ジャスパー・ジョーンズとは?
ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns・1930年生まれ)アメリカ・ジョージア州出身の画家。
1954年ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)と出会い、彼を通じてジョン・ケージ(John Cage)やマース・カニングハム(Merce Cunningham)などの音楽家や舞踊家とも知り合う。同じ時期にエンコースティック(蜜ろう)を使って画面を塗り込める技法で、ありきたりの誰もが見慣れた記号やシンボル(旗、標的、数字、アルファベットを)を題材にした絵画の制作に取りかかる。
1958年にアメリカ・ニューヨークのレオ・キャステリギャラリー(Leo Castelli Galllery)で開催された初の個展は、ニューヨーク美術界に大きな衝撃を与え、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が3点を買い上げたことも話題になった。
即物性と現実的な卑俗さを喚起する題材・素材の使用は、ダダ=デュシャン的な非芸術性を思わせるものだったため、ロバート・ラウシェンバーグとともにネオ・ダダの代表的な作家として美術史に位置づけられている。