キース・へリングとは?

キース・へリング(Keith Haring・1958年5月4日-1990年2月16日)は、アメリカ出身の画家。1980年代アメリカの代表的芸術家として知られている。
1980年代初頭にニューヨークの地下鉄で使用されてない広告板に黒い紙を貼り、チョーク・アウトライン形式(犯罪現場で被害者の位置を書き記しするための線)でシンプルな絵画を描いた、通称「サブウェイドローイング(Subway Drawings)」というグラフィティ・アートを開始。よく描いたモチーフは「光輝く赤ん坊(Radiant Baby)」「円盤」「犬を象徴するもの」などがあった。ニューヨーク・タイムズスクエアのビルボードのアニメーションから、舞台デザインに至るまで幅広く手がけた。
また制作と平行して社会貢献活動を多く行ない、31歳でこの世を去るまでアート活動を通してHIV・エイズ予防啓発運動にも積極的に携わった。1989年にはAIDS団体と子どもの教育プログラムへの資金提供を目的とした「キース・ヘリング財団(The Keith Haring Foundation)」を創設した。

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座談会「これだけは言わせて、日本の現代アート事情」

2008年春。活気あるビジネス街丸の内で、次世代を担う7つの若手ギャラリーによる展覧会が開催された。ニュートーキョーコンテンポラリーズと名付けられたそのイベントは好評を博し、同名のアソシエイションとして発足。東京のアートシーンの活性化を目指して活動した。

当時次世代として位置づけられたギャラリーもキャリアを積み重ね、現在はArt BaselやNADA Miamiなどの世界の名だたるアートフェアに出展し存在感を発揮している。1990年代に日本で現代アートの土壌を作ったギャラリストを第一世代とし、彼ら彼女らを第二世代とするならば、さらにその下の第三世代ともいえるギャラリストも出てきている。

今回、ニュートーキョーコンテンポラリーズで活動していた無人島プロダクションの藤城里香さん、青山|目黒の青山秀樹さん、MISAKO & ROSENのローゼン美沙子さん、ローゼン・ジェフリーさんによる座談会を企画。本連載「What is 現代アート!?」モデレーターの深野一朗とともに、日本の現代アート事情ついてざっくばらんにお話してもらった。

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尖ったセンスを持つアート・コレクター。作品との向き合い方は「第一印象」重視?

センスのあるなしを、語ることは難しい。数値化して比べることもできなければ、その有無を判定する基準もないからだ。しかし世間には「センスがあるね」と言われる人がたしかにいる。現代アート・コレクターの神田さんもその一人だ。

モデレーターの深野は、とあるギャラリーで神田さんを紹介された時、着ていた服のセンスの良さに驚いたという。国内のギャラリーや海外のアートフェアでも、しばしばその姿をみかけ、顔を合わすうちに、こんな興味を抑えられなくなった。

「誰もが知る有名ブランドに身を包めば、間違いはない。けれど神田さんは洋服を、人の基準や世間の評価では選ばない。神田さんはそのセンスで、どんなアートをコレクションしているのだろう」

実は"神田さん"とは、仮の名前だ。

神田さんは、極めて私的な行為として現代アートを蒐集し、ふだんは東京・神田で「普通に会社員をしている」という。今回は名前と顔写真の掲載を伏せることで、インタビューに応じてくれた。

取材の日も、セルリアンブルーのロングシャツに、ネイビーのパンツ。奇抜なところはないのに、ハッとさせられるセンスと品に溢れた装いで現れた。

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TARO NASU那須太郎は話す「60年代のコンセプチュアル・アートを抜きに、現代美術を本当に理解できるのか疑問なのです」

「IF THE SNAKE もし蛇が」という、心をざわつかせるタイトルを掲げた国際展「岡山芸術交流2019」が2019年9月27日に開幕する。

会期中は、岡山市内の歴史文化施設を会場に、18組の作家によるコンセプチュアル・アート作品をみることができる。「アート=絵画鑑賞」というイメージをもつ方ほど刺激を受ける内容となるはずだ。

その総合ディレクターをつとめるのが現代美術を取り扱うギャラリー「TARO NASU」代表の那須太郎さん。那須さんは1998年に江東区佐賀町の食糧ビルディングでギャラリーをはじめ、2008年に千代田区馬喰町に移転。そして2019年港区六本木に拠点を移し現代美術を紹介している。

興味深いのは、TARO NASUがコンセプチュアル・アートを中心に取り扱っていること。那須さん自身「モノじゃないようなもの」と形容する作品にスポットをあてる理由とは?現代アート・コレクターの棟田さんが話を聞いた。

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第六回 ムーミン谷で共生する、個性豊かな仲間たち

 ムーミングッズに秘められた物語についてお伝えしてきた連載もいよいよ最終回。今回はこれまで紹介しきれなかった個性豊かな脇役たちにスポットを当ててみたい。私がムーミン物語に惹かれる理由のひとつは、多種多様なキャラクターたちがムーミン谷で共に暮らしている、というところ。ムーミン谷はけっして夢のような理想郷ではなく、そこに住むものたちはときにぶつかり、すれ違ったりしながらも、お互いを尊重し、程よい距離感を保っている。