Healed bite mark
怪我の治癒痕が残る化石を指します。三葉虫という生物は、食物連鎖で見ると下位に位置すると考えられ、どちらかと言うと捕食される側の生き物とされています。捕食というと全身が食べられてしまう事が多いのでしょうが、中には怪我を負いながらも逃げ延びて生存する個体もいるかと思います。また捕食だけでなく、事故的な要因で体の一部を欠損したり、病気により蝕まれたるするケースもあるかもしれません。主流を占めたカンブリア紀の頂点であるアノマロカリス捕食説も三葉虫の硬い殻に対応できていないとか、その地層でアノマロカリスが見つからないとか矛盾点も指摘されており、結局の所は明確な回答がされていない状況です。コレクター目線で見た時に、欠損や見た目が良くないと敬遠する考えと、数百匹に一つもない非常に貴重な状態と重宝する考えとコレクターにより意見が分かれます。