組香とは?

複数の香木を『源氏物語』『古今和歌集』などの物語や和歌などの文学を主題として聞香し、文学を解釈する遊びのこと。勝ち負けを競う遊びではなく、繊細な香木の香りを楽しむことが目的とされる。
素材が香木の香りのため、それにふさわしい主題は限定され、あまり複雑な表現は困難である。代表的な組香には、『源氏物語』を題材にした「源氏香(げんじこう)」や京都の上賀茂神社で端午の節句に行われる「競馬(くらべうま)」を題材とした「競馬香」、秋の月の風情を香りで表現した「月見香」などがある。
室町時代から始まった四種の香木を用意し、その内の三種の香を3包ずつ、一種の香を1包の計10包を打ち混ぜて聞き、その順序の正否を競う「十炷香(十種香)」が原型といわれている。

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感覚を磨き、知識を学ぶ。香りの本物を識る近道とは?

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当連載では『匂いの風景論』の著者であり、世界トップクラスの香料会社「フィルメニッヒ」や日本を代表する化粧品メーカー「資生堂」で人と香りの関係を研究し、現在は香水・ルームフレグランスなどの香り製品の開発、コンサルティングを手掛ける香り風景デザイナーの小泉祐貴子さんが、「本物の香りを見極めるために」をテーマに香りにまつわるあれこれを解説していきます。

本物の香りを見極めるための感性の磨き方をはじめ、香りの分類や特徴、嗅覚のメカニズムなどの基礎、時代を動かしてきた権力者たちと香りの関係、近現代の名香、アートとなった香水瓶などの歴史、さらに自分らしい香りを取り入れるための選び方・着け方まで、全8回に分けてご紹介。番外編では、和の香りやフレグランスのトレンドについての対談も予定しているのでお楽しみに!

さて初回は、「本物の香り」とはいったいどんな香りなのか?本物を見極めるためにはどんなことを意識したらいいのか?などの基本を教えてもらいました。質の良い香りを識るための準備運動をはじめていきましょう。

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当連載では、パリを拠点とする本格的な香りのスクール「サンキエムソンス ジャポン」の代表兼講師であり、香水・ルームフレグランスなどの香り製品の開発、コンサルティングを手掛ける香りデザイナーの小泉祐貴子さんが、「本物の香りを見極めるために」をテーマに香り(フレグランス)にまつわるさまざまなことを解説していきます。

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