ジャクソン・ポロックとは?

ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock・1912年1月28日-1956年8月11日)は、アメリカ出身の美術家。
抽象表現主義ムーブメントを先導した代表的な人物。キャンバスを床に広げ、刷毛やコテで空中から塗料を滴らせる「ドリッピング(Dripping)」や、線を描く「ポーリング(Pouring)」という技法を用い、「アクション・ペインティング(Action painting)」として呼ばれるようになった。キャンバスを直立させて絵を描くこれまでの慣習を否定し、キャンバスを床に寝かせて描く新たな手法を打ち立てた。
成功の陰には著名なコレクター、ペギー・グッゲンハイム(Peggy Guggenheim)、批評家クレメント・グリーンバーグ(Clement Greenberg)、妻リー・クラズナー(Lee Krasner)などの多大な献身があった。
44歳の時に飲酒運転が原因で自動車事故を起こし、その生涯に幕をとじた。

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アートが押した感覚のスイッチ。変わったのは「ビルの谷間から見える景色」。

現代アート・コレクターの棟田響さんは、引っ越しを機に「新居の、あの壁を埋めたい」という思いから、最初の一点となる現代アート作品を購入した。

しかし棟田さんが購入したのは青木野枝さんの立体作品。

モデレーターの深野が、思わず「壁、埋まらないですよね!?」と切り込むと、棟田さんは笑って「なんか気に入ってしまって」と答えた。

いい生活をしたい。その気持ちに素直に従い、コレクションという意識もなく集まった棟田さんの現代アート・コレクション。

現代アートが、棟田さんの日常に与えたものとは?アート作品に溢れるご自宅で、お話を伺った。

アート大好き!現代美術!コレクターのお宅訪問! 棟田響×ローゼン美沙子 |  CADAN Art Channel Report_image

アート大好き!現代美術!コレクターのお宅訪問! 棟田響×ローゼン美沙子 | CADAN Art Channel Report

CADAN Art Channelの新シリーズ「アート大好き!現代美術!コレクターのお宅訪問」。初回は2020年11月12日に、アート・コレクターの棟田響さんのご自宅から、棟田さんとMISAKO & ROSENディレクターのローゼン美沙子さんのトークを配信しました。

棟田さんは2016年から現代アート・コレクションをはじめ、現在40点を所有しています。コレクションのうち8割はペインティング。のこりは彫刻中心で、映像と写真は1点ずつコレクションしています。

棟田さんは過去のインタビューで「部屋に飾るための絵を探しにギャラリーを訪れ、コレクションを作るという意識もなくスタートしたんです」とお話していました。そんな棟田さんの背後には、国立国際美術館で開催された展覧会「抽象世界」に出品されたリチャード・オードリッチの作品が展示されています。

現代アートをはじめて購入してから約5年。どのようにコレクションを形づくっていったのでしょうか。

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「IF THE SNAKE もし蛇が」という、心をざわつかせるタイトルを掲げた国際展「岡山芸術交流2019」が2019年9月27日に開幕する。

会期中は、岡山市内の歴史文化施設を会場に、18組の作家によるコンセプチュアル・アート作品をみることができる。「アート=絵画鑑賞」というイメージをもつ方ほど刺激を受ける内容となるはずだ。

その総合ディレクターをつとめるのが現代美術を取り扱うギャラリー「TARO NASU」代表の那須太郎さん。那須さんは1998年に江東区佐賀町の食糧ビルディングでギャラリーをはじめ、2008年に千代田区馬喰町に移転。そして2019年港区六本木に拠点を移し現代美術を紹介している。

興味深いのは、TARO NASUがコンセプチュアル・アートを中心に取り扱っていること。那須さん自身「モノじゃないようなもの」と形容する作品にスポットをあてる理由とは?現代アート・コレクターの棟田さんが話を聞いた。

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アート業界を盛り上げたい!アート・コレクター夫妻の行動と実践

アート好きを10人集め、「ヴェネチア・ビエンナーレの次の日本代表作家は?」と聞いたとしたら、いったい何人が答えられるだろう。

ヴェネチア・ビエンナーレは、現代美術の国際美術展覧会のひとつであり、その代表作家に選出されることは、世界のアートシーンにおいても名誉なことだ。しかし日本国内では、その扱いがあまりにも小さい。

この状況に課題意識をもちアクションを起こしたのが、現代アートコレクターの長谷川一英さん・惠美子さんご夫妻だ。

E&K Associatesという法人を立ち上げ、作家やギャラリーを独自の方法でサポート。現在は、「ある事情」によりその活動を休眠しているが、聞けばその事情もまた興味深い。

夫婦でどのようにコレクションを楽しんでいるのか。どんな活動で、どんな景色をみたいのか。お話を伺った。

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クリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE代表、梶原由景氏による連載「top drawer」。第一回は作家ダミアン・ハーストが開いたレストランの備品を例に、アートと食とファッションの融合について考察します。

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タグチアートコレクションの名で知られる、ミスミグループ創業者の田口弘さんの現代アート・コレクション。

現在、蒐集や管理は長女の田口美和さんに引き継がれ、さらなる広がりをみせている。2018年11月時点で、作品数は約470点。

これほどのビッグ・コレクターならば、「いつかはプライベート・ミュージアムを」という思いがあってもおかしくない。

しかし弘さんも、美和さんも、特定の箱(スペース)をもつことは考えていないという。

かといって、コレクションを自分たちだけの楽しみにすることもない。コレクションの質の高さから、美術館などから出品依頼の声がかかることも多く、むしろ積極的に公開をしている。

過去には、タグチコレクションの名を冠した展覧会もたびたび開催され、来年も北海道内の美術館を巡回する予定だ。

父から娘に引き継がれるコレクション。インタビューで、弘さんは、しばしば実業家としての顔をみせながらアート購入時のアドバイスや、現代アートが持つ力を語った。美和さんからは、ギャラリー巡りを始めたころの意外なエピソードが明かされた。