Matter Of Gender” (4:21)
https://youtu.be/JvkQzX_CCV4?si=_W___pIYvowtvsWG
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLijPiy4xM0hcCNDceTUpJ3CEgn7COz_rw&si=xuukbojAiIdFwQWq
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4AD
2023/02/17 - 編集済みアソシエイツは好きです。Club Country とかQ QuarterのB面のインストとか最高です。日本ではパッとしませんでしたが・・・Cocteau Twinsの名曲 Peppermint Pig は アランのプロデュースでしたね。https://youtu.be/zd1KBkrXJIg?t=4
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Dr K2
2023/02/20私もそんなに詳しくはなかったので、Associatesはこれしか持っていないのですが、Cocteau Twinsはまた聴き直してみようと思います。