ランダーブルーターコイズ(無処理)3.234ct

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発見は1973年。

米国ネバダ州でブラックジャックのディーラー、リタ•J•ハプグッドの息子がランダー郡インディアンクリークの山腹で発見しました。

地色に浮き上がるような青と、繊細なスパイダーウェブは世界最高のターコイズと評価され、現在でも、他産地のターコイズと比較しても、一桁二桁は違う価格で取引されます。

同時に、世界一偽物が多いターコイズでもあります。ランダーブルーは、発見後、鉱山のオーナーが代わり、最終的に40kg程度しか原石が取れなかったようです。その中で見た目がよく似た中国産のターコイズに処理を加え、色を鮮やかにした後"ランダーブルー"として販売されているようです。

例えば、ebayで販売されている"Lander Blue"は、見た限り偽物である可能性は高いです(どれとは書きませんが、、)。こういうものは、信頼の置けるショップで購入することが一番です。

この石は裏にパッキングがされていますが、ターコイズの裸石には通常の処理です。しかし、表面はスタビライズド(樹脂含浸)されておらず、オイルの検出もありません。

チャイニーズターコイズであれば樹脂含浸がされているはずです。(信じがたい話でありますが、ランダーブルーであっても樹脂含浸されているケースはあるみたいです。)

インディアンジュエリーに使うには小粒な方かと思いますが、一目瞭然のトップグレード。この石が世界で40kg少々しかない、世界一のターコイズの一つであることに疑いは一切ありません。

鉱物名:ターコイズ "Lander Blue"
宝石名:ターコイズ
組成:CuAl6(PO4)4(OH)8•5H2O
重量:3.234ct
産地:Battle Mountain, Nevada, USA
鑑別:日独宝石研究所

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    Peak2

    2019/12/27

    まさに蜘蛛の巣!
    教科書にのるようなターコイズですね!
    この石ほど
    産地の違いを味わえる宝石も他にないですよね

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      shm

      2019/12/27 - 編集済み

      コメントいただきありがとうございます😊

      また、返信が遅くなり大変失礼いたしました💦

      仰る通りで、特に鉱山による差が顕著に出る石で収集しがいがあります😊

      ただ、専門機関の成分分析による産地同定ができず、肉眼鑑定でしか分からないのがネックでしょうか。

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