C&Bとは?

1966年にピエロ・アンブロジオ・ブスネリ(Piero Ambrogio Busnelli)によりミラノで創業した家具ブランド。創業当時はカッシーナと共同でC&B(Cassina&Busunelli)という名前だったが、1973年にピエロが株を全て買い取ったことで社名がB&B ITALIAとなった。
世界大戦後に家具を民芸品から工業製品に変化させた技術革新により、力をつけていき、効率的な生産、品質、デザイン性を高いレベルで保ち続けたことにより世界的に名が知れ渡った。デザイン・素材・技術の全てを活かし、家具によって世の中に変革を起こすパワフルさが特徴的。

現在は、デザインとテクノロジーの融合というコンセプトで、世界中の有名デザイナー達とコラボレーションしている「B&B ITALIA」と、イタリア語で「最も高貴な」という意味を持ち、デザイナーであるアントニオ・チッテリオ(Antonio Citterio)が全てのデザイン・コーディネートを監修している「MAXALTO」という2つのコレクションを展開している。

また、多額の費用をかけて行う研究開発で生み出されるクオリティの高い家具が高い評価を受けている。

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発見、木の個性 〜椅子の神様が紹介する12の銘木〜

椅子の神様、宮本茂紀さんの代表的な仕事のひとつにBOSCOがあります。BOSCOは宮本さんの「それぞれの木の木目の個性や美しさを表現したい」という思いから生まれた椅子。

宮本さんが仕事をはじめたころは、一人で椅子作りのさまざまな工程に関わる時代でした。その後家具の量産化がすすむことで使用できる素材が減り、分業が当たり前になります。若い木工職人の間で素材への関心が希薄になりつつある。その状況に危機感を抱いた宮本さんが、自身の勉強もかねて作り始めました。

「7〜8種類作ろう」ということでスタートした椅子づくりは、1974年から現在まで断続的に続けられます。これまで200種を越える樹種で作られました。

Muuseo Factoryで販売をしている「銘木コースターLegna」にも、その宮本さんの長年の想いが込められています。厚さ1cmの銘木は、手に持つとそれぞれの重みが感じられ、木のサンプル帖よりもリアリティがあります。

銘木コースターLegnaに使用されている12の樹種にはどのような個性があるのでしょうか。宮本さんにお話を聞きました。