Cornuproetus sp.(精緻剖出 フライングフニッシュ仕上)

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コルヌプロエトゥスの一種
デボン紀中期
アトラス山脈 モロッコ

 Diademaproetus(ディアデマプロエトゥス)にも見えますが、頭鞍分中央の出っ張りが小さいので、コルヌプロエトゥスとしました(入手先から標本カードをもらっていないため)
プレパレーターはハミー氏です。

 フライングフニッシュ仕上げ、裏面も完璧にクリーニングされています。裏面も剖出するには、表面だけ仕上げるよりも何倍も時間がかかるそうです。また、標本の殻だけになるので、クリーニング時に殻を突き破ってしまうリスクもあるそうです。
 この種の標本としては世界トップレベルのものだと思います。この種は三葉虫の中では普通種と言われる部類になりますが、世界に通用する標本はなかなか無いと思います。そのような標本を手にすることが出来たことは幸運です。

※写真はスマホで撮影したもので、ピンボケが多く、複眼の撮影は出来ませんでした。いつか撮影し直したいと思います。

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    Trilobites

    about 20 hours ago - 編集済み

    普通種だからこそHammi氏の標本は差がつきますね。この手の剖出は、破損が怖くて個人的には好みでは無いですが、高度な技術力には感心してしまいます。写真で鑑賞が一番とは思いますが、破損には気を付けて下さいね。

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      トリロモト

      about 12 hours ago

       コメントありがとうございます。やはりHammi氏が手を抜かず剖出された作品は質感が全然違いますね。しっとりとした肌感や、写真撮影が難しい細かい複眼や、mm単位以下のブツブツを全て剖出されているのは、やはり他のプレパレーターの方とは一段レベルが違うのでは?と思えます。
       ご存知だと思いますがHammi氏も裏面まで剖出するやり方は、時間も破損のリスクあるので好みではないと入手先の方からお聞きしました。そのため氏の作品としてはこのタイプの剖出方法は少ないそうですね。
       Hammi氏の標本(作品)で完璧に剖出された希少種も集めたいですが、とんでもない金額になるので無理です。ただ、普通種であればなんとか手が届く標本もあるので、資金や縁があれば、そのような標本を入手出来ればと思っています。
       

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