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コバルトガーナイト(ナイジェリア産)0.408ct
ガーナイトはこれまで濃い緑色をした、地味な色の石で愛好家の間でのみ取引される鉱物で、一部スリランカの鉱山からごく僅かにCo含有のガーナイトが産し、そこから更に透明度の高い原石がカットされ、販売されるという、極めて希少性の高い宝石でした。 ところが、2019年、ナイジェリア産のブルーガーナイトが国内のショップで多数リリースされました。新たな鉱山が見つかったのか、既存の鉱山から大量に産出したのか、おそらく後者だと思いますが、いずれも希少性を武器に愛好家の間で人気を博しています。 日独宝石研究所の会報誌でも紹介されたこの石の産地について、詳しい記事は見たことがありませんが、GIAの論文にはカドゥナ州kagoloから産したと記載がありました。 また、タラバ州mambilla hill産と記載されたものも販売されており、この石はそこの産地のものとして入手しました。 この石にはコバルトスピネル同様、Coが含まれており、その発色要因はCoがFeより優勢で、重要な役割を果たしています。鑑別書に"アイアンバンドを認む"の記載がないことがその証左です。 鉱物名:スピネル 宝石名:ガーナイト "コバルトガーナイト " 組成: ZnAl2O4 重量:0.408ct 産地: Mambilla Hill, Sardauna, Taraba State, Nigeria 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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クンツァイト(無処理,ナイジェリアコム鉱山産)1.955ct,Mn:0.22%
クンツァイトの色因は微量元素に含まれる酸化マンガンと言われますが、正確には不明です。 新産地です。 当該石のマンガン量を日独さんで測定してもらいました(こんな依頼を振ったのは私がたぶん初めて)。Mn0.22wt%...多いんですか、これは。 「うちのクンツァイトサンプルのうち、一番高い数値がマダガスカル産の0.22wt%。うちのサンプルはおおよそ0.05〜0.22wt%の範囲にある。」 日独さんの一番高いサンプルと同値かぁ、、個人的にはもっと上なのかなと思っていました。 鉱物名:スポジュメン 宝石名:クンツァイト 組成:LiAl(Si2O6) 重量:1.955ct 産地:Komo, Gwamba, Zango, Katsina, Nigeria 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2019年shm
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カメレオンジルコン1.038ct
和名は風信子(ヒヤシンス)石。 ジルコンは宝石としてはマイナーな部類ですが、ダイヤモンドのような光の分散をみせます。 色はブラウン、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルーなど。イエローやブルーは高温で加熱処理がされています。他はおそらく非加熱です。 当該石はオレンジの未処理石ですが、ライターで10秒ぐらい熱に晒したとき、色がより鮮やかに変化し、冷めたら元に戻ります。いわゆる"カメレオンタイプ"です。自分では試していませんが、日独宝石研究所の鑑別書には熱を加える前と後の写真が載っています。 鉱物名:ジルコン 宝石名:ジルコン 組成:ZrSiO4 重量:1.038ct 産地:Nigeria 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2018年shm
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スペサルティンガーネット1.176ct
パイラルスパイト系列の3価のMnが含まれるオレンジのガーネットをスペサルティンガーネットといいます。 宝石質とは言い難い、インクルージョンが多く入っているものになりますが、テリは良好で、綺麗です。 鉱物名:ガーネット 宝石名:スペサルティンガーネット 組成:Mn3Al2(SiO4)3 重量:1.176ct 産地:Nigeria 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm