Archegonus aprathensis

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ドイツの石炭紀三葉虫のアルケゴナスの一種です。 アルケゴナス・アプラテンシス (Archegonus aprathensis)と思われます。

この三葉虫を産出するアプラートは、19世紀の古くから知られた産地で、この種の他にもA.nehdenesis、A.laevicaudaなどが採れます。A.aprathensis、A.nehdenesis、A.laevicaudaの3種はこの地の代表的な種であり、しばしばミネラルショーにも顔を出すなどと物の本には記載されていますが、実際の所、そうそう市場では見かけるものではありません。

他の標本を見る限り、多くの標本では本種はもう少し幅広の体型をしております。本標本はそれらと比べ細長い印象です。地層の変形の影響で縦に伸びているだけかもしれませんが、A.nehdenesis、A.laevicaudaなど他種である可能性もあります。石炭紀の三葉虫はどれも似通っており、素人には学名の同定が厳しいものがあります。その為、こちらの学名の同定は入手元に準拠しております。

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    tatsutoy

    2021/07/14 - 編集済み

    アルカゲノスは種類が多い一方、どれも見た目が同じで難解です。また、アプラート産三葉虫の母岩が色とりどりで惑わされやすく更に困惑です。再現図を見る限りは、A.aprathensisは頬棘が無く、A.nehdensisとA.laevicaudaは頬棘有みたいですが、保存状態に依存しそうで良くわからないですね。

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    • tatsutoyさんのnehdenensisの記事を拝見しました。頬棘の長さでの分類は分かり易いですね。件の鑑別の画像を参照させていただく限り、本標本は少なくとも頬棘の一番長いA.nehdenensisではなさそうですね。本標本をシンプルに観察すれば頬棘がほぼ見えないので、この三者の中ではれば、確かにA.aprathensisが一番合致しそうです。

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