オメガ、IWC、チュードル、タグ・ホイヤー、エベル…僕の腕時計クロニクル

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文/倉野 路凡

オメガ、IWCチュードルタグ・ホイヤーエベル……。腕時計専門誌でも執筆を担当している倉野さんがこれまで身につけてきた時計の数々。自分好みの一本と出合うまで、トライ&エラーも含めた倉野さんの時計クロニクルについて綴ってくれました。

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クォーツ全盛期。セイコーと共に過ごした多感な学生時代。

世代的にはクォーツ全盛期の1970年代~'80年代半ばに学生生活を送っていることもあり、腕時計=クォーツというのがずっと基本だった。


高校生のときは「セイコー」のセイコークォーツで我慢し、卒業後に海外ブランドを初めて買った。「タグ・ホイヤー」のフォーミュラ1だ。たしかホイヤーからタグ・ホイヤーになった最初のモデルで、1986年の春だったと記憶している。機械式ではなくクォーツのダイバーズタイプだった。夏に海で泳いだら止まった(笑)。たいした防水性もないから当たり前だ。

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高校時代に手にしたものとは違うが、こちらは名機を搭載したモデル
セイコー SUS 自動巻きムーブメントを搭載する通称「メカサス」。セイコーが大好きだったので現行品を購入。1990年代だったと記憶している。高級ムーブの4S15を搭載するスケルトンモデルで、当時は価格もお手頃だった。フラットゼベルがモダンでカッコ良かった。コレクター垂涎モデルなので、手放したときは高く売れた(笑)。

グランドセイコー クォーツモデル。機械式時計だと日差が数分狂うので、国内旅行用に正確な時計を購入。グランドセイコーは年差数秒なので新幹線に乗るときにすごく役に立った。クォーツでもグランドセイコーはケースや針、ベルトの尾錠の作りがとても丁寧なのだ。当然だが装着感もいい。

グランドセイコー クォーツモデル。機械式時計だと日差が数分狂うので、国内旅行用に正確な時計を購入。グランドセイコーは年差数秒なので新幹線に乗るときにすごく役に立った。クォーツでもグランドセイコーはケースや針、ベルトの尾錠の作りがとても丁寧なのだ。当然だが装着感もいい。

セイコー ローレル 手巻きの4S28Aというムーブメントを搭載。セイコー好きなら絶対に欲しいモデルで、シルバーケースに18Kのベゼルという贅沢なケースが特徴。しかしシルバーは手入れが面倒なので、使用回数も減ってきた。そんな理由から熱心なセイコーファンに手放した。コレクター垂涎のモデルだね。

セイコー ローレル 手巻きの4S28Aというムーブメントを搭載。セイコー好きなら絶対に欲しいモデルで、シルバーケースに18Kのベゼルという贅沢なケースが特徴。しかしシルバーは手入れが面倒なので、使用回数も減ってきた。そんな理由から熱心なセイコーファンに手放した。コレクター垂涎のモデルだね。

駆け出しのライター時代は、一目置かれるスピマスが相棒だった。

20代でライターを始めて最初に買ったのが「オメガ」のスピードマスターだった。初めて購入した本格的な機械式腕時計だった。

アポロの歴史的な帰還という背景にも惹かれたが、針がたくさんあるクロノグラフのデザインに魅せられた。購入したモデルはスピマス初の裏スケルトンタイプで、とうぜん手巻き式。クロノグラフのボタン操作が楽しくて、よく時間を計測して遊んでいた。

ファッション系のライターをやっていると、時代ブームとともに腕時計を見られる機会も多くなり、存在感のある手巻き式のスピマスにはずいぶん助けられた。

スピマスを購入した1994年頃はロレックスのスポーツモデルの本格的なブームが来る直前で、ロレックスをはじめブライトリングやIWC、ジャガー・ルクルトも今と比べれば価格は控えめだった。

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オメガ スピードマスター プロフェッショナル 手巻き。1990年代初頭、自動巻きのスピマスは故障しやすいと噂があり、手巻きモデルを購入。スピマス初の裏スケルトンモデルで、ムーブメントも美しかった。これを現在のオメガが作ったらかなり高額になると思う。最初に手に入れたクロノグラフでもある。

夏に大活躍。汗をかいてもジャブジャブ洗えるチュードル。

次にロレックスを買おうかと思っていたのだが、スポーツタイプのロレックスはボクの16.5センチの手首にはゴツい気がした。さらにサブマリーナやエクスプローラーの文字盤の黒色が苦手だったのだ。

スピマスはダークグレーだったから良かったのだが、ロレックスの黒文字盤は光沢のある真っ黒で、それが攻撃的に思えてしまって嫌いだったのだ。当時は黒い革靴もあまり好きではなかった。

そこで、エンジンターンドベゼルのチュードルを購入した。このベゼルはよくロレックスのエアキングに付けられていたベゼルで、ボクの中ではイケていたのだ。愛用のスピマスは気に入っていたのだが、細い手首には似合わない気がしていた。大きな時計はかえって細い手首が目立ってしまう。

このチュードルに使われているケースはロレックスと同じ防水性のあるオイスターケースで、搭載されている自動巻きムーブメントはクロノメーター規格ではない実用的なものだった。ケースサイズは細い手首にもちょうどよい大きさで、スーツスタイルからカジュアルスタイルまでコーデしていた。なによりも帰宅後に水道水でジャブジャブ洗えるというのは有り難く、とくに汗をかくサマーシーズンには助かった。

数年後、ロレックスの正規代理店にオーバーホールを出したところ、ロレックスと同じ金額をとられ頭にきたのを覚えている。ムーブメントの作りはロレックス以下、価格もロレックス以下なのになぜに同額? と思ったのだ。不愉快な思いをしたのでこの時計への愛情も急に冷めてしまった。こんなことならエアキングを買っておけば良かった。

チュードル プリンス ケースはロレックス社製で防水性もしっかりしていた。ロレックスのエアキングと迷ったが、お手頃な価格とエンジンターンドベゼルが気に入ってチュードルを購入。とくにサマーシーズンに役に立った。ロレックスもそうだがシンプルなシルバーの文字盤はコーディネイトしやすいと実感した。

チュードル プリンス ケースはロレックス社製で防水性もしっかりしていた。ロレックスのエアキングと迷ったが、お手頃な価格とエンジンターンドベゼルが気に入ってチュードルを購入。とくにサマーシーズンに役に立った。ロレックスもそうだがシンプルなシルバーの文字盤はコーディネイトしやすいと実感した。

「シンプルな時計=飽きがこない時計」という定説が自分の中でひっくり返る。

次にスポーツタイプではなく、日常生活防水程度のドレッシーな大人の時計が欲しくなり「IWC(インターナショナルウォッチカンパニー)」の自動巻きモデル、ポートフィノを購入した。

白い文字盤には控えめにインデックスと針が配され、とてもシンプルで上品な顔立ちだった。ケースサイズもちょうどよく、ケースの丸みも気に入っていた。ブランド力もあるため、これを上がりの時計にしようかと思っていた。

ところが、いざ装着するとなんとも頼りなく、重量感がもの足りない。オメガやチュードルといった重い時計に慣れていたため、軽量過ぎるモデルに不安感を覚えてしまった。強い個性がないから飽きない、というわけではないのだ。

その後、中古で購入した「ユリスナルダン」のサンマルコはケースサイズも重量感もちょうどよくすぐにお気に入りになった。その後の「ユリスナルダン」は流行に翻弄され、ゴツいデザインへと移行していく。サンマルコ以降のこのブランドには興味がなくなってしまった。文字盤の色は深いブルーで、針が銀色のリーフハンドだったため少し視認性が良くなかった。自動巻きムーブメントの調子も良く、ボクを満足させてくれる完璧な時計だった。

IWC ポートフィノ 大きなケースが流行る前のIWCの自動巻きモデルで、シンプルな文字盤が気に入って購入。裏蓋がねじ込み式ではなく、軽量だったこともあり、着用した際の高揚感がまったくなかった(笑)。着けてみないとわからないものだ。これを上がりの時計にするつもりだったが、けっきょく手放した。買ったときより高く売れた(笑)。

IWC ポートフィノ 大きなケースが流行る前のIWCの自動巻きモデルで、シンプルな文字盤が気に入って購入。裏蓋がねじ込み式ではなく、軽量だったこともあり、着用した際の高揚感がまったくなかった(笑)。着けてみないとわからないものだ。これを上がりの時計にするつもりだったが、けっきょく手放した。買ったときより高く売れた(笑)。

IWC アンティーク。手巻きのCal.89を搭載する1950年代製造のモデルだが、文字盤をリダンしているので新しく見える。楔型インデックスとドルフィンハンドが1950年代ならでは。この頃のアンティークのIWCは中身もいいがデザインもいい。1本は持っていたほうがいい時計だ。なんとなく手放してしまったが・・・。

IWC アンティーク。手巻きのCal.89を搭載する1950年代製造のモデルだが、文字盤をリダンしているので新しく見える。楔型インデックスとドルフィンハンドが1950年代ならでは。この頃のアンティークのIWCは中身もいいがデザインもいい。1本は持っていたほうがいい時計だ。なんとなく手放してしまったが・・・。

ユリスナルダン サンマルコ 自動巻き。サルマルコといえばクロワゾネを思い浮かべてしまうが、これは普通のブルーの文字盤のモデル。40mm近いケースサイズとほどよい重量感、上品な文字盤デザインはさすがユリスナルダン!ボクが持っていた時計の中でエベルと並んで気に入っていた。なのに、なぜか手放してしまった。この後のユリスナルダンの時計はトレンドを追ったデザインになってしまい、魅力が失せてしまった。

ユリスナルダン サンマルコ 自動巻き。サルマルコといえばクロワゾネを思い浮かべてしまうが、これは普通のブルーの文字盤のモデル。40mm近いケースサイズとほどよい重量感、上品な文字盤デザインはさすがユリスナルダン!ボクが持っていた時計の中でエベルと並んで気に入っていた。なのに、なぜか手放してしまった。この後のユリスナルダンの時計はトレンドを追ったデザインになってしまい、魅力が失せてしまった。

スペックでの時計選びにサヨナラ。だんだんとわかってきた自分好みの時計。

何本か購入するにつれて、少しずつ機械式時計の自分の好みがわかってきた。これまでは飽きのこないシンプルなデザインやロングセラーの定番モデル、良質なムーブメント、ブランドで選んでいた。

腕時計雑誌でアレコレ情報を調べ、店頭で実際に見て自分に最適なモデルを見つけようと思っていたのだが、「もう見た目で選んでいいんじゃない!」という気持ちに変わっていった。スペック重視の息苦しい時計選びから解放された気持ちになったのを覚えている。

時計にスポーティエレガンスというカテゴリーがあるかどうかはわからないが、「カルティエ」のサントスに代表される、少しラグジュアリー&エレガンスで、スポーティなモデルに惹かれるようになっていった。いや、もともとこのタイプは好きだったのだが、どこかチャラいイメージを勝手に抱いていたのだ。

サントスは悪い時計ではなかったが、デザインの自由度が低いというか、歴史のあるブランドだけに過去のモデルのデザインを引きずってしまう傾向がある。

カルティエ サントス おそらく1980年代のサントスの自動巻きモデルを中古で購入。カルティエらしく全体的に丁寧な作り。現在のサントスより小ぶりで気に入っていた。カテゴリー的にはスポーツモデルだが、防水性が低く、サマーシーズンに水道水で洗えないのはつらかった。ブレスが意外と汚れるんだよね。

カルティエ サントス おそらく1980年代のサントスの自動巻きモデルを中古で購入。カルティエらしく全体的に丁寧な作り。現在のサントスより小ぶりで気に入っていた。カテゴリー的にはスポーツモデルだが、防水性が低く、サマーシーズンに水道水で洗えないのはつらかった。ブレスが意外と汚れるんだよね。

生涯連れ添っても構わないと思えた。運命の一本 エベル 1911。

もっと自由にデザインした時計が気になりだし、そこで購入したのが「エベル」1911の自動巻きだ。当時はエベルのカタログが大好きで何10冊も集めていた。ちなみにこの時計をデザインしたデザイナーは「タグ・ホイヤー」6000シリーズを手掛けたデザイナーだったはず。じつはこの6000シリーズも大好きなモデルでいつか欲しいと思っていた。残念ながら購入する機会はなかったが。

1911は曲線と曲面を組み合わせたデザインが特徴で、男性的というより女性的な柔らかなフォルムだ。ブレスの仕上げも丁寧で定評があった。文字盤の色がアイボリーカラーというのも気に入っている。この時計のすべてが好きで、現在でも愛用している。

また購入には至らなかったが「ボーム&メルシエ」のケープランドが発売されたときは衝撃的だった。雑誌のタイアップでケープランドの原稿を書いていたこともあり、思い入れが強い。昔から定番のリビエラのデザインは好きだったが、まったく新しいケープランドを生み出すデザイン力に胸がときめいたのだ。

エベル 1911 自動巻き アイボリー色の文字盤、曲面で構成されたケース、しなやかなブレスレット。すべてにおいてボク好みのモデルがこの1911だった。一度修理に出したらスイス本国で修理されて戻ってきた(笑)。1990年代からカルティエやボーム&メルシエも好きだったが、エベルにはとくに惚れ込んでいた。いまも愛用中。

エベル 1911 自動巻き アイボリー色の文字盤、曲面で構成されたケース、しなやかなブレスレット。すべてにおいてボク好みのモデルがこの1911だった。一度修理に出したらスイス本国で修理されて戻ってきた(笑)。1990年代からカルティエやボーム&メルシエも好きだったが、エベルにはとくに惚れ込んでいた。いまも愛用中。

どこか洗練された雰囲気が漂う。 アンティークウォッチ、でもモダンなモバード。

アンティークウォッチも好きで何本か集めていた。最初に買った海外ブランドは「モバード」の手巻き式の3針モデルで、その後も「モバード」は増えていった。このブランドに惹かれた理由はどこかモダンさを感じさせるのだ。ケースのラグや文字盤が少しだけ個性的なのだ。アンティークウォッチの中でもどこか洗練されたデザインがある。

「モバード」といえばのクロノグラフが有名で、自社製ムーブメントの構造も合理的に設計されているらしい。「ロンジン」のクロノグラフの外観は男性的な雰囲気が漂い、各パーツの面取りも完璧。そういった優秀過ぎるものより「モバード」のクロノグラフのモダンさに心惹かれたのだ。ボクにとってアンティークウォッチの上がり時計だった。現在は自社ムーブメントの「アンジェラス」のクロノグラフと小ぶりな「モバード」の3針モデルしか残っていない。

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モバード 1960年代後半に製造されたと思われるモバード。この時代ならではのオーバルケースがユニークだ。防水性はないが裏蓋はねじ込み式。懐中時計の製造年代は不明。モバードの懐中時計は人気がないので価格もお手頃なのだ。ただし持っていても高揚感はない(笑)。

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モバード 最初に買ったモバードの手巻き3針モデル。1950~’60年代製造かな。文字盤のサンレイ模様が気に入っていた。モバードといえばやはりクロノグラフが人気。強い憧れから多くの腕時計を手放して購入した。1940~’50年代製造。しばらく愛用していたが、やはり飽きてしまった(笑)。ボクにとって上がりの時計というのはないのかもしれない。

出合いと別れを繰り返して、今もボクの手元にいる時計たち。

現行モデル、アンティークを含めて30本以上は持っていたと思う。現在はほとんど手放してしまい、「エベル」1911と「タバー」パーソナル、アンティークの「アンジェラス」のクロノグラフしか使っていない。「ユリスナルダン」は少し後悔しているし、防水性の高い「ブライトリング」は夏に役立っていたので、手元に置いておけば良かったと反省している。

現在の時計好きはパテック以上のモデルを何本も買っているだろうし、ボクが買っていたのはミドルゾーンの価格帯のものがほとんど。有り難いことに買ったときに近い価格で売れたので、そんなに損はしていない。機械式時計の場合は4~5年に1度はオーバーホールをしなくてはいけない。オーバーホール代を考えれば10本以内のコレクションにするのが賢明だと思う。

アンジェラス クロノグラフ。自社製ムーブメントで知られるアンティークのアンジェラス。文字盤がリダンされていたので安く購入。たしか“天使”を意味するブランドだ。文字盤が新しく見えるのでアンティークらしさはないが1940年代の製造。現在唯一持っているクロノグラフだ。もちろん手巻き。

アンジェラス クロノグラフ。自社製ムーブメントで知られるアンティークのアンジェラス。文字盤がリダンされていたので安く購入。たしか“天使”を意味するブランドだ。文字盤が新しく見えるのでアンティークらしさはないが1940年代の製造。現在唯一持っているクロノグラフだ。もちろん手巻き。

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ブライトリング コルト 自動巻き。夏用のチュードルを手放してしまったため、ブライトリングのダイバーズを購入。写真はレザー製だが夏場はラバー製のストラップに変更し、水道水でジャブジャブ洗っていた。お気に入りだったが、黒の文字盤が精悍すぎて、さらにケースサイズも大きくて、ボクの細い手首には似合わなかった(笑)。ブルーの文字盤にすれば精悍さが無くなって良かったかな。

ーおわりー

時計を一層楽しむために。編集部おすすめの書籍

激動の昭和期、時代を席捲したセイコー腕時計の姿を収録。

41ybax2mrnl. sl500

国産腕時計セイコー クラウン・クロノス・マーベル

1996~98年に刊行、絶版になっていた3冊を復刻・合本して追記した増補版。世界初のクォーツ腕時計アストロンをはじめとする35系、薄型手巻きのCal.68系ほか、注目度の高いモデルを紹介し、当時の価格表の抜粋などを掲載。

Discover the stylistic evolution of the watch in this unparalleled guide to the greatest timepieces of the 20th century.

31uxhu9su4l. sl500

The Watch: A Twentieth Century Style History

Offering the perfect blend of high-quality imagery and impeccable research, this magnificent book takes readers through the 20th century to show how the watch, in all its forms, evolved. It charts the early rise of the wristwatch, shows how the cataclysmic events of the 1929 Wall Street Crash unexpectedly led to a golden age of watch production, and demonstrates how the electronic watch, which almost destroyed the traditional industry, led to a mechanical watch renaissance in the last two decades of the 20th century. Each decade opens with an introduction to the era's stylistic and design highlights and then examines the development of specific genres of watches within each period.

公開日:2016年9月28日

更新日:2022年3月2日

Contributor Profile

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倉野路凡

ファッションライター。メンズファッション専門学校を卒業後、シャツブランドの企画、版下・写植屋で地図描き、フリーター、失業を経てフリーランスのファッションライターに。「ホットドッグ・プレス」でデビュー、「モノ・マガジン」でコラム連載デビュー。アンティークのシルバースプーンとシャンデリアのパーツ集め、詩を書くこと、絵を描くことが趣味。

終わりに

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男性の機械式時計はムーブメントの作りにこだわる人が多いような気がする。高額商品だから当たり前といえば当たり前だ。ボクの場合はデザイン重視だが、やはり安価で作りのチープなものはさすがに落ち込む。少し前の「エベル」「ボーム&メルシエ」「コルム」が好きだし、今も「ブルガリ」「カルティエ」「ピアジェ」は好きだったりする。ベーシックなデザインだから飽きないとか、手放すときに値崩れしにくいブランドを買っておこうとか、将来は子供に譲ろうなどと思わない方がいいのかもしれない。流行に左右されることもなく、自分の気に入ったものをコツコツ揃えていくのがいい。

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