キース・へリングとは?

キース・へリング(Keith Haring・1958年5月4日-1990年2月16日)は、アメリカ出身の画家。1980年代アメリカの代表的芸術家として知られている。
1980年代初頭にニューヨークの地下鉄で使用されてない広告板に黒い紙を貼り、チョーク・アウトライン形式(犯罪現場で被害者の位置を書き記しするための線)でシンプルな絵画を描いた、通称「サブウェイドローイング(Subway Drawings)」というグラフィティ・アートを開始。よく描いたモチーフは「光輝く赤ん坊(Radiant Baby)」「円盤」「犬を象徴するもの」などがあった。ニューヨーク・タイムズスクエアのビルボードのアニメーションから、舞台デザインに至るまで幅広く手がけた。
また制作と平行して社会貢献活動を多く行ない、31歳でこの世を去るまでアート活動を通してHIV・エイズ予防啓発運動にも積極的に携わった。1989年にはAIDS団体と子どもの教育プログラムへの資金提供を目的とした「キース・ヘリング財団(The Keith Haring Foundation)」を創設した。

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東京都写真美術館では、8月21日(日)まで「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」が開催されています。

今回はオルタナティブ・ロックバンド「羊文学」のボーカル・ギターの塩塚モエカさんをお招きし、東京都写真美術館学芸員の藤村里美さんと展示を観ながら言葉を交わしました。

日本の前衛写真は関西から広がったと言っても過言ではないのですが、その中心はアマチュア写真家が活動していたグループでした。アマチュアと言っても、単なる趣味を超えて海外の情報をいち早く取り入れて、新しく自由な表現を追求していた写真家たちの熱量が感じられたのではないでしょうか。

後編では名古屋、福岡、東京の前衛写真を見て回ります。

※こちらはTOPMuseum Podcast「#02ゲスト・トーク|塩塚モエカ(ミュージシャン)×藤村里美(学芸員)【アヴァンガルド勃興】(後編)」のトークを編集した記事です。

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いま世界で進む商業芸術の再評価。「NANZUKA」が拡張した現代アートの文脈について

少年漫画の原画がルーブル美術館で展示され、「マンガも芸術なの?」と驚きの声があがったことがある。時代をさかのぼれば浮世絵も、日本人がその価値を見いだすより先に、外国人の目を通して評価され、名品の多くが海を渡った。

渋谷にある現代アートのギャラリーNANZUKAは、田名網敬一や空山基など才能は認められていても、芸術としてみなされる機会がなかった作家の作品を、アートの文脈にのせ、世界に勝負を仕掛けている。

NANZUKA代表の南塚真史氏は、どのような姿勢でアートと向き合うのか。現代アート・コレクター/大学教授の宮津大輔氏に話を聞いて頂いた。