Titanosauridae (Toba-ryu, トバリュウ、鳥羽竜)

0

1998年に自身で採取した、ティタノサウルス科恐竜 (鳥羽竜) の骨片です。

1996年7月に、三重県鳥羽市安楽島町の海岸に露出する松尾層群(白亜紀前期、138Ma)で、アマチュアの化石研究家が、骨の化石を発見報告しました。その後、右上腕骨、右大腿骨、尾椎の骨などの化石が見つかり、ティタノサウルス科 (竜脚下目) の恐竜の骨化石であると判明しました。

今に至るまで発見されたものは、上記骨格の一部のみの為、学名記載には至っていないようです。ただ、鳥羽市で発見されたことにちなみ、通称、トバリュウ (鳥羽竜) と呼ばれております。体長16-18m、体重31-32トンであったと推定されております。

当時は、現場で発掘会が何度も開催され、ごく稀に、一般参加者が骨片を運よく見つけ拾う事もできました。私も何度か参加し、幸運にも複数個見つけております。これはその中でも最大の骨片です。白い点々まじりの、炭のように黒くなっている部分が骨の部分で、色の薄い灰色の部分は母岩です。
他にも複数個骨片を保管していますが、殆どは8枚目の写真 (全体が骨片) のようなサイズです。

部位が同定できるような大きな骨は博物館行きですが、そうでないものは参加者が持ち帰ることができました。この骨片も博物館に行くには至らず、ずっと私が家で保管しておりました。

今も、懐かしくなって偶に現場に行きますが、見つかるのは二枚貝の化石や植物化石のみで、骨片の化石はほとんど見つからないように思います。

Default
  • File

    ktr

    2024/02/07 - 編集済み

    これは私には厳しいです。
    ふつうの石にしか見えません(失礼!)。
    これはモノというよりはコトですね。
    ormさんの個人的な体験の目に見える証ですね。

    返信する
    • おっしゃる通り、これを化石と言われても、どこがどう、、という風になるのが、普通の殆どの人の反応でしょうね。
      実際は大多数の化石はこちらが標準で、市場に出回る三葉虫やアンモナイトなどの綺麗過ぎる標本が、如何に化石としてアブノーマルかを示す証左でもありますね。

      返信する
  • File

    Trilobites

    2024/02/07 - 編集済み

    説明がなければ、単に黒い石。しかし、国産の恐竜の化石で、それを自身で採取されたとなると、素晴らしい体験ですね。今でも近く行くと標識などあった気はしますが、MieMu辺りに展示されてても、おかしくない標本かもしれませんね。

    返信する
    • やはり、この頃の経験が私の化石好きの原体験となっているのだと思いますね。発見からかれこれ30年近く経ちますが、仰るように標識があるのと、その看板も割と最近更新されたようです。
      部位が同定できないので、流石にMieMuは厳しいかもですが、思い出とセットで、私にとってはセンターピースとなり得る標本ですね。

      返信する