フィリップ・スタルクとは?

フィリップ・スタルク(Philippe Starck・1949年生まれ)は、フランス・パリ出身の建築家、デザイナー。有名ホテルの内装から家具デザイン、食器、出版物、インダストリアルデザインなど、さまざまな分野のデザインを総合的に手がけている。
カモンド装飾美術学校(Ècole Camondo)を卒業後、若干18歳にして自らの事務所を設立。1968年にピエール・カルダン社(Pierre Cardin)のアートディレクターに就任し、インテリアデザイン及びプロダクトデザインを担当する。
パリのクラブ「マン・ブルー」「レ・ヴァン・ドゥーシュ」のインテリアを手掛け、その名が広く知られる。また当時の仏大統領、フランソワ・ミッテラン(François Mitterrand)の依頼により大統領公邸、エリゼ宮の内装を担当し、その知名度は世界的なものとなった。
日本では東京吾妻橋にあるアサヒビールスーパードライホールのフラムドールなどを手がけた。

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放浪のバー「TWILLO」オーナーに伺う、オールド・バカラグラスの魔力。

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ポケットチーフの手引き 歴史・選び方・飾り方

アクセサリーは日本語で「装身具」「付属品」と訳されます。あってもなくてもそこまで変わらないものだからこそ、時には権威の象徴として、時には大切な記念を刻む媒介として、言葉を超えてメッセージを伝えるもう一つの自分として用いられてきたのではないでしょうか。

ポケットチーフはスーツやジャケットという主役を引き立たせます。それと同時に、指輪やペンダントなどのアクセサリーと同様にメッセージを含みます。

指輪やペンダントは単体でメッセージを含むことが多いのに対し、ポケットチーフはジャケットやスーツ、ネクタイとの組み合わせによってメッセージを含みます。「組み合わせ」と聞くと少し身構えてしまいそうになりますが、言い換えれば歴史や選び方の基本的なところをおさえておけばメッセージに合わせて着る人自身で応用ができるということです。

この記事では、ポケットチーフの手引きとして歴史や使い方などを紹介します。教えてくださるのは服飾ジャーナリストの飯野高広さんです。