Leonaspis sp.

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レオナスピスの一種
デボン紀前期
モロッコ、アトラス山、ウファテンエリア

ハミー氏のプレパレーションです。小さな棘まで剖出されています。
この標本は今まで手に入れた標本よりもしっとりした質感です。ハミー氏も保護材か、なにかの油を塗っているらしいので、その加減でしょうか(塗っていない物もあるようです)

ここからは私の私見が入っていますので、信用はしないでもらいたいですが、ハミー氏の標本にもランクがあると思っています。
1.ハミー氏が全て剖出した標本
2.ハミー氏が仕上げだけをおこなった標本
3.ハミー氏が剖出したが、一部を破損してしまった標本
4.ハミー氏の工房でハミー氏の親族や弟子の方々が剖出した標本
希少な種類、元々の標本の姿勢や大きさ、破損具合などで色々ランクも変わると思いますが、大体こんな感じではないかと思っています。

1の全てハミー氏が剖出された標本は、一部のバイヤーやコレクターに直接渡っているのではないでしょうか。全てが完璧で、高倍率のルーペで見ても非の打ち所がない標本なのだと思います。当然価格も超高価、あとは購入出来る人も選ばれた(三葉虫の知識、資産、信用など)人達しか手に入れることは出来ないと思っています。

 あとは下に行くほどグレードは下がってきて、私でもなんとか手に入れられるようになるんだと思っています。もっとも、下位のグレードであったとしても、他で剖出された標本より圧倒的にクオリティーは高いですし、補修の心配もない(それがハミー工房のプライドなんでしょうか)ので、悩むことは全くないのですが。

 ハミー氏は芸術家ではなく職人なので、芸術家のように完璧ではない作品を壊してしまい、作品の価値を下げないようにする。ようなことは無いのだと思います。なので、多少クオリティーが下がる標本も販売されるでしょうし、生活もかかっているので、標本の数もたくさん出す必要があるのだと思います。なにより、全世界で氏の標本を欲しい人達がたくさんいるので、多少品質が落ちたものも販売しないと供給が間に合わないと思います。

 そんな氏の標本を多少なりとも手に出来ることは感謝ですし、ハミー氏に限らず、素晴らしい化石を剖出している方々や、販売して頂いている方々には感謝しかないです。

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    Trilobites

    2025/02/15 - 編集済み

    Hammi氏の標本を手にしてしまうと全てHammi氏の標本で揃えたいと思ってしまいますが、流石に身が持ちませんし、モロッコ産以外に収集したい三葉虫は多いので、私はそこまで拘ってはいません。上手くタイミングが合って予算もある時に巡り会えたら購入している感じですね。

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      トリロモト

      2025/02/15

      コメントありがとうございます。確かにハミー氏の標本は一般工房のプレッブした標本とは質感が全然違うので、モロッコ産をハミー氏の標本で全て揃えることが出来れば素晴らしいと思います。でも、私も現実的に無理です。もしも、モロッコ産の三葉虫に限定してコレクションをしていたら悔しい思いをすることも多いと思うのですが、私も色々な産地の三葉虫を集めたいので、そこまでハミー氏の標本にこだわってはいないです。タイミングと予算が許せば、ハミー氏の費用で手に入れているのですが、一つ一つの価格が厳しく、懐を直撃ダメージが大きすぎるので辛いです。

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