MUUSEO SQUARE
中村一美(なかむら かずみ・1956年生まれ)は、千葉出身の美術家。「もの派」の榎倉康二(えのくら こうじ)に師事する。1980年代始めより発表を開始し、当初は「Y型」と呼ばれるY字形のモティーフによる表現主義的な絵画作品によって注目された。その後「斜行グリッド」「開かれたC型」「連差-破房」「破庵」「採桑老」「織桑鳥(フェニックス)」などのシリーズを相次いで制作、今日における絵画空間とその意味性についての探究を、精力的かつ持続的に展開した。
スター作家を生むギャラリスト。小山登美夫さんの世界の見方、ローカルでの振る舞い方
アートに関心のない方でも、一度はその作品をみたことがあるに違いない。そんなスター作家を世に送り出してきた、小山登美夫ギャラリー代表の小山登美夫さん。プライベートでは、頭で理解できないような主題のアートが好きだという。「言葉で説明できるものなら、絵にしなくていい。言葉で言ってくれればいいと思ってしまうんです」しかしアート・マーケットの話題になると、マクロとミクロの視点を切り替えながら、世界の動向を明解に言語化して聞かせてくれる。欧米が主導権を握り、中国が活気づくアート市場で、日本がすべきこととは?ギャラリーが果たすべき役割とは?現代アート・コレクターの笹川直子さんが、話を聞いた。
奈良美智
村上隆
クリスティーズ
もの派
セザンヌ
中西夏之
菅木志雄
グラマシーアートフェア
エドヴァルド・チリダ
中村一美
困った時に頼れる味方。東京でオススメの革靴(ブーツ)修理店5選
革底がすり減ってきたり、コバが削れたり、はたまた雨に濡れて色むらが出来てしまったたり。愛用していれば起こりうる事態に備えて頼れる修理店を見つけておきたいもの。ミューゼオ・スクエアオススメの革靴修理店をご紹介。
ひたむきにビスポークの高みを目指す鞄職人。小松直幸さん(ORTUS)のハンドステッチに見惚れる。
服飾ライター倉野路凡さんが今気になるモノ、従来愛してやまないモノについて綴る連載第5回。今回はビスポークの鞄職人・ORTUS(オルタス)小松直幸さんのもとを訪ねてきました。倉野さんが「素晴らしい」と絶賛する小松さんが作る手作りの鞄とは……。
日本の手製靴の技術を継承する「小笠原シューズ」。時代に媚びない靴作りを貫く
東京の著名な靴店に置かれる紳士靴のビスポークなど最高級品を手がけてきた「小笠原シューズ」。1955年の創業から継承してきた技術から生み出される美しい造形。そして、時代に媚びないディテールからは靴作りへの覚悟と潔さが感じられる。2012年に代表取締役に就任した根岸さんが大切にする靴作りのこだわり、見据える先について服飾ジャーナリストの飯野高広さんが伺った。
いま世界で進む商業芸術の再評価。「NANZUKA」が拡張した現代アートの文脈について
少年漫画の原画がルーブル美術館で展示され、「マンガも芸術なの?」と驚きの声があがったことがある。時代をさかのぼれば浮世絵も、日本人がその価値を見いだすより先に、外国人の目を通して評価され、名品の多くが海を渡った。渋谷にある現代アートのギャラリーNANZUKAは、田名網敬一や空山基など才能は認められていても、芸術としてみなされる機会がなかった作家の作品を、アートの文脈にのせ、世界に勝負を仕掛けている。NANZUKA代表の南塚真史氏は、どのような姿勢でアートと向き合うのか。現代アート・コレクター/大学教授の宮津大輔氏に話を聞いて頂いた。