Sea bottom fossil
三葉虫は、古代の海で単独で存在していた訳ではなく、現代の海底と同じく多くの生物の中で共存していました。違う生物が偶然隣で化石になる事は条件が重ならないと起きない偶然といえます。しかし、コレクション対象となる多くの三葉虫化石は、三葉虫単体で存在している事が多く、他の生命と異種共存した標本は多くは出回りません。コレクションとして見た時に、三葉虫単体の方がすっきり見栄えしますから、剖出の際に削り落とされてしまう事も多いかと思います。しかし、絶滅してしまった三葉虫がどの様な環境下に棲息していたのか、化石化する経緯など読み解く情報が確実に増える分野の化石と言えます。