パフォーマンスとは?
美術史のジャンルの中に配置されている「パフォーマンス」は、20世紀初頭の前衛運動であるダダ(ヨーロッパとアメリカの複数の都市で展開された、反美学的姿勢、既成の価値観の否定などを特色とする20世紀前半の芸術運動。ダダイズムとも呼ばれる。)から生まれた美術史的な文脈を含んだものである。現在の「パフォーマンス」として変化した背景には、1960年代の「イヴェント」や「ハプニング」を経由したためとされている。ダンスやバレエといった従来の身体芸術と異なる点は、パフォーマンスを行う自身がアーティストであることや、行為者と観客という構図が超えられてしまうことが挙げられる。