茶筅とは?
茶筅(ちゃせん)とは茶道において、抹茶をたてるのに使用する茶道具のひとつ。茶筌とも書く。9センチくらいの竹筒の半分以上を細く割って穂とし、その末端を少し内に曲げたもの。湯を加えた抹茶を茶碗の中でかき回してあわ立てたり、均一に分散させるために用いる。煤竹(すすだけ)・白竹・紫竹・青竹などが用いられる。
もともと中国で使われていた筅状のものが茶とともに日本にもたらされたとされる。抹茶の普及につれ、僧侶が売り歩くようになり、茶筅の製作を賤民の業とする時代もあった。江戸時代に入って茶の湯が確立すると、茶筅の製作を専業とする茶筅師が出現し、奈良高山(現・生駒市高山町)が茶筅の産地として知られるようになった。