ヘンリー・ムーアとは?
ヘンリー・ムーア(Henry Spencer Moore、1898年7月30日 - 1986年8月31日イギリス・ヨークシャー生まれ)は、20世紀のイギリスを代表する芸術家・彫刻家である。1920年大前半までの彼の作品は、ロマンティックでビクトリア朝風だったが、民族的な作品に触れることで変化していった。その後、ムーアの人生とも言える彫刻のテーマ「母と子」「横たわる姿」を掲げた。これらのテーマや他の彫刻家からのインスピレーションを受け、1920年代前半からは「ダイレクト・カーヴィング(直彫り)」の手法へと制作方法を切り替えていった。ダイレクト・カーヴィング(直彫り)は、大理石や木といった素材を直接削ったり切ったりをしていく制作工程であり、「素材の良さを最大限に生かした制作(truth to materials)」と呼ばれた。1930年代後半にはブロンズでの作品制作も行っていくようになり、多くの作品が世間に広がった。その後も多くの成功を収め、財産のほとんどを後世のアーティスト育成のために、1977年に創設された「ヘンリームーア財団(Henry Moore Foundation・Henry Moore Studios & Gardens 」に捧げるなど、美術界に多大な貢献をした。日本では、箱根彫刻の森に多くの作品が展示されいる。