聖徳太子伝暦とは?

漢文と編年体の全2巻から成る聖徳太子(厩戸皇子)についての詳細な伝記の1つ。『聖徳太子平氏伝』とも呼ばれる。570年(欽明31年)に聖徳太子の父である用明天皇が穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女を妃としたときから太子の出生、在世中、没後である645年(大化1年) まで年代を追って記している。鎌倉時代以後に現れた数多くの聖徳太子伝承・伝記は、全てこれに集大成され、再び流布されていったとされる。
一時期は917年(延喜17年)、藤原兼輔(ふじわらかねすけ)によって書かれたという説が定説化したが、今日では強く疑問視され、成立年代や作者を含めて改めて検討されている。

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当連載では『匂いの風景論』の著者であり、世界トップクラスの香料会社「フィルメニッヒ」や日本を代表する化粧品メーカー「資生堂」で人と香りの関係を研究し、現在は香水・ルームフレグランスなどの香り製品の開発、コンサルティングを手掛ける香り風景デザイナーの小泉祐貴子さんが、「本物の香りを見極めるために」をテーマに香りにまつわるあれこれを解説していきます。

本物の香りを見極めるための感性の磨き方をはじめ、香りの分類や特徴、嗅覚のメカニズムなどの基礎、時代を動かしてきた権力者たちと香りの関係、近現代の名香、アートとなった香水瓶などの歴史、さらに自分らしい香りを取り入れるための選び方・着け方まで、全8回に分けてご紹介。番外編では、和の香りやフレグランスのトレンドについての対談も予定しているのでお楽しみに!

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