ベルクロ留めとは?

ベルクロ留め、または面ファスナー留めとは、マジックテープの正式名称。一方の面に細かいフック(鉤)が並び、もう一方には細かいループ(輪)があって、お互いにひっかけて面を接着させる留め方。
日本では、日本ベルクロ(現クラレ)が「マジックテープ」の商標で1960年から製造・販売していた。現在は、その子会社であるクラレファスニング株式会社(旧マジックテープ株式会社)が製造・販売している。
一般的な面ファスナーは、フック状に起毛された側とループ状に密集して起毛された側とを押し付けるだけで貼り付くようになっていて、貼り付けたり剥がしたりすることが自在にできる。その他には、フック面とループ面との区別のないものや、マッシュルーム状に起毛されていて結合力が強いクリックタイプ、のこぎり状のシャークバイトタイプなどの種類がある。

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会うたびに異なる色柄のストールを巻いていたり、トラウザーズの裾からカラフルなソックスがチラりと見えたり。初対面の人でも、特にファッションの話をしようと思っていない人でも「それ、キレイな色ですね」と自然に言わせてしまう。

倉野路凡さんの小物使いは、人の緊張感を解いてパッと明るくしてくれる。

長年、服飾ジャーナリストとしてクラシッククロージング業界で活動し、2020年には『The three WELL DRESSERS』を執筆。日本のテーラー界でも名が知られており、倉野さんに取材をしてもらいたいと依頼がくるほどだ。

今回は、そんな倉野さんに春夏に使う美しい色柄の小物コレクションを紹介してもらった。ページ後半では、倉野さんのファッションルーツの鍵となるアイテムも登場。

いつだったか「もし僕が道端で倒れても、可愛いモノを身につけていれば助けてもらいやすいでしょ?」と笑いながら話されていたのを思い出す……。コレクションを見ると、その冗談も的を得ているような気がしてくる。

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毎年恒例の鼎談企画。今回は、少し暖かい風を感じながら「春夏のクラシッククロージング」をテーマに語っていただきました。

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