パライバトルマリン(バターリャ産)0.229ct, CuO:4.13%, MnO:3.66%

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エイトリータには及びませんが、色が濃く、バターリャ産らしい色合い。CuO含有率が4%を超えるものは滅多にありません。

パライバトルマリンはインクルージョンが多く含まれるもので、アイクリーンでかつ色が濃いものは非常に高額で取引されます。

私見ですが、モザンビーク産のものは色が薄いものが多く、ブラジル産は濃いものが多い気がします。ただ、モザンビーク産のものでも色が濃いものがあり、中にはエイトリータに限りなく近いものが採れたという話も聞きます。

パライバトルマリンエイトリータはどの宝石とも異なる色相の深いブルーで、いわゆるスタンダードなネオンブルーのパライバトルマリンとは全く違う見た目の石で、ストレートブルーが特徴的な宝石です。

この石は、成分分析でブラジル産のパライバトルマリンであることは確定しており、色や高いCuO含有率から、リオ・グランデ・ド・ノルテ州のものではなく、バターリャで確定してよいと思います。

また、鑑別書にはルール上「通常加熱」の記載しかできませんが、この石については高確率で非加熱ということのようです。

鉱物名:トルマリン
宝石名:パライバトルマリン
組成:Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
/CuO:4.13%, MnO:3.66%
重量:0.229ct
産地: Batalha mine, São José da Batalha, Salgadinho, Borborema mineral province, Paraíba, Brazil
鑑別:日独宝石研究所

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    増田 春樹

    2022/06/28 - 編集済み

    パライバトルマリン…宝石マニアならヨダレの出る一品ですね🤤
    海のような空のような…鮮やかな色が本当にたまりません。

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      shm

      2022/06/29

      コメントありがとうございます。まだパライバが今ほど高価でなかったので、手は出ましたが、今だともう手が出ないです💦

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