ルネ・ラリックとは?
ルネ・ラリック(René Lalique・1860年生まれ)は、フランス出身のガラス工芸家、金細工師。フランスのアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたる巨匠として名を馳せ、19世紀末から20世紀初頭にかけてはアール・ヌーヴォーを代表する宝飾デザイナーとしての名声を博した。
香水商フランソワ・コティ(François Coty)の依頼からガラスの香水瓶の制作を開始し、アール・デコ様式の香水瓶を製作。優美なデザインによって瞬く間に人気を博し、1912年に宝飾品の展示会を開いた後、ガラス工芸品の製造に専念するようになった。
香水瓶、花瓶、置時計、テーブルウェア、アクセサリーなどを手がけ、1920年代頃からはガラスの分野で人気作家の地位を確立した。
現在でもアール・ヌーヴォー、アール・デコを代表するデザイナーの一人として知られている。