エーロ・サーリネンとは?

エーロ・サーリネン(Eero Saarinen・1910年生まれ)は、フィンランド・ヘルシンキ出身の建築家、プロダクトデザイナー。
13歳のときにアメリカに移住後、フランス・パリに留学。帰国後、コネチカット州イェール大学(Yale University)で建築学の学位を取得。
教職についたクランブルック美術アカデミー(Cranbrook Academy of Art)では、同僚でデザイナー、建築家のチャールズ・イームズ(Charles Eames)と意気投合し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)でのコンペに出展、入賞した。
1940年からはノル社(Knoll)とコラボレーションし、チューリップ・チェアやウーム・チェアなどを手がけた。
1962年にアメリカ・ニューヨークにあるジョン・F・ケネディ国際空港の第5ターミナルとして開設したTWAターミナルビルの設計など、コンクリート・シェル構造を用いた流れるような曲面スタイルの建築を確立。2001年に閉鎖されたTWAターミナルは、1994年にニューヨークの歴史的建造物に指定、2005年に国家歴史登録財に認定された。また、2019年にTWAホテルとして復活を果たし、一般へと開かれた。

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知っているようで意外と知らない。家具メンテナンスのいろは

ダイニングテーブルや椅子、キャビネットなど、自宅にある家具には木を加工して作られているものや、そこに布地やレザーなどの異素材を組み合わせてあるものが多い。

天然素材である以上、素材の味わいを楽しめることと経年劣化をしてしまうことは表裏一体。

そして、家具はあくまで生活を豊かにするための道具なので、愛用すればするほど、汚れたり傷が付いたりしてしまうのは仕方のないことだ。

だからこそ、洋服や革靴と同じように日頃のちょっとしたメンテナンスが大切。適度なケアで良い状態をキープすれば、気持ち良く長く使い続けることができる。

そこで、今回は家具リペアの達人であるFizz Repair Worksの代表・西原弘貴さんにお願いし、家庭でできる簡単なメンテナンスと揃えておきたいケア用品を教えていただいた。

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家具修理の専門家から学ぶ「リペア論2.0」。原状回復の先にある醍醐味

祖父母のところへ遊びに行くと、たいていどこの家にも一つは古いタンスがあって、「これは代々我が家に伝える桐タンスで〜」なんてウンチクが飛び出すこともしばしば……。

そんな時代をはるか昔に感じるほど世の中が進歩し、今では修理を重ねて愛用してきた和家具よりも、DIY気分で組み立てる北欧ブランドの家具の方が身近になった。

「家具は、洋服や革靴と同じように生活を豊かにする道具」。

そう考えれば、安価にオシャレな家具を手にいれて壊れたら売るというライフスタイルも自然なのかもしれない。

ところが、家具の楽しみ方にはまだまだその先があるらしい。品質の良いものを手にいれて修理を重ねて長く愛用するというのも一つの楽しみ方ではあるが、どうやらさらにその先の醍醐味があるようだ。

「家具は、もっと楽しむことができる」。

その想いを世に伝えるべく、自身の知識と経験をフル活用した家具のリペアサービスをスタートした西原弘貴さんは、家具の修理・修繕やワークショップを通じて、持ち主と家具の新たな関係性を提案し続けている。

そんな西原さんだからこそ、家具の楽しみ方を二倍にも三倍にも膨らませる術を持っている。言うなれば、「リペア論2.0」。今回は、私たちが想像する家具リペアの一歩先を行く楽しみ方を教えてもらった。

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