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カラーチェンジガーネット(ベキリィブルー)0.348ct
多分、この辺りが"ベキリィブルー"の色だと思っています。 パイラルスパイト系列、パイロープガーネットとスペサルティンガーネットの固溶体。 カラーチェンジはかなり良いです。 これだけ青を主張しておりますが、鑑別書表記は"青緑色"。多分、然るべきラボであれば"青色"と出ることはないでしょう。 鉱物名:ガーネット 宝石名:カラーチェンジガーネット"ベキリィブルー" 組成:(Mg,Mn)3Al2(SiO4)3 重量:0.348ct 産地:Ambahatany, Colour-changing Garnet Mining Field, Ambahia, Bekily, Androy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2018年shm
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ローレントーマサイト0.440ct
2019年、マダガスカルで新しく産した宝石で、国内にはコロナ禍の為か、中々出回ることがありません。また、海外のかなり信頼性の高い鑑別機関が、グランディディエライトを、ローレントーマサイトと鑑別し、国内で再鑑別をした際、ローレントーマサイトではないと判断されたこともあるようです。 なお、グランディディエライトとローレントーマサイトは、日独宝石研究所のサイト記載のとおり、前者が硬度7半、後者は6。比重値も屈折率もわずかに前者が高く、結晶系も違うので、識別は簡単とのことです。なぜかの実績も権威もある鑑別機関が誤った結果を出しているのか謎です。 グリーンとイエローの二色性が特徴ですが、グランディディエライトも多色性が特徴の石。こちらのものは多色性があまり確認できず、インクルージョン、クラック、パビリオン部の欠け…等瑕疵をあげたらキリが無いのですが、カットはかなり整っており輝きは中々と思います。 2020年時は、高価で愛好家も中々手が出せないものとなっていますが、コロナ禍が収束し、国内に持ち込まれたとき、値下がりはあるのでしょうか。 鉱物名:ローレントーマサイト 宝石名:ローレントーマサイト 組成: Mg2K(Be2Al)Si12O30 重量:0.440ct 産地: Beravina, Ambaro, Tsaraitso, Betroka, Anosy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2020年shm
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緑柱石(ver.エメラルド)(ノルウェー産)
レア産地の緑柱石。結晶は小さくカットできるほどの大きさは採れません。 この標本は、セラーが現地で落ちていたものを拾って持ち帰ったものなので、産地は確かです。(湖の側と聞きました) 鉱物名:ベリル(ver.エメラルド) 和名:緑柱石 産地:ノルウェー、Byrud gård
鉱物 神戸市中央区 2019年shm
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フローアパタイト0.443ct
この色は天然なんでしょうか。 ブルーのアパタイトは通常加熱されてあの鮮やかな青色を示しますが、当該石の加熱の有無にしてはわかりませんでした。 鑑別を出しましたが、確認を失念していました。しかし、鑑別書には加熱のコメントがありません。ブルーアパタイトに加熱にかかるコメントを書くルールがなければそれまでですが、もし書かなければならないなら、書いていないため非加熱ということになります。 私も加熱されたものと認識して入手しています。この色、この大きさ、パライバトルマリンであれば一体幾らになるでしょうか。 鉱物名:フローアパタイト 宝石名:アパタイト 組成:Ca5(PO4)3F 重量:0.443ct 産地:不明 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2019年shm
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クンツァイト(無処理,ナイジェリアコム鉱山産)1.955ct,Mn:0.22%
クンツァイトの色因は微量元素に含まれる酸化マンガンと言われますが、正確には不明です。 新産地です。 当該石のマンガン量を日独さんで測定してもらいました(こんな依頼を振ったのは私がたぶん初めて)。Mn0.22wt%...多いんですか、これは。 「うちのクンツァイトサンプルのうち、一番高い数値がマダガスカル産の0.22wt%。うちのサンプルはおおよそ0.05〜0.22wt%の範囲にある。」 日独さんの一番高いサンプルと同値かぁ、、個人的にはもっと上なのかなと思っていました。 鉱物名:スポジュメン 宝石名:クンツァイト 組成:LiAl(Si2O6) 重量:1.955ct 産地:Komo, Gwamba, Zango, Katsina, Nigeria 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2019年shm
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ポードレッタイト0.222ct
ポードレッタイトは、この石を入手する前に一石持っていたのですが、鉱物標本レベルであったため、宝石質のもので最低0.2ct以上のものを探していた時にこの石を見つけました。 当該石は、ほとんどのポードレッタイトの裸石に含まれている結晶インクルージョンがありません。日独宝石研究所の鑑別書にも、結晶インクルージョンにかかるコメントはなく、液体インクルージョンのみ認められるとなっています。完璧なルーペクリーンで、淡い桜色の理想的なポードレッタイトです。 ずっと探していた石で、完璧なクオリティ、見つけた時は感激しました。 鉱物名:ポードレッタイト 宝石名:ポードレッタイト 組成:KNa2B4Si12O30 重量:0.222ct 産地:Pyant Gyi Mine, Pein-Pyit, Mogok, Pyin-Oo-Lwi, Mandalay, Burma 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2018年shm
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ペクトライト1.695ct
ラリマーになり損なった石。色が薄すぎるとのこと。日独宝石研究所のラリマー判定厳しいです。 ドミニカ共和国に産する「カリブ海三大宝石(他2種はブルーアンバー、コンク真珠)」のひとつにこの石が含まれます。 ➡︎中には光を透過する石があるようで、そういう宝石質のものは得てして高価です。 ラリマー判定に引っかからない理由が色の濃さだけならもうラリマーでいいじゃないと考え、開き直ってラベルにはラリマーとしていますが虚偽表示です…。正しくは"ブルーペクトライト"、または以下の通りです。 鉱物名:ペクトライト 宝石名:ペクトライト 組成:Ca2NaSi3O8(OH) 重量:1.695ct 産地:Dominican Republic 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2017年shm
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アウィン0.236ct
ドイツのアイフェル高原産。アフガニスタンのラピスラズリが出る地域でも産出しますが、カットされ得る単結晶としての産出はアイフェル産のみとなります。 これまでに数多くのアウィンを見てきましたが、大きいものは高価だったり、カットが甘かったり、脆さを補うために樹脂が含浸されていたり、色が薄かったり…等で何らかの瑕疵が気になるものばかりでした。 アウィンは0.2ctを超えればラージストーンです。価格も極端にあがります。 この石はアウィンにして最高の色合い、深みのあるブルーです。目立つ瑕疵が一切なく、見つけた瞬間「これしかない!」と確信して入手した石。本来なら絶対に手が出せない価格なのですが、かなり安くしていただきました。 なお、最近アウィンやペツォッタイト、パライバトルマリンに多いとされる樹脂の含浸処理はなされていません。 ➡︎アウィンは長波紫外線を照射すると蛍光するものが多いですが、当該石は蛍光しません。蛍光する/しないの区別はちょっと分からないです。 鉱物名:アウィン 宝石名:アウイナイト 組成:(Na, Ca)4-8Al6Si6(O, S)24(SO4, Cl)1-2 重量:0.236ct 産地:Eifel, Mayen-Koblenz, Landkreis, Germany 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2018年shm
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ペリドット(カシミール産)2.042ct
この石は、ノルウェー産として入手したのですが、検査の結果、カシミール産でした。 ペリドットは米国アリゾナ州やパキスタンカシミール、ビルマや中国、国内でも産出します。 ペリドットは日独宝石研究所では産地同定検査が可能です。入手してから暫く、そういえばやっていただいてなかったな、という事で提出したのですが、カシミール産という結果になりました。 カシミール産のペリドットも、ノルウェー産に近い、黄色味が少ないという特徴があります。 しばらく誤った情報を掲載していました。お詫びして訂正します。 鉱物名:オリビン 宝石名:ペリドット 組成:Mg2SiO4 重量:2.042ct 産地:Norway 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2016年shm
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アレキサンドライト(ヘマチタ産)0.311ct
最高品質のロシア産にも届くかといわれるヘマチタ産、カラーチェンジは抜群です。 市場でもほとんど見かけないか、とんでもない価格で販売されているかです。 →2022年現在、頑張って探せば結構見つかる印象です。何でかな。 当方の短い収集歴の中で、この石を超えるカラーチェンジを見せたアレキは、一度だけ見かけた最高ランクのロシア産のみでした。 鑑別書にはルール上「ブラジル産」としか書けませんが、日独宝石研究所にあるヘマチタ産のサンプルストーンと成分の一致を確認しています。 鉱物名:クリソベリル 宝石名:アレキサンドライト 組成:BeAl2O4 重量:0.311ct 産地:Itaitinga Mine, Hematita, Antonio Dias, Minas Gerais, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2017年shm
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パライバトルマリン(バターリャ産)0.229ct, CuO:4.13%, MnO:3.66%
エイトリータには及びませんが、色が濃く、バターリャ産らしい色合い。CuO含有率が4%を超えるものは滅多にありません。 パライバトルマリンはインクルージョンが多く含まれるもので、アイクリーンでかつ色が濃いものは非常に高額で取引されます。 私見ですが、モザンビーク産のものは色が薄いものが多く、ブラジル産は濃いものが多い気がします。ただ、モザンビーク産のものでも色が濃いものがあり、中にはエイトリータに限りなく近いものが採れたという話も聞きます。 パライバトルマリンエイトリータはどの宝石とも異なる色相の深いブルーで、いわゆるスタンダードなネオンブルーのパライバトルマリンとは全く違う見た目の石で、ストレートブルーが特徴的な宝石です。 この石は、成分分析でブラジル産のパライバトルマリンであることは確定しており、色や高いCuO含有率から、リオ・グランデ・ド・ノルテ州のものではなく、バターリャで確定してよいと思います。 また、鑑別書にはルール上「通常加熱」の記載しかできませんが、この石については高確率で非加熱ということのようです。 鉱物名:トルマリン 宝石名:パライバトルマリン 組成:Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 /CuO:4.13%, MnO:3.66% 重量:0.229ct 産地: Batalha mine, São José da Batalha, Salgadinho, Borborema mineral province, Paraíba, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2017年shm
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ウォーターオパール0.396ct
地色がカラーレスで遊色効果のあるオパールをウォーターオパールといいます。逆にメキシコ産で地色がレッドないしオレンジの石はファイヤーオパールです。当該石の産地もメキシコです。 大粒でよりカラーレスなものが高価になります。 ケースに入れておけば乾燥で割れる心配はありません。 鉱物名:オパール 宝石名:ウォーターオパール 組成:SiO2•nH2O 重量:0.396ct 産地:Mexico 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2017年shm