アウトサイダー・アートとは?
アウトサイダー・アート(outsider art)とは、主流の美術界や芸術機関に接触していないアート全般のこと。「制度化されたアートの規範の外にある」という意味でラベル付けされたところから「アウトサイダー」と呼ばれている。
1945年にジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet)が、特に精神病院の患者や子どもが描いた絵に対してスポットを当て、フランス語で「直接的・無垢・生硬な芸術」という意味の「アール・ブリュット(Art Brut)」と呼んで高く評価した。1972年にそれに対応する英米語として、ロジャー・カーディナル(Roger Cardinal)により名づけられた。こちらはより広義的な意味で使用され、入院履歴のない独学画家の作品や、素朴派の芸術も含んでいる。作品の多くは、死後に作品が発見され、生前に評価されるケースは少ない。