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カラーチェンジガーネット(ベキリィ産)0.272ct
この石はカラーチェンジガーネットに精通された方だと"ベキリィブルー"とは言えないかと思います。ですがかなり青の主張は強いかと思っています。 カラーチェンジも良いですが、カットが若干ですが歪んでおり、微妙にシンメトリーがとれていません。気にはならない程度だとは思います。 鉱物名:ガーネット 宝石名:カラーチェンジガーネット"ベキリィブルー" 組成:(Mg,Mn)3Al2(SiO4)3 重量:0.272ct 産地:Ambahatany, Colour-changing Garnet Mining Field, Ambahia, Bekily, Androy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト)0.275ct、CuO:1.09%、MnO:2.76%(グロリアス・パレーリャス産)
パライバトルマリンの加熱前の色は、パープル(赤寄りの紫)以外にもバイオレットカラー(青よりの紫)のものがあります。 鑑別書の色表記は"violet"です。 青に近いため、鑑別書(パライバトルマリン・レポート※)に"パライバトルマリン"の表記が可能か、確認してみましたが、この色では出来ないようです。 入手する際バターリャ産と聞きましたが、産地同定検査ではグロリアス・パレーリャス産に近い、という結果でした。 グロリアス鉱山はパレーリャスの主要な鉱山のうちの一つで他にはキントス鉱山、ムルング鉱山です。"ブラジル産"と出回っているものは、初期バターリャ以外だと大体キントスか、ムルングです(キントスが多い印象です)が、グロリアスと特定された石はあまり見かけません。場所はパライバ州に1番近い鉱山です。 ※国内の鑑別機関のルールでは、鑑別書上"パライバトルマリン"と書くために別途レポートの作成が必要になります。 鉱物名:トルマリン 宝石名:トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト) 組成: Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.275ct/ CuO:1.09%、MnO:2.76% 産地: Glorious pegmatite, Borborema mineral province, Rio Grande do Norte, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2021年shm
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スペリーライト2.214ct
スペリーライトはプラチナの主要鉱物で組成はPtAs2と、プラチナ(Pt)に砒素(As)がついており、和名を「砒白金鉱」といいます。 プラチナというだけあって比重は10強あり、シナバーの8より高く、この裸石も大きさの割に2ctを超えます。 カナダのオンタリオ州ヴァーミリオン鉱山が原産地であり、シベリアでも採れます。この裸石は原産地標本になります。鉱物標本は見かけることがあっても(滅多に見かけませんが)裸石は海外セラーくらいしか持っていないかと思われます。 鉱物名:スペリーライト 宝石名:スペリーライト 組成: PtAs2 重量:2.124ct 産地:Vermilion Mine, Denison Township, Sudbury District, Ontario, Canada 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト)0.237ct,CuO:2.06%,MnO:2.91%(パレーリャス産)
パライバトルマリンは、通常、鮮やかなエレクトリックブルーの色合いを引き出すため、加熱処理がされますが、加熱する前はこのような色であることが多いです。 一見地味ですが、パライバトルマリンのような明るい派手な色合いより、このような落ち着いた色が良いという方は多いです。需要はあると思いますが、先述の通り、普通は加熱される石なので、この色で見つかることはあまりないです。 鑑別書の色表記は"purple"となっています。 鉱物名:トルマリン 宝石名:トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト) 組成: Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.237ct/ CuO:2.06%、MnO:2.91% 産地: Parelhas, Rio Grande do Norte, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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非加熱モンスールビー"ピジョンブラッド" 0.356ct
ビルマにおいてルビーの代表的な産地は大きく3箇所あり、それぞれ地域名はモゴック、モンスー、ナムヤーです。 この内、ナムヤーだと特定したルビーを私は見たことがなく、これまで見てきたものは大体モゴックか、モンスーのものかな、と考えてます。 GRSやGübelin等の名だたる鑑別機関では、とりわけモゴック産のルビーだと識別できれば、鑑別結果に"Mogok"の文字が入ります。GIAはわからないですが、モゴックのルビーにはそれだけ特別感が認知されているということでしょう。 この石はモゴック産として入手し、GIA基準で、いわゆる"Pigeon's Blood"カラーと認められたものになります。"Pigeon's Blood"の色範囲自体、鑑別機関によってばらつきがありますからあまり当てにはなりませんが、GIAでそう認められましたので妥当かと思います。 モゴック産、とセラーは言いますが、あまり知らないセラーの言うことは信用しない方が良いです。改めて、自ら日独宝石研究所に提出し、本当にモゴック産か確かめたところ、顕微鏡の拡大画像を提示いただき、そこに青い色帯が確認できました。この、青い色帯はモンスー産の特徴によく見られ、その他にもモンスー産の特徴があることが確認されました。 よって私はこの石は、セラーの主張するモゴック産ではなく、モンスー産として扱います。 鉱物名:コランダム 宝石名:ルビー 組成:Al2O3 重量:0.378ct 産地: Möng Hsu (Monghsu; Maing Hsu), Loilen District, Shan State, Burma 鑑別:GIA、日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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コバルトガーナイト(ナイジェリア産)0.408ct
ガーナイトはこれまで濃い緑色をした、地味な色の石で愛好家の間でのみ取引される鉱物で、一部スリランカの鉱山からごく僅かにCo含有のガーナイトが産し、そこから更に透明度の高い原石がカットされ、販売されるという、極めて希少性の高い宝石でした。 ところが、2019年、ナイジェリア産のブルーガーナイトが国内のショップで多数リリースされました。新たな鉱山が見つかったのか、既存の鉱山から大量に産出したのか、おそらく後者だと思いますが、いずれも希少性を武器に愛好家の間で人気を博しています。 日独宝石研究所の会報誌でも紹介されたこの石の産地について、詳しい記事は見たことがありませんが、GIAの論文にはカドゥナ州kagoloから産したと記載がありました。 また、タラバ州mambilla hill産と記載されたものも販売されており、この石はそこの産地のものとして入手しました。 この石にはコバルトスピネル同様、Coが含まれており、その発色要因はCoがFeより優勢で、重要な役割を果たしています。鑑別書に"アイアンバンドを認む"の記載がないことがその証左です。 鉱物名:スピネル 宝石名:ガーナイト "コバルトガーナイト " 組成: ZnAl2O4 重量:0.408ct 産地: Mambilla Hill, Sardauna, Taraba State, Nigeria 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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デマントイドガーネット(ロシア産)0.340ct
アンドラダイトガーネットはカルシウムを多く含むガーネット族"ウグランダイトグループ"のうち、更に鉄を主成分とするガーネットのことをいいます。 そのアンドラダイトガーネットが、クロムにより黄緑色から緑色に発色するようになったものが、デマントイドガーネットと呼ばれています。 中でも、石綿鉱床中に発見されるデマントイドはクリソタイルを内包することが多く、ロシア産をはじめとし、イラン、イタリア産の石にも見られ、ナミビア、マダガスカル等スカルン鉱床由来のものにない特徴です。いわゆる"ホーステールインクルージョン"というものです。 インクルージョンは宝石としては一般的に忌避されるものですが、ことロシア産のデマントイドガーネットに関しては程よいホーステールインクルージョンはどちらかといえば歓迎されています。 ロシアのデマントイドガーネットはロマノフ朝の宮廷を飾る宝石として、20世紀初めの王朝崩壊まで表舞台に出てきておりましたが、その後21世紀まで全く産出がありません。しかし、2000年代初頭、再度この石は日の目を見ます。 デマントイドガーネットの光の分散はダイヤモンドを上回ります。ラウンドブリリアントカットが施された真緑のものは、パライバトルマリンやインペリアルトパーズの上級品同様、そのグループの中で最高の評価を受けます。 これがそのうちのひとつ、ホーステールが輝きを阻害しない程度にほどよく内包され、色は真緑。ラウンドブリリアントカットのデマントイドガーネットの良い点が詰め込まれたものだと確信します。 鉱物名:ガーネット 宝石名:デマントイドガーネット(アンドラダイトガーネット) 組成:Ca3Fe2(SiO4)3 重量:0.340ct 産地: Korkodinskoe demantoid deposit (Karkodinskoe; Novo-Karkodinskoe), Korkodin, Ufaley District (Ufalei District), Verkhny Ufaley, Chelyabinsk Oblast, Russia 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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ボーウェナイト1.081ct
台湾産の鮮やかなイエローのサーペンティンはボーウェナイトと呼ばれます。サーペンティンといえばグレーがかったグリーンのものが多いですが、イエローのものもあり、しかし透明度はそれほど高いものはありません。 アクセサリーのビーズとしてたまにあるらしいですが、あまり透明なものはなく、当該石のような裸石は珍しいようです。 鉱物名:サーペンティン(ボーウェナイト) 宝石名:サーペンティン 組成:(Mg,Fe,Ni)3Si2O5(OH)4 重量:1.081ct 産地:Taiwan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2019年shm
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ヴィヨーマイト0.489ct
ヴィヨーマイトは硬度が2〜2半で水溶性の大変脆いレアストーンです。海外ではコレクター向けにカットされることがたまにありますが、カット成功率は極めて低く、熟練の限られたカッターでないとできない芸当です。国内で、この石をカットできるカッターは数えるぐらいしかいないです。 成分的にはNaFでフッ化ナトリウムで、塩化ナトリウムであるハライト(岩塩)の仲間です。脆い、水溶性など、ハライトと似た特長がありますが、ハライトと違い食べられません。 鉱物名:ヴィヨーマイト 宝石名:ヴィヨーマイト 組成:NaF 重量:0.489ct 産地:Russia 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2019年shm
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貝化石(ブラキオポッド)
ブラキオポッドは腕足類といい、貝の中でも岩などに体をくっつけているものの仲間です。多分、現代においても生きています。 当標本は中生代白亜紀のもので、約1億年前〜6500万年前のものになります。 標本名:貝化石(ブラキオポッド) 産地:モロッコ
化石 ネットショップ 2016年shm
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スピノサウルス歯化石
肉食恐竜の中でも大型とされているスピノサウルスの歯化石です。最大で17m程度の大きさだったとされています。 割とよく知られた種であり、特に歯の化石はよく販売されているのを見かけますので、それほど珍しくはないです。 標本名:スピノサウルス歯化石 産地:モロッコ
化石 ネットショップ 2016年shm
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ノーチラス
オウム貝化石で、当標本はマダガスカル産になります。 およそ1億年〜6500万年前のもので、マダガスカルでは比較的よく採取されるもののようです。 マダガスカルではアンモナイトなど、巻貝の化石がよく発見されています。 標本名:ノーチラス 産地:マダガスカル
化石 ネットショップ 2016年shm
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アンモライト
非常に発色が良いアンモライトの破片です。パープル、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジと、ピンクとレッド以外の全ての色がこの5cm強の破片に見られます。 特に発色の良いアンモライトはルース加工される中で、このような形状の破片は珍しいと思います。コレクター向けの標本です。 標本名:アンモライト 産地:カナダ、アルバータ州
化石 ネットショップ 2017年shm
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ウィルアイト1.314ct
ベスビアナイトといえば色が濃い緑のものがメジャーだと思いますが、当該石はマスカットグリーンのレアカラーになります。 ロシアの東部、サハ共和国産のベスビアナイトで、Wilui River 周辺で産出されたものです。"ウィルアイト"と呼ばれる独立種でありますが、鑑別書にウィルアイトと記載できないため、ラベルにはベスビアナイトと書きました。 アイドクレースはレアストーンの中では比較的メジャーな石であります。しかし、ノルウェー産でグレイッシュブルーのシプリン、ケベック州ジェフェリー鉱山産でピンキッシュパープルのマンガン含有ベスビアナイト等、知られていないカラーのものが多いと思います。カリフォルニアンジェードやこのウィルアイトもその一つでしょう。 鉱物名:アイドクレース 宝石名:アイドクレース 組成:Ca10(Mg,Fe)2Al4(SiO4)5(Si2O7)2 重量:1.314ct 産地:Sakha, Russia 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2019年shm
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コンクパール0.389ct
カリブ海の三大宝石のひとつ(他はラリマーとブルーアンバー)。 表面に炎の揺らめきのような模様(フレーム)が肉眼で確認することができ、色むらがほとんどありません。 また、コンクパールは殆どが歪なオーバル状で売買されています。それはそれで、コンクパールの味があって良いのですが、コレクター的には完璧な形状のものを要求したいものです。 当該標本は大きさはないですが、形状は完璧なオーバル状です。このようなコンクパールはかなり稀少です。 近い将来天然物は絶滅の危機に晒されているコンクシェルですが、GIAでは養殖の試みがなされているようです。 宝石名:コンクパール 重量:0.389ct 産地:Caribbean Sea, Colombia 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2019年shm