コバルトガーナイト(ナイジェリア産)0.408ct

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ガーナイトはこれまで濃い緑色をした、地味な色の石で愛好家の間でのみ取引される鉱物で、一部スリランカの鉱山からごく僅かにCo含有のガーナイトが産し、そこから更に透明度の高い原石がカットされ、販売されるという、極めて希少性の高い宝石でした。

ところが、2019年、ナイジェリア産のブルーガーナイトが国内のショップで多数リリースされました。新たな鉱山が見つかったのか、既存の鉱山から大量に産出したのか、おそらく後者だと思いますが、いずれも希少性を武器に愛好家の間で人気を博しています。

日独宝石研究所の会報誌でも紹介されたこの石の産地について、詳しい記事は見たことがありませんが、GIAの論文にはカドゥナ州kagoloから産したと記載がありました。

また、タラバ州mambilla hill産と記載されたものも販売されており、この石はそこの産地のものとして入手しました。

この石にはコバルトスピネル同様、Coが含まれており、その発色要因はCoがFeより優勢で、重要な役割を果たしています。鑑別書に"アイアンバンドを認む"の記載がないことがその証左です。

鉱物名:スピネル
宝石名:ガーナイト "コバルトガーナイト "
組成: ZnAl2O4
重量:0.408ct
産地: Mambilla Hill, Sardauna, Taraba State, Nigeria
鑑別:日独宝石研究所

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    Peak2

    2020/10/08

    おお!!
    コバルト・ガーナイトですか!!

    最近また新しいレアストーンが出てきてるんですねー
    (↑ちょっと興味復活しつつ)

    従来ガーナイトとも
    コバルト・スピネルとも別種なんでしょうけど、、

    ここまでの美しさなら
    独自の名前をつけてあげたかったですね^^
    綺麗な青です

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      shm

      2020/10/09

      ありがとうございます😊
      なるべく見た目彩度の高いものをチョイスしたのですが、成分分析かけたらやはり産地の特性でしょうか、Feがそこそこ検出されていまして、、もちろんコバルトガーナイトと書く以上、Co起因で鑑別書表記もアイアンバンドの表記ないのですが、ルクィエンのコバルトスピネルには彩度は劣ってしまいます。

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