Neseuretus tristani

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ポルトガルのヴァロンゴ累層 (Valongo Fm) のネセウレトゥス・トリスタニ (Neseuretus tristani) です。

ヴァロンゴではコモンな、比較的サイズの大きなカリメネの仲間です。本種の特徴は、頭部前方に吻のような構造がついている事ですが、この標本は褶曲の影響でペしゃんこに潰れており、わかりづらくなっております。

変形の少ない、伸びた標本が好まれるコレクター界隈でありますが、本産地の煎餅状になった標本群は、何ともひょうげていて、個人的にはこれはこれで好みであります。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2019年04月16日 21:15
    確かに見慣れた標本ですね。ポルトガル産をまだ所有していない私としては手を出しても良かったのでしょうが、出品者の写真の撮り方が良くなかったのと、私が購入を見送ったのは最大の要因は、何となくポルトガル産は母岩が広めにある方が好みだったからであります。今、この様に改めて鑑賞すると褶曲の影響が最小限で、良い標本であることは言えますね。
    2. orm 2019年04月17日 19:45
    >魅惑の三葉虫さん
    確かにポルトガル産は背景となる黒い母岩が付いている方が格好いいですね。私も同感であります。この標本は裏返すと、この三葉虫の腹側が見える訳ではなく、偶々母岩からぽろっと取れたのか、あえて取り外したのかは分かりませんが、申し訳程度に黒い母岩がくっついていますね。見た目がコミカルなので、標本として飾るというより、手に乗せて楽しんだり、机に置いて楽しんだり、といった手軽な楽しみ方が適当な標本かもしれません。

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