Pseudosphaerexochus densigranulatus

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展示出来る標本も残りわずかですが、段々紹介文を掲載できるほどの情報がない三葉虫達になりつつあります。
どうぞお付き合い下さい。

種名から読み解くと、顆粒のあるボール状の頭を持つ、偽スファエロコリフェといったところでしょうか。元々、北欧で種名が与えられ、英国でも見つかるので、そのままこの名前を用いたのではないかと思います。論文やデータベースを参照しても、エコプトキレの仲間である事。Pseudosphaerexochus octolobatusに関連する事くらいしかわかりませんでした。

https://www.gbif.org/ja/species/8701778

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    Trilobites

    2021/12/25 - 編集済み

    Girvanの Pseudosphaerexochus octolobatusは、まだ見かける存在ですが、この産地からは珍しいですね。厳しめのtatsutoyさんのレア度でも☆4なので、見かけないのも理解できます。

    紹介が難しいくらいの三葉虫がまだバックヤードに控えているという事で、完全体出なくても継続して頂ければと思っています。

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      tatsutoy

      2021/12/26

      この種の三葉虫は私も当標本しか見た事がなく、比較が出来ないのが難点です。ただ、資料に簡単な記載があったので、☆4にしました。イギリスはこの様なマイナー種の三葉虫が多く、改めて研究の深さに驚かされます。一方で、2021年は日本も5種の三葉虫が新たに記載され、研究が前進している良い年でした。

      注:概要のみPDF閲覧可 Palaeontographica, Nov. 2021
      https://www.schweizerbart.de/papers/pala/detail/prepub/100194/A_new_trilobite_fauna_from_the_Middle_Permian_of_the_Kitakami_Mountains_Northeast_Japan

      また、今後の展示に関してご意見有難うございます。
      直近数点は変わった標本をご紹介出来ますが、その後はかなりレベルダウンしてしまう事、ご了承下さい。

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    trilobite.person (orm)

    2023/03/12 - 編集済み

    これなんかも、もの凄い標本ですね。
    日本国内だと、あとは立松氏しか持っていなさそうな標本です(実際お持ちかどうかわかりませんが)。図鑑Trilobites of the British islesにすら掲載がなくて、American museum of National historyのウェブ標本に、若干産地が違うようですが、かろうじて1体掲載がありました
    (ご存知かもですが、そのウェブ標本のリンクです。一番下画像から上に六段目左側に本種の標本があります。https://www.amnh.org/research/paleontology/collections/fossil-invertebrate-collection/trilobite-website/gallery-of-trilobites/ordovician-period-trilobites/ordovician-trilobites-of-the-united-kingdom-alphabetized)

    Pseudosphaerexochusは私も好みの属なので、なんとも羨ましい標本です。

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      tatsutoy

      2023/03/12

      コメント有難うございます。ボール頭の三葉虫は見分けもつきやすく特徴的なので、収集したくなりますよね。恐らく本種の生息域は広いので、それなりに繁栄していた可能性があります。残念なのは、ボール頭の頭鞍部のみが化石で残る事が多く完全体標本の入手機会が限られる事です。

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