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トロピカル、リネン、シアサッカー。春夏ジャケット&スーツに最適な生地を知る!_image
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トロピカル、リネン、シアサッカー。春夏ジャケット&スーツに最適な生地を知る!

コットン、モヘア、メッシュなど春夏シーズンに活躍するスーツ&ジャケット生地をLOUD GARDEN クリエイティブディレクター 岡田亮二氏のコメントを交えつつご紹介。このガイドを参考に是非実物の質感を確かめてみて欲しい。

取材日: 2017年3月28日

写真・文/ミューゼオ・スクエア編集部

トロピカル

ウールを主原料とし、平織り(タテ糸とヨコ糸を交互に交差させる織り方)で織られた軽く、さらっとした手触りの生地。かつてイギリスが熱帯地域向けに輸出していたことが名前の由来。

「春夏素材の王道であり、スーツの代名詞的な素材ですね。フラットに織られているので薄く仕上げることができる素材です。チェック柄の人気の影響もあり近年は色柄が豊富になりジャケットを仕立てやすくなりました」(岡田さん)

(HOLLAND & SHERRY 337503、280/310gm、9/10oz、100%Wool Worsted)

HOLLAND & SHERRY 

ポーラ(フレスコ)

ウールが主原料、3プライ(3本の細い糸を撚り合わせて1本にする)の糸を使って平織りで織られた生地(2プライのものもある)。トロピカルよりも目が粗くザラッとした手触り。米国ではPora(ポーラ)と呼ばれているが、英国では商標名であるFresco(フレスコ)とも呼ばれる。


「糸を強くよって反発力を持たせているのでシワになりにくい、スーツにも適した素材です。独特のシャリ感があり仕立て栄えもします」(岡田さん)

(Hardy Minnis FRESCOⅢ 510268 Fresco 280/310gm、9/10oz、100%Wool、Made in England(69))

(Hardy Minnis FRESCOⅢ 510278 Fresco 280/310gm、9/10oz、100%Wool、Made in England(79))

メッシュ

主原料はウールなど。網目状に編まれた生地で、目が粗く通気性の高い生地。透け感があり見た目にも清涼感もある。強く織られているため、反発力がありシワになりにくい特性も。

「春夏のスポーツジャケット用素材の代名詞ですね。サーフェスインタレスト(表面効果)を生かした素材で、通気性にも優れています。カジュアルな印象のジャケットを作るのに向いています」(岡田さん)

(HOLLAND & SHERRY 307011、280gm、9oz、100% Wool、Made in England)

(Hardy Minnis FRESCOⅢ 510243 Navy、315gm、10oz、100%Wool、Made in England(43))

リネン

亜麻(フラックス)を主原料にした生地。吸水、発散、発色に優れた生地で、着用時にひんやりとした着心地がある。シワになりやすい特徴もある。アイルランドで織られたものは特にアイリッシュリネンと呼ばれ重宝され価格も高い。

「リネンはもともとはリゾートウェア用の素材だったんです。シワになりやすい素材ですが、それ自体を風合いとして愛する人が多いですね。昔のダンディのなかには新品を、わざとくたっとした状態にしてから着用した強者もいたそうです」(岡田さん)  

(HARRISONS of EDINBURGH MERSOLAIR、28006、280gm、100% Pure Linen)

(HARRISONS of EDINBURGH MERSOLAIR、28010、280gm、100% Pure Linen)

コットン

衣類で最も多く使用されている素材であり、織り方のバリエーションもさまざまある。丈夫で吸水性に富むが、反面シワにもなりやすい。春夏物では薄手生地、秋冬物では厚手生地とシーズン問わず使用されている。

「その丈夫さも相まって、多くのカジュアルウェアに使用される素材です。発色の良さもその特徴で、最近ではストレッチが効いたものも多く登場しています」(岡田さん)

(HARRISONS of EDINBURGH MERSOLAIR、28048、310gm、100% Cotton)

HOLLAND & SHERRY 177017、280gm、9oz、98% Cotton 2% stretch)

シアサッカー

主原料はコットン。タテ糸の張力を緩ませたり強めたり変化をつけて平織りし、凸凹のシボがつくられた生地。肌との接地面積が通常の平織り生地より減少されるので、汗をかいた際のベタつきも軽減される。

「サラッとした着心地で夏場に重宝されている素材です。独特のシボ加工は涼しさだけではなく、シワが目立ちにくくなる効果もあります。白パンやチノパンと合わせるのがおすすめです」(岡田さん)

(DUEMILA GORI no122-8722-4924、98%Cotton、2%Elasthanne、230/240gm、Made in Italy)

(SUBALPINO no.128-8722-4975、97%Cotton、3%Lycra、240/280gm、Made in Italy)

モヘア

モヘアはアンゴラ山羊の毛を主原料とし、独特の光沢がありドレスシーンなどで重宝される。尚、子山羊から採られたものをキッドモヘアと呼ばれ希少価値が高い。ただしモヘアは繊細でそれだけでは強度が不足する繊維のため、100%ではなく、複数の繊維を混ぜることが多い。

「元はスーツ向きの素材でしたが、最近ではブレザーにもよく使われます。光沢と通気性、シャリ感の3拍子揃った素材ですね」(岡田さん)

(HARRISONS of EDINBURGH Cape Kid、69607、240gm、8oz、60%Summer Kid Mohair、40% Super100’sWool)

(HARRISONS of EDINBURGH Cape Kid、69620、240gm、8oz、60%Summer Kid Mohair、40% Super100’sWool)

混紡生地(3者混、4者混など)

シルクやリネン、ウールなどの複数の繊維を混ぜ合わせてつむがれた糸を使用して織られた生地。それぞれの良いところを活かした生地づくりが進められ、現在では3者混紡(3つの種類の素材を合わせたもの)、4者混紡(4つの種類の素材を合わせたもの)など混ぜる素材の数や種類、配分でも変化が出る。生地の配分によっては光沢やざっくりした風合いなど他の生地では出せない雰囲気が漂う。

「最近では混紡素材の色柄も豊富になりました。複数の原料を掛け合わせることで、それぞれの長所を取り入れた素材です。同じシルク混紡でも配分と合わせる原料の違いによって、異なった個性の素材が生まれて面白いです」(岡田さん)

(E・THOMAS no.94-8722-4901、、220/240gm、54%Silk、27%Linen、19%Wool、Made in Italy)

(HARRISONS of EDINBURGH Labyrinth、97911、290-320gm、10 ½-11 ½ oz、85%Wool、7%Mohair、5%Silk、3% Linen)

LOUD GARDEN 岡田亮二さんおすすめ2017年の春夏生地4選

HOLLAND & SHERRY 447004 、250gm 8oz、100%Wool Worsted 

「既にお客様からご注文もいただいた今季イチオシの素材です。美しくも優しいグレーとピンクの組み合わせが上品な逸品です」

HOLLAND & SHERRY 337534 、280/310gm 9/10oz、100%Wool Worsted 

「トロピカル素材。3ピーツスーツで作ってモッズ風にかっこよく着たいですね」

Tallia di Delfino  No.88-8722-4935、260/270gm、90%Wool、10%Silk、Made in Italy

「ウールとシルクの混紡で小柄がポイントの生地です。クラシックなダブルのブレザーを仕立ててみたいですね」

Huddersfield Bamboo、320688、280gm、9oz、100%Bamboo、Made in Italy(26)

「しっとりとした独特のぬめり感とシルクに似た光沢感がある素材ですね。竹繊維で織られているので抗菌作用もありエコ素材でもあります。ブレザーっぽく仕立てて、白パンツに合わせたい素材です」

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