Ityophorus undulatus

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スウェーデンもゴットランド島を始め、古生代地層が広がる地域です。ノルウェーに隣接するスウェーデン、ダーラナ県ボーダ石灰岩からは、後期オルドビス紀の小さな三葉虫達が見つかります。これらは目が退化しており、暗所で生活していたのだとされます。恐らく深海ではなく、海底洞窟の様な場所ではないかと思います。

標本を見るとハルぺスに良く似ています。目が退化していると言われればそうなのかもしれませんが、標本が小さくはっきりしません。資料を見るとプチコパリアの仲間とあります。ハルぺスが古い分類だとプチコパリアに含まれていたせいなのか、それともハルペスとは異なる種なのかどうなのでしょうか?

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    Trilobites

    2022/01/15 - 編集済み

    一時期Isocolus sjogreniは出てきましたが、本種はそれより相当産出は少ないのでしょうね。ハルぺス目の中でも独立した分派のEntomaspididaeに位置するので、分類的にもハルぺス系の進化の位置付けが分かる貴重な種類だと思います。

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      tatsutoy

      2022/01/15

      デボン紀地層でポピュラーなハルぺスのご先祖様にあたる種なのですね。教えて頂き、有難うございました。

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      Trilobites

      2022/01/16

      エントマスピス科は、ハルペス科と分岐した後に途絶えているのでデボン紀のハルぺスの直系の子孫ではないと思います。中国Sundu層のPalaeoharpes primigeniusは、カンブリア紀後期のハルぺスなので、両者の直系である可能性は高いですね。

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      tatsutoy

      2022/01/16

      Ityophorusの標本を見ていると、「厚み」があり、デボン紀のハルぺスのミニチュア版に見えるのですが、分類上はそうではないのですね。

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