Bat stones

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山東省から産出する燕子石は、特徴的なDrepanura premesnili(長い尾棘がある方)の尾部や多数に散らばる破片がコウモリが飛び回る景色に見える事から、日本や英語圏では、蝙蝠石(Bat stones/Batman)と呼ばれてきました。三葉虫の概念が無い古くから知られていますが、破片ばかりの集合体で完全体が希という事もありますが、その不思議なデザインを生かし、硯などの工芸品の石材として利用されてきました。近年になりDrepanura paronaiの良質な完全体がクリーニングできるようになるまでは、学術的な情報も限られており、工芸品の派生的な彫刻された三葉虫が多く出回っていた事実もあり、三葉虫化石という評価は収集家の中でも低かったと思います。

(補足情報)
Synonym:Neodrepanura=Drepanura
中国名:璞氏蝙蝠虫

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    trilobite.person (orm)

    2024/06/01 - 編集済み

    散らばる破片の質感がなまなましくて良いですね。近年ようやく完全体が市場に出回るようになりましたが(そしてすぐ消えましたが)、Trilobitesさんは入手できましたでしょうか。長らく全貌が不詳でしたが、蓋を開けてみれば、ちょこんとした目の感じなどは、pseudocybeleなどにちょっと似たものを感じ、割と収集家好みの見た目の種なんだなと感じました。

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      Trilobites

      2024/06/01 - 編集済み

      今さら蝙蝠石では、今月は全くアクセス伸びないかと思いましたが、何時もの1日の4倍位アクセスがありますね。蝙蝠石の工芸品は全く興味が湧かないので、化石標本らしい大きめのプレートを探してました。

      premesniliの完全体、まだ入手出来てないですよね。既に検索済みかと思いますが、アメリカの業者で裏彫りのが市場に出てますが、半年位悩んでますが、まだ売れ残っていますね。悩んでいるうちに段々円安が進んできてしまい、諦め気味です。

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    • あれ私も同じように悩んでいました。買いかけて、裏ぼりと気づきピタッと手が止まってしまった感じです。そうこうしている内に、Rielaspisだとか中国の新種群とか、こちらに資金を回した方が良いかなーと思いつつ、しかし結局そちらにも手を出さず眺めているだけの状況です。円安が最大の問題ですねぇ。

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      Trilobites

      2024/06/01

      やはり悩まれてましたか、魅力的な種類ですが、裏彫りなのが惜しいですよね。まあ表彫りなら、あの何倍かでも速攻で売り切れるでしょうね。

      このショップpremesniliで知りましたが、私好みの標本が多く、他の標本に目移りして、そちらを購入してしまいました。

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    ktr

    2024/06/02 - 編集済み

    蝙蝠石はモニュメンタルな化石なので、三葉虫愛好家としては欲しいもののひとつですね。
    レア度☆とのことですが、ここまで生々しいのはそうとうレアですね。
    中国ではこれと並んで石蚕(Stone silkworm)というのが知られていたようですが、たぶん同じものかと思います。
    尾板の中軸を蚕の蛹に見立てたんでしょうね。

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      Trilobites

      2024/06/02

      蝙蝠石の歴史を見てみると宗の時代(西暦900年代後半)に発見が確認されてますので、人類と三葉虫の関わり史上、西洋の三葉虫よりも前に知られていた可能性が高いですね。化石の概念すらない時代に知られた三葉虫という意味でモニュメンタルな存在だと思います。研磨し過ぎで化石標本としてのテクスチャが失われがちな蝙蝠石なので、なるべく原石に近い物を探しておりました。今でも現地の石材店のHPなど見ると工芸品と共に原石も販売されていますね。

      石蚕ですか、全く知見が無いため調べてみます。

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