マクラガイ類

マクラガイ類

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肉食性。軟体部が大きく、滑層が発達するのが特徴です。
以前はすべてマクラガイ科としていましたが、近年は幾つかの科に細分化するのが一般的なようです。
模様が綺麗で大型種も多く、海外では専門の蒐集家も結構いるそうです。しかし、似たような種が多いため分類が混乱している系統もいくつかあります。

マクラガイ科
所謂マクラガイの仲間で、縫合付近の滑層の溝が特徴的です。浅海のものがほとんどです。

リュウグウボタル科
ホタルガイ類も一緒にして「ホタルガイ科」としているあります。
リュウグウボタル類は、縫合の滑層に溝はなく、殻口を塞げるような大きな蓋を持つものが多いです。また、螺塔と前端以外では仮想が発達せず、概形としては殻口はマクラガイ科より大きく、螺塔は高いです。大型種は深場に棲むものが多いです。

マクラガイモドキ科
日本近海には生息しておらず、少産種や深海種がほとんどなので、国内ではあまり認知されていません。リュウグウボタルに似た系統と、エゾバイ系のような普通の巻貝ににたものとがいます。

ソデマクラ科
これも国内での認知度は低めで、マクラガイ科に含めていることが多いですが、海外ではよく別科として扱われています。実際、滑層や螺塔に面影はあるものの、形は他のマクラガイ類とは大きく異なり、蕪に似た形状で水管溝が伸びています。