Archegonus aprathensis
ドイツの石炭紀三葉虫のアルケゴナスの一種です。 アルケゴナス・アプラテンシス (Archegonus aprathensis)と思われます。
この三葉虫を産出するアプラートは、19世紀の古くから知られた産地で、この種の他にもA.nehdenesis、A.laevicaudaなどが採れます。A.aprathensis、A.nehdenesis、A.laevicaudaの3種はこの地の代表的な種であり、しばしばミネラルショーにも顔を出すなどと物の本には記載されていますが、実際の所、そうそう市場では見かけるものではありません。
他の標本を見る限り、多くの標本では本種はもう少し幅広の体型をしております。本標本はそれらと比べ細長い印象です。地層の変形の影響で縦に伸びているだけかもしれませんが、A.nehdenesis、A.laevicaudaなど他種である可能性もあります。石炭紀の三葉虫はどれも似通っており、素人には学名の同定が厳しいものがあります。その為、こちらの学名の同定は入手元に準拠しております。
Carboniferous, Brigantian stage
Aprath
Posidonien-Schiefer, Wuppertal, Bergisches Land, Germany
Archegonus aprathensis
trilobite.person (orm)