エーロ・サーリネンとは?
エーロ・サーリネン(Eero Saarinen・1910年生まれ)は、フィンランド・ヘルシンキ出身の建築家、プロダクトデザイナー。
13歳のときにアメリカに移住後、フランス・パリに留学。帰国後、コネチカット州イェール大学(Yale University)で建築学の学位を取得。
教職についたクランブルック美術アカデミー(Cranbrook Academy of Art)では、同僚でデザイナー、建築家のチャールズ・イームズ(Charles Eames)と意気投合し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)でのコンペに出展、入賞した。
1940年からはノル社(Knoll)とコラボレーションし、チューリップ・チェアやウーム・チェアなどを手がけた。
1962年にアメリカ・ニューヨークにあるジョン・F・ケネディ国際空港の第5ターミナルとして開設したTWAターミナルビルの設計など、コンクリート・シェル構造を用いた流れるような曲面スタイルの建築を確立。2001年に閉鎖されたTWAターミナルは、1994年にニューヨークの歴史的建造物に指定、2005年に国家歴史登録財に認定された。また、2019年にTWAホテルとして復活を果たし、一般へと開かれた。