Japanese trilobites

Japanese trilobites

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日本で三葉虫が初めて見つかったのが、1888年(明治21年)に、地質学者神保 小虎 (1867-1924)が宮城県でペルム紀のプロエタス目の仲間を報告しています。それから時が経ち、多くの地質学者やアマチュアの貢献により、北海道や沖縄を除く広い範囲のシルル紀からペルム紀の地層より、三葉虫は報告されてきました。日本では世界的に貴重な石炭紀とペルム紀の三葉虫が産出します。しかし多くの産地では、現在は産出できない状況となっており、現在産出が可能なのは北上山地など限られた地域となっています。多くは部分化石の産状で完全体は日本では極めて珍しく、例え部分化石でも三葉虫の産出は日本では簡単なものではありません。