Nephrolenellus geniculatus

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初期の三葉虫の産地として著名なPioche Shaleのオレネルスです。頬棘、肋棘がきれいに残る標本は少なく、この個体は胸部にも縦の棘が確認できる保存状態です。この地からは、Olenellus gilbertiが非常に有名ですが、Olenellus(Paedeumias)chiefensisなど幾つかの種類が確認されています。Olenellusの仲間は皆同じに見えてしまいますが、頭部の幅、眼の位置関係などで種が分れているようです。本種は、他のOlenellusより尾部の節が広く発達している様に感じます。

【標本リンク】FFストア
http://www.ffstore.net/detail/npo_005.html

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  • 比較的コモンなOlenelloideaだと思うのですが、最近とんと見かけなくなりました。特にこの標本のように綺麗に残っているものは少ないですよね。物凄く特徴がある種類という訳ではないですが、長い胸棘、おっしゃる尾部の発達具合や、それらと体全体とのバランスで、比較的区別が付きやすい種だと感じます。

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      Trilobites

      2020/11/08

      この種類も私は何度か買い直している記憶があるのですが、Olenellus特有の完全体が少ない事も原因だとは思います。Olenellusの中では、gilbertiの次位に一般種なんだとは思いますが、いざ良い個体を求めようとすると何年も入手できないですよね。

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