源氏物語とは?
『源氏物語(げんじものがたり)』は、平安時代中期の1008年頃に成立した長編小説。作者は紫式部(むらさきしきぶ)で、彼女にとって生涯で唯一の物語作品。20ヶ国以上の言語に翻訳され、世界的にも高い評価を受けている。70年間におよぶ時代を描き、文字数はおよそ100万字、タイトルのみの「雲隠」を含めて全54帖(巻)から成っている。
第1部は主人公光源氏の愛の物語、第2部は源氏の苦悩の世界、第3部は源氏の死後の話で最後の10帖の舞台は宇治へと移る。主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会を描いた。
「香りの物語」とも言われ、物語の中には香りが繊細に描写されている。