田原桂一とは?
田原桂一(たはら けいいち・1951年生まれ)は、京都出身の写真家。
渡仏後の1972年に写真の制作を始め、「都市」や「窓」といった作品シリーズを制作。
1977年にはフランスの「アルル国際写真フェスティバル(Les Rencontres d'Arles)」にて大賞を受賞し、1980年代後半以降は世界各国で光を使用したプロジェクトを展開した。
写真のみにとどまらず、彫刻や多様なインスタレーション、都市計画の一環として発表される光を使用した壮大なライトスケープなど、様々な領域を横断しつつ制作活動を続けた。作品の根底には、光の形態そのものを探索するという田原の制作指針とともに、光と影に対する繊細ながらも力強い感性が常に存在している。