クウォーターとは?

アッパーのレースステイよりも後ろ全体を覆う部分のことで、「腰革」とも呼ばれます。特に親指側のクウォーターは、人間の直立歩行を可能にする「土踏まず部の縦のアーチ(第一のアーチ)」を外側から支える領域なので、ここをいかに局面的かつ三次元的に仕上げるかが靴の履き心地を大きく左右することになります。目に付きにくい部分ではあるものの、手作業を中心に丁寧に作り込まれた靴とそうでないものとが一発で判別できる箇所です。また、この部分の木型への「添わせ方」が最も美しく表現できる素材が、牛革を代表とする伸縮性に富んだ天然皮革なのです。

飯野高広『紳士靴を嗜む はじめの一歩から極めるまで』、朝日新聞出版、2010、p.26 引用。

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WFGマエストロサロンから新しい靴が生まれる。ビスポーク職人、セイジ・マッカーシーの日々進化する靴作りとは。

World Foot Wear Gallery(ワールドフットウェアギャラリー)2階。マエストロサロンでは丹念に靴のフォルムを確認しながら靴作りをする人、セイジ・マッカーシーさんがいます。日々、改良し進化し続けているという彼の靴作りのこだわりを聞いてきました。

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EDWARD GREEN(エドワードグリーン)、変わらないロジカルなものづくり

わが国でも三陽山長やRENDOなど、木型にしっかり美意識を込めた既製の紳士靴が近年多くなっています。が、その原点として位置付けられるメーカーはイギリスのEDWARD GREEN(エドワードグリーン)ではないでしょうか。

今回は服飾研究家の飯野高広さんと、そのオーセンティックな美しさに迫っていきます。話題は木型の変遷からペットネームの名付け方まで拡がりました。聞き手はミューゼオ・スクエア編集長の成松です。

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今日の靴が“失ったもの”にもう一度光を当てる。BRASSのオリジナルブランド「CLINCH」

革靴やブーツのリペア・メンテナンス・オーダーメイドショップとして国内外で知られる「BRASS」。以前、ミューゼオ・スクエアの記事では、日々のお手入れやスペシャルメンテナンスについて教えていただきました。

今回は、そのBRASSから作り出されるオリジナルブランド「CLINCH(クリンチ)」についてご紹介します。『紳士靴を嗜む』の著者であり服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、代表の松浦稔氏にブランドコンセプトから靴づくりのこだわり、見据える先までをインタビュー。さらにアトリエへお邪魔し、製造の裏側も見せていただきました。

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そんなマスターピースを生み出しているのは、中国南部で活動する名も無き靴職人だという。一体、中国の靴業界では何が起きているのだろうか。

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前編となる本項では、「名も無きビジネスシューズ」のディティールに迫る。

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当連載では、ビスポークテーラー「SHEETS」森田智さんが、レディスのオーダースーツについて、テーラーの視点ならではの基本からマニアックに仕立てるコツまでを解説していきます。

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