ボスコ・ソディとは?

ボスコ・ソディ(Bosco Sodi・1970年生まれ)は、メキシコ出身の美術家。
化学工学と絵画を学んだのち、スペイン・バルセロナに移住。メキシコで絵画を、スペインでは写真を学ぶ。その後、素材のひび割れを特徴とする制作方法を確立する。
2014年には、安藤忠雄設計によるカサワビ基金をメキシコ・オアハカ州に建設し、アーティストのための住居や地元コミュニティとの美術教育を目的とした多目的スペースをオープンした。
現在は、ニューヨーク、バルセロナ、ベルリン、メキシコシティと拠点を広げ活動している。

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ごく普通の世間的主題や美術史を軽妙に取り入れた映像作品を多く発表しているCOBRAさん。アーティスト・ラン・スペース「XYZ collective」のディレクターとしてその名を耳にしたことがある人も多いのではないだろうか

シュールでユーモア溢れる作品は、鑑賞者をたちまちCOBRAワールドへと引きずりこむ。そのインパクトは日本を飛び越え海外にも伝播し、ニューヨークやチューリッヒのギャラリーでも展示をおこなっている。

直近ではMISAKO & ROSENで加賀美健さんとの二人展「Romantic Comedy」を開催。「アクション」「パフォーマンス」といった美術の形式を取り入れた作品を発表した。近年はアートフェアに囚われるコレクターを揶揄する作品を作るなど批評性にも磨きがかかる。そんなCOBRAさんに今後の展望を尋ねると「原点回帰」と語ってくれた。

COBRAさんの「原点」とはどこにあるのだろう。新たなスタートラインに立とうとしているCOBRAさんに、本企画モデレーターでアート コレクターの深野一朗さんが質問をぶつけた。