Bathyuriscus fimbriatus

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ユタのマージャム (Marjum) 累層より、バチウリスクス・フィンブリアトゥス (Bathyuriscus fimbriatus) です。

ぺらぺらの三葉虫で、母岩と同化しかかっています。薄いカンブリア紀の三葉虫の中でも、とりわけ厚みのない種であるように思います。最も保存状態の良い標本を参照すると、一応はもう少し体高はあったようです。最も、それにしてもオレネルスなみの薄さではあります。
薄さが幸いしてか、体の構造物が模様のようによくわかります。特に、頭部のGenal caecaと思われる波打ち構造がはっきりと見えて興味深いです (写真5枚目など) 。

先に挙げたO. gilberti同様、「昔はありふれていたが今は市場からほぼ消えた種シリーズ」でもあります。特にこの標本は自由頬が残っており、当時からこのような標本は少なめでありました。

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    ktr

    7 days ago - 編集済み

    これを見ていると、なにかを思い出すんですが、なんでしょう?
    Meneviella でしょうか?
    いずれにしても、ジーナル・シーカにはなにか人を惹きつけるものがあって、見惚れてしまいます。
    (シーカは caeca ですね)

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    • この種については、随分昔にktrさんやtrilobitesさんと話した気がしますね。その話の流れで、マネビエラも登場したかもしれません。
      ジーナルシーカ、気になる構造ですよね。薄い三葉虫を見た際にはチェックするようにしています。
      シーカのスペルミス、ご指摘ありがとうございます。

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    Trilobites

    about 15 hours ago - 編集済み

    昔あんなにebayに頬無し標本が溢れていたのに、寂しいものですね。この様な頬あり標本は、そんな当時でも滅多に見かける事が無いレベルでしたので、タイミングよく入手しておいて良かったと思います。頭部の皴構造が奇麗な標本ですね。

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      trilobite.person (orm)

      about 4 hours ago

      あの時は、こういう種までいずれなくなるものとは思いもしませんでした。その時でさえ頬なし標本だらけでしたね。特に北米系やヨーロッパ系の良いものはebayなどでは、本当になくなってしまいましたね、ツーソンなどに行けばまた別なのかもでしょうが。

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