レントゲン藝術研究所とは?

1991年、池内務(現株式会社レントゲンヴェルケ代表取締役)氏が東京・大田区の大森に立ち上げた1990年代の現代美術シーンを象徴するスペース。

倉庫を改造した3階建て190坪という巨大な空間では、DJを呼んでのイヴェントや「ワンナイト・エキシビション」と名付けられた、たった一夜だけの新人の展覧会など、昼夜エネルギッシュなイベントが繰り広げられていた。代表的な展覧会として、村上隆による「WILD WILD」展、会田誠のデビューでもある「fo(u)rtunes」展などがあるが、中でも評論家椹木野衣のデビュー・キュレーションとなる展覧会「アノーマリー」(出展作家:伊藤ガビン、中原浩大、村上隆、ヤノベケンジ)は現在もなお語り草となっている。

1990年代というのは、80年代における森村泰昌や中原浩大、石原友明、「超少女」(松井智恵、吉澤美香など)らによる「関西ニューウェーブ」から、村上隆や中村政人、小沢剛らによる「東京ポップ」へとトレンドが大きく変化していった時期でもあるが、「東京ポップ」が持っていたオフミュージアム志向と作品の非物質化・コンセプチュアル化がアートの主流になっていくなかで、造形物としての出来の良さや作りの細かさを第一義に考える池内との方向性の違いが浮き彫りとなり、1995年に活動を停止。

その後、「レントゲンクンストラウム」として青山に拠点を移す。2001年、吉祥寺に移転し「レントゲンヴェルケ」として活動を開始。六本木に移転したのち、2008年に閉鎖。日本橋馬喰町に「ラディウム」 をオープンして活動を続ける。馬喰町の「ラディウム」は2019年7月30日にクローズし、2019年9月現在移転先は未定。

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