Gabriceraurus dentatus

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ウミユリの茎に囲まれるように産出したこの美しい三葉虫は、ガブリケラウルス・デンタトゥス (Gabriceraurus dentatus) といいます。オルドビス紀のカナダは数々の美しい綺羅星のような、ケイルルスを産出する事で有名であります。中には写真でしか見た事のないような超希少な種もいますが、この種は、その中でも比較的良く知られた種です。

最も一般的な北米のケイルルス/ケラウルスである、ケラウルス・プレウレザンセムス (Ceraurus pleurexanthemus) にベースは似ています。ただ、40mm前後のサイズがせいぜいのプレウレザンセムスよりも明らかに大型となる事が知られており、また頬棘と尾棘が長くて発達している事が特徴的です。本標本でも70mm近くと結構大きいのですが、本種の本当に大きな標本は100mmをoverするものさえあり、大迫力であります。

この標本は全てのパーツが良く残っており、何より周囲に散らばるウミユリの茎が、この標本の美しさを際立たせています。右胸部の棘の間にウミユリの茎が複雑に絡んでいるのも面白いです。当時、おそらくウミユリの陰に潜んで生活していたのではないかという事が想像できて楽しい標本です。

かなり希少な種ではあり、★4をつけても良いかと思いましたが、同産地のケラウリヌス・マルギナトゥス (Ceraurinus marginatus) と比べると産出量は多く、★3つとしました。

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    Trilobites

    2020/06/08

    この標本は、とあるコレクターが放出際に私も一目ぼれして入札してました。何といってもウミユリの配置が絶妙で、とても絵になる素晴らしい標本ですよね。カナダのCeraurusは、どれもとても魅力的で夢としては一通り集めたい所ですが、閉鎖されて久しいこともあり、今後は今以上に手に入らなくなってきますね。

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    • カナダのCeraurus系は本当にたまらない種が多いですよね。
      この標本は本体も背景も本当に美しくて、絵になるので気に入っています。
      元々はマスターフォッシル由来の標本みたいですね。

      そう言えば、少し前にはBufoceraurusがebayに出品されておりましたね。
      高価であったのと修復がかなり多そうあったので、手は出しませんでしたが、この種は本当に憧れです。

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